岸和田博士の科学的愛情
以下はWikipediaより引用
要約
『岸和田博士の科学的愛情』(きしわだはかせのかがくてきあいじょう)は、トニーたけざきによる日本の漫画、およびそれを原作とした派生作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)誌上で連載されていた。単行本は全12巻。
マッドサイエンティストの岸和田博士とその仲間たちが織り成すコメディ。作中世界では、岸和田博士のような超天才科学者は国際法で保護されており、博士はその行為によって被害が生じても、首都壊滅級の大災害でもない限り全く責任を問われない。そのため、周りの人間や一般市民は、度々被害(死亡及び死亡よりも酷い事象を含む)に遭っている。
タイトル「岸和田博士の科学的愛情」は、『博士の異常な愛情』に対するパロディ・オマージュだと考えられる。
初期は1回あたり4ページ程度で、現代科学のトピック(観測によって結果が決定される、など)を題材としたギャグ漫画であったが、途中から前述のようなストーリー漫画へと衣替えした。
登場人物
主要な登場人物
キャストは後述のドラマCDのもの。
岸和田博士(きしわだはかせ)
声 - 野沢那智
本作の主人公で、初老の科学者。科学という名の悪魔に魂を売り渡している。IQ375。超天才であることを理由に(天才の行ったことは「天災」である)、国際法によって手厚く保護されている。人類の発展に結びつく成果を残している一方で人類滅亡に繋がりかねない危険な行為も数多くしている。但し、博士本人は天才法のことを知らず、全く好き勝手に活動していた。
チャーリー安川(チャーリー やすかわ)
声 - 千葉繁
岸和田博士の一番助手。「安川君」と呼ばれる。IQ195。アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフ。グルグル渦巻きの眼鏡をいつもかけており、その素顔は博士でさえ思い出せない。博士の一番助手になったはいいが、そのまま冷凍睡眠の実験台にされ、11年間眠り続けていた。かなりタフであり、並大抵の被害では死なず、明らかに死ぬとしか考えられないような事故に遭っても生きている。流す涙の量は異常に多い。
大山田花子(おおやまだ はなこ)
声 - 岩男潤子
岸和田博士の助手。自身も有能な科学者だが、マッドサイエンティストの美人助手に憧れており、博士に志願して助手となった。助手となる際に博士の怒りに触れてしまい、解剖され内臓単位に分解されて保管され、後にカプセル助手(カプセル怪獣の助手版)にされてしまった。博士に「ジェニファー」と呼ばれたがっているが、なかなか呼んでもらえない。
白鳥ぱる子(しらとり ぱるこ)
声 - 横山智佐
岸和田博士の助手。科学者ではなく科学知識も無いため、博士の身の回りの世話や雑務をしていたり、景気付けに踊ったり、何もしていなかったりする。ミニスカートにエプロンという、いわゆるメイドの格好をしている。性におおらか。彼女もまた博士の怒りを買い、カプセル助手にされてしまった。
大塚長官(おおつかちょうかん)
新大塚長官(しんおおつかちょうかん、ネオおおつかちょうかん)
声 - 内海賢二
旧大塚長官更迭後の国防軍長官。旧長官のクローンとして作られたが、クローニング途中に「前の長官より背を高くするように」という緊急指令を受けた博士の手により、体の大きさはそのままに、頭部を巨大化するという手法で背が高くなった。誕生以前の記憶は旧長官のものが複製されており、ほぼ完全な更迭以前の旧長官の記憶を持っている。その巨大な頭部を利用した頭突き攻撃が得意。後に旧長官と融合し、合体長官になった。合体長官のボディは新長官であるため、やはり頭部が巨大である。合体後の長官は、ほとんどの場合、新も旧も合体も付けず、普通に「大塚長官」と呼ばれている。
ミス・メロン
声 - 潘恵子
大塚長官の秘書。アメリカ国籍を持つ生粋のアメリカ人だが、何故か日本国防衛軍長官秘書という、日本の要職に就いている。巨乳。真面目な性格ゆえか存在感が薄く、本人も度々そのことを気にしていた。
その他の登場人物
山本さん
科学神官ボー
登場兵器・ロボット等
山野田(やまのだ)
飛行できるが計算能力が弱く軌道計算できずにすぐ墜落した「山野田F-91」、汎用性に優れる「山野田・ザ・グレート」、F-91やグレートとは異なり人間大として作られた「山野田2号」など、様々な山野田シリーズが存在する。作中に最も多く登場した山野田は山野田・ザ・グレートであり、作中で単に「山野田」と言えば山野田・ザ・グレートの事を指す。
山野田・ザ・グレートの武装として横隔膜ブーメラン、指鉄砲、鼻くそボンバー、傷口レーザーなどがある。
山野田シリーズの他に、海水を主成分とする人型兵器・海野田(うみのだ)も存在し、山野田は海野田を身にまとうことが可能である。
安川2号(やすかわ2ごう)
元々はモー帝国人に誘拐された安川君の代理になるべく作られたが、安川君が救出されたためその存在意義が消失。次第に安川君を憎み、彼と入れ替わろうとするが計画途中で失敗。発覚後は岸和田博士らに反乱し、コンピュータウイルスを使い岸和田研究所を乗っ取ることに成功するが、結局は創造者たる博士にはかなわず、マグマが流れる地下のゴミ処理施設へ叩き落された。
ゴミ処理施設に送られたが、辛くも命を取り留め、自身を改造して地下生活に適応した「安川2号改」となる。謀略をめぐらせ安川君の肉体を乗っ取ることに成功し、博士を殺害する寸前まで追い詰めた。しかし肉体の乗っ取りが不完全だったためもう少しのところで博士殺害を逃し、博士の起動した山野田に押し潰されて完全に消滅した。
脳天号(のうてんごう)
牛野田(うしのだ)
都庁ロボ’98(とちょうロボ きゅうじゅうはち)
空母マン’88(くうぼマン はちはち)
作品リスト
漫画
- トニーたけざき 『岸和田博士の科学的愛情』 講談社 〈ワイドKC〉、全12巻
- 1992年8月22日発売 ISBN 4-06-176648-1
- 1993年3月23日発売 ISBN 4-06-176675-9
- 1993年10月23日発売 ISBN 4-06-176703-8
- 1994年3月23日発売 ISBN 4-06-176726-7
- 1994年10月21日発売 ISBN 4-06-176748-8
- 1995年6月23日発売 ISBN 4-06-176767-4
- 1996年2月23日発売 ISBN 4-06-176793-3
- 1996年9月20日発売 ISBN 4-06-337309-6
- 1997年7月23日発売 ISBN 4-06-337335-5
- 1998年1月23日発売 ISBN 4-06-337347-9
- 1998年5月22日発売 ISBN 4-06-337362-2
- 1998年10月23日発売 ISBN 4-06-337376-2
ドラマCD
- 岸和田博士の科学的愛情 ザ・ドラマCD
- 岸和田博士の科学的愛情 逆襲篇