少女素数
漫画
作者:長月みそか,
出版社:芳文社,
掲載誌:まんがタイムきららフォワード,
巻数:全5巻,
話数:全47話,
以下はWikipediaより引用
要約
『少女素数』(しょうじょそすう、girls prime number)は、長月みそかによる日本の漫画作品。
概要
双子の少女「あんず」と「すみれ」、彼女たちの「お兄ちゃん」富士夫の三人を主要人物としている。舞台はノスタルジックな東京の港町。金髪と黒髪の双子は、自分達のかわいさに自覚を抱いており、また髪型や衣装が頻繁に変わる。
テーマは少女のかわいさ、少女とはなにかの探求。作者は本作について「少女を構成する素因数を一つずつ紐解いて、そこから何かを見出してもらえたら」とコメントしている。少年があってこその少女ということで、対比的に少年キャラクターも配置され描かれてる。
単行本の表紙は全て左にあんず・右にすみれという構図で描かれている。各単行本の背表紙は少女キャラが一人描かれている(あんず→すみれ→有美→ヒロミ→梗子)。単行本の各巻末には書きおろしのあとがき「少女素数ができるまで」が収録されている。
あらすじ
あんずとすみれは、1話では12歳・1年生、14話から2年生、16話から14歳である。
1巻(EPISODE I-IX、1-9話)
富士夫は予測不可能な妹達のことを悩ましく思う。桐生梗子は、かわいくあろうとする二人の在り方を肯定する。
2巻(EPISODE X-XVIII、10-18話)
3巻(EPISODE XIX-XXVIII、19-28話)
4巻(EPISODE XXIX-XXXVIII、29-38話)
苧環中で文化祭が行われる。あんずとすみれは、演劇『若草物語』とメイド執事喫茶の両方に出るという多忙ぶり。富士夫、有美、博も見物にやって来る。
5巻(EPISODE XXXIX-XLVII、39-47話)
富士夫は勉学に専念するため、休業前の最後の仕事を梗子に手渡す。梗子は退職して家業を継ぐことを富士夫に伝える。
登場人物
搗栗家
搗栗富士夫(お兄ちゃん)
プロのフィギュア造形師(モデラー)。学生時代はPN「カッツェ」で活動しており、今もその名残で呼ばれることもある(※搗栗→かち→カッツェ)。当時の家計を理由に大学進学を諦め、モデラーとして収入と評価を得ている、業界の有名人。
妹達よりも日本人寄りの容姿をしている。気まぐれで予測不可能な妹達によくなつかれている好青年。妹達から造形のアイデアを得ることもある。
9話の時点で22歳であるが、伸ばし放題の無精ヒゲから、実年齢よりもかなり年上のおじさんに見られることが多い。事情を知らない人には「ヒゲのニートっぽいやつ」と警戒して見られることがある反面、妹の文化祭に行ったときはイケメンと大きな話題となった。
これまで造形と家族のことばかりで恋愛とは無縁であったが、桐生梗子に出会ったことで惹かれるようになる、妹達や母に煽られているという側面が大きいものの、自身もまんざらでもなく、次第に真剣に考えるようになる。
20話にてファーストキスをすみれと事故体験する。すぐ後にあんずからもキスされ、二人からは「ヒゲ刺さった」という感想を返された。
搗栗すみれ
青眼。誕生日は6月19日。あんずを「あんず」と呼ぶ。私立苧環中学校1年2組→2年3組。
家族の前であんずと揃っていると騒がしいが、単身では人見知りのぼっち気質。動物に詳しく、将来の夢は獣医になること。2年時は保健委員を務める。
2年のクラス替え後に文愛から注目されたことで友人となり、連動して真美ともうちとける。また自分が博を好きと自覚したことで、32話にて有美と同時に博に告白する。文化祭の演劇『若草物語』では三女ベスを演じた。
次第にあんずなしでも行動ができるようになり、また兄離れしていく。46話のバレンタインでは、博へのチョコレートを優先するあまり、富士夫へのチョコレートを用意することを失念していた。
主要人物の関係者
田中博(ぱっクン)
初登場は2話。
地元の公立中学に通う男子。もっぱら「ぱっクン」の愛称で呼ばれる。小学校時代にクラスに同姓同名異字の男子がいたことから区別のためにつけられたものが定着した。
趣味は模型で、伝説の神モデラー「カッツェさん」に憧れ、その人こそ富士夫であることを知り、弟子入りを申し出る。
2年時は有美と違うクラスだが、体育委員で同じとなる。すみれと有美の2人から想いを寄せられており、32話にて両名から同時に告白される。女子に好かれること自体は嬉しいが、自分の恋愛はよくわからず、模型優先というスタンスをとっている。その後敷島と邂逅し友人付き合いを始める。
名前の由来は『真夏の夜の夢』のいたずら妖精「パック」。「ぱっクン」「パッ君」の表記ブレがあるのは、「ぱっクン」の方がより好意的という意味
敷島芳樹
舞台
町
また、現代でも過去でもない世界観にしたかったということで、携帯電話がほとんど登場しないようになっている(一部エピソードで登場する)。
搗栗邸
モデルとなった宅は『品川猫宿語り』の主人公宅と同じであり、作者のにしだかなと会った際に話題とした。
蒼井丸
私立苧環中学校
地元の公立中学
所属 | 女子 | 男子 | 備考 |
---|---|---|---|
私立苧環中2年5組 | 搗栗あんず、山崎葉子、神戸理恵 | 敷島芳樹 | 全員元3組 |
私立苧環中2年3組 | 搗栗すみれ、堀切文愛、川西真美、藤広美(ヒロミ) | ― | すみれは元2組、ヒロミは元3組 |
地元の公立中学2年 | 蒼井有美、佐藤ゆかり、高橋はるか、遠藤紗綾 | 田中博(ぱっクン)、鳥越健太、畑山、モリケン | 有美と博は別のクラス |
関係者
担当編集者 M→N→K
宮村和生(5GAS)
漫画家とだ勝之
造形師まきの
書誌情報
- 長月みそか 『少女素数』 芳文社〈まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ〉、全5巻
- 2010年3月12日発売、ISBN 978-4-8322-7896-7
- 2010年11月12日発売、ISBN 978-4-8322-7958-2
- 2012年1月12日発売、ISBN 978-4-8322-4102-2
- 2012年11月12日発売、ISBN 978-4-8322-4217-3
- 2013年4月12日発売、ISBN 978-4-8322-4284-5