小説 3億円事件
以下はWikipediaより引用
要約
『小説 3億円事件』(しょうせつ さんおくえんじけん)は、松本清張の短編小説。『週刊朝日』に掲載され(1975年12月5日号 - 12月12日号)、1978年10月に短編集『水の肌』収録の1編として、新潮社より刊行された。正式には「小説 3億円事件「米国保険会社内調査報告書」」。
2014年にテレビドラマ化されている。
あらすじ
ニューヨークの私立探偵事務所所長を務める私(G・セイヤーズ)は、1968年に日本で発生した三億円事件により、再保険の損失を被った本国・アメリカの保険会社の依頼を受け、来日、同事件の調査に乗り出した。
この事件の後、「カミナリ族」と呼ばれた近隣の青年グループのリーダー格・浜野健次が、捜査線上に浮上していた。ところが、途中から同事件の捜査の責任者となった有名な刑事は、事件に関して、犯人単独説を主張する。この結果、アリバイの存在・遺留品に基づく血液型鑑定などにより、健次による犯行説は、捜査本部により否定された。
私たち調査員は、このベテラン刑事の推理に疑問点を見出した。ゲイボーイの青年など、健次の周辺人物を調査するうちに、同事件に関して、私たちはひとつの推定を得るに至った。健次の行動の背後には、大人達の策謀が秘匿されているのではないか?
エピソード
- 本作発表の9年後、著者監修によるドキュメンタリードラマ『ニュードキュメンタリードラマ昭和 松本清張事件にせまる』第22回「三億円事件の犯人は?」が放送されている(1984年9月6日)。著者は、ここでも実行犯を本作と同様としつつも、推論に関し明言できる確証は無いとしている。
テレビドラマ
『松本清張ドラマスペシャル・三億円事件』(まつもとせいちょうドラマスペシャル・さんおくえんじけん)のタイトルで、2014年1月18日(21:00-23:21)、「テレビ朝日開局55周年記念 松本清張二夜連続ドラマスペシャル 昭和の二大未解決事件」の第一夜として放送された。ドラマの時期設定は、三億円事件時効成立の翌年、1976年とされている。
キャスト
武田秀哉:田村正和
中岡涼子:余貴美子
高原薫:段田安則
中田所長:小野武彦
浜野健次:手越祐也
鮫島雄一:堀部圭亮
冬木:橋本じゅん
斎木:丸岡奨詞
沖田:飯田基祐
小林ユカ:北乃きい
杉本三郎:忍成修吾
戸田悦子:板谷由夏
戸田雄一:田中哲司
戸田重光:津川雅彦
平沼要:橋爪功
佐竹宣也:光石研
伊藤記者:泉谷しげる
山口:横光克彦
中西:矢島健一
武田ヨシコ:奈良岡朋子
その他:相島一之、螢雪次朗、佐藤祐基、阿部亮平、遠藤要、新井康弘、大島蓉子、井村空美ほか
ナレーション:中谷美紀
スタッフ
- 脚本:竹山洋
- 監督:藤田明二
- 音楽:吉川清之
- サウンドデザイン:石井和之
- 特殊効果:大宮敏明(パイロテック)
- カースタント:タカハシレーシング
- 警察監修:倉科孝靖(チーム五社)
- 法律監修:本山信二郎
- ロケ協力:新潟県フィルムコミッション協議会、燕三条フィルムコミッション、ホテルオークラ新潟、横浜フィルムコミッション、常総市フィルムコミッション ほか
- 技術協力:バスク、ビデオスタッフ
- 照明協力:嵯峨映画
- CG・美術協力:テレビ朝日クリエイト
- 装飾:テレフィット
- 音響効果:スポット
- チーフプロデューサー:五十嵐文郎(テレビ朝日)
- ゼネラルプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
- プロデューサー:船津浩一(テレビ朝日)、河添太(角川映画)、江平光男(新和事務所)
- 制作協力:角川映画
- 制作著作:テレビ朝日
松本清張原作のテレビドラマ一覧(放送順)