少女探偵 金田はじめの事件簿
以下はWikipediaより引用
要約
『少女探偵 金田はじめの事件簿』(しょうじょたんてい かねだはじめのじけんぼ)はあさりよしとおの漫画作品である。「ウルトラジャンプ」(集英社)1999年第24号から2000年2月号まで掲載。雑誌では途中で何の告知もなく打ち切られたが、2006年に最終話を描き下ろして白泉社より全1巻の単行本が発売された。
概要
江戸川乱歩が大好きだと言う作者(あとがきより)が、横溝正史作の名探偵金田一耕助をもじった「金田一」(かねだはじめ)なる少女探偵を中心に、各種有名どころの探偵のパロディが入り乱れて猟奇犯罪の解明にいどむ物語。基本的にお笑いであり、作者の絵柄が可愛いので、あまり陰惨な印象は受けない。
初めは1話完結のスタイルをとりつつも学園に潜む猟奇殺人犯の存在を示唆する展開が続いていたが、4話目からはそれまでの伏線をほぼ放棄して奇人キャラクターが毎回登場して推理物のパロディを繰り広げる3回分で1話とする形式が続くようになる。内容の迷走ぶりについては、単行本の作者あとがきにて「開始早々に重要な要素が禁じ手にされてしまった」(明言はされていないが第2話の食人を指すと思われる)と語られている。
あらすじ
金田一(かねだ はじめ)は女子高校生であるが、有名な探偵の孫で、高校の推理研究会の部長である少女探偵なのだった。彼女はあさみという助手の少女を一人連れ、事件のあるところへ忽然と登場するのである。
第1話「生徒会密室殺人事件」
第2話「調理室殺人事件」
第3話「鵺高連続殺人事件」
第4話「旧校舎殺人事件」前・中・解決編
第5話「用具室完全密室殺人事件」前・中・解決編
第6話「透明男爵の挑戦」
第7話「ペネロープ危機一髪」前・中・解決編
第8話「血ぬられた秘湯・湯けむり連続殺人事件~女子高生は見た! 」前・中・解決編
登場人物
金田 一(かねだ はじめ)
女子高生。有名な探偵の孫を称するが、祖父が誰なのかは不明。作中でも「金田」という姓の有名な探偵がいたかどうか囁きあわれている。鵺高(ぬえこう)推理研究会部長の少女探偵。セーラー服は着ているが、ボサボサ頭に裸足の下駄履き。殺人事件が起きると現れ捜査の協力をするが、返って邪魔になってしまうことがある。奇想天外な推理をするが、現実のほうが奇想天外(と言うよりSF)なので本人は不満である。ボサボサ頭から散らすフケで現場を荒らすこともあるが、入浴して髪を濡らすと見違えるほど色っぽくなる。スタイルも良い。初期の展開では真意不明の言動が多く警部に突っ込まれるボケ役だったが、第4話の小林正太郎登場以降はツッコミ役に廻され、かなりまともな言動のキャラクターとなった。
あさみ
小林 正太郎(こばやし しょうたろう)
エロキュール・ポルノ
書誌情報
あさりよしとお 『少女探偵 金田はじめの事件簿』 白泉社(ジェッツコミックス)、全1巻。なお、表紙は本編とは全く画風が異なる昭和の探偵物語風のイラストになっている(いわゆる「表紙詐欺」)。