岬 (ダンブロジオ)
以下はWikipediaより引用
要約
『岬』(みさき、英: The point)は、アメリカ合衆国の小説家チャールズ・ダンブロジオ (en:Charles D'Ambrosio) による短編小説、および同作を表題作とする小説集である。
概要
1991年、著者の処女短編小説『岬』が、雑誌『ザ・ニューヨーカー』に掲載される。同作は、ザ・ベスト・アメリカン・ショート・ストーリーズ (en:The Best American Short Stories 1991) に選ばれている。また同作は、ローリー・ムーア (en:Lorrie Moore) 編による “I Know Some Things: Stories About Childhood” にも掲載されている。2作目の短編小説『彼女の名前』は、1993年度のアーガ・カーン賞 (en:Aga Khan Prize for Fiction) を受賞している。1995年、同作を表題作とする小説集『岬』を発表する。1998年6月30日、古屋美登里による邦訳版が早川書房より刊行される。
あらすじ
岬
彼女の名前
ウシガエル
ジェイシンタ
発車します
リリシズム
オープン・ハウス
登場人物
収録作品
タイトル | 原題 |
---|---|
岬 | The point |
彼女の名前 | Her real name |
ウシガエル | American bullfrog |
ジェイシンタ | Jacinta |
発車します | All aboard |
リリシズム | Lyricism |
オープン・ハウス | Open house |
評価
小説家の片山恭一は、「ひとつひとつの物語が破綻なくできているんですね」「非常に感心しました」「同世代の作家として、僕もこれくらいのものが書きたいなと思いました」「この本に収められた作品は、その物語の中にいるべき人が、語るべきことを語っている。『やるなあ』と思いました」と評価している。古屋は、表題作について、「このような悲哀漂う美しい作品を読んだのは久しぶりのことだ」「少年の心をいとおしむように描いたこの作品は、まさに珠玉の短篇と言えるだろう」と評価している。
参考文献
- チャールズ・ダンブロジオ 著、古屋美登里 訳『岬』早川書房〈Hayakawa novels〉、1998年6月。ISBN 978-4-15-208168-1。