山田錦の身代金
以下はWikipediaより引用
要約
『山田錦の身代金』(やまだにしきのみのしろきん)は、2020年に発表された山本モロミの推理小説。
あらすじ
兵庫県播磨市の特級田「天津風」は、ここで採れる酒米から、一本百万円の純米大吟醸天狼星が300本造られることから、通称三億円の田んぼと呼ばれる。その片隅に毒が撒かれ、稲の一部が枯れる犯罪が発生。持ち主の烏丸酒造に「残りの田んぼに毒を撒かれたくなければ、現金500万円用意しろ」との脅迫状が届く。
犯人からの要求が続くうち、単なる金銭の要求でないことが徐々に明らかになっていく。脅迫犯の狙いがわからず右往左往する捜査陣。だが、捜査に加わっている葛城玲子は、独自の目的もあって、多少距離をおいて俯瞰していた。
また第一発見者として事件に巻き込まれた、酒と食のジャーナリスト山田葉子は、半年前に事故で亡くなった杜氏が、実は密室で殺されていたことを知る。
身代金要求事件と密室殺人事件の捜査が並行で進む中、関係者全員に鉄壁のアリバイがあることも明らかになった。
一方、葛城玲子は、山田葉子から日本酒について学ぶうち、徐々に酒造りに興味を抱くようになる。
死んだ杜氏に代わって着任した腕利き新杜氏の怪しい言動。酒蔵に出入りする酒屋たちの様々な思惑。複雑に人間関係が絡み合う中、酒蔵では新たな仕込みのシーズンが始まっていた。しかし、脅迫犯の思いもよらない要求が、酒蔵を大きく揺さぶる。関係者たちが動揺する中、烏丸酒造の知られざる歴史が明らかになり、犯人の真の狙いが浮かび上がってくる。
登場人物
山田葉子
葛城玲子
書誌情報
出版社 | 発行年月 | ISBN | |
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山田錦の身代金 | 幻冬舎メディアコンサルティング | 2020年10月1日 | 978-4-344-92910-4 |
山田錦の身代金 文庫版 | 幻冬舎メディアコンサルティング | 2021年10月7日 | 978-4-344-43137-9 |
参考文献
- 山本モロミ『山田錦の身代金』幻冬舎メディアコンサルティング、2020年。ISBN 4344929101。
- 山本薫『山田錦の身代金 文庫版』幻冬舎メディアコンサルティング、2021年。ISBN 4344431375。