左ききのエレン
以下はWikipediaより引用
要約
『左ききのエレン』(ひだりききのエレン)は、かっぴーによる日本の漫画作品。大手広告代理店を舞台にした群像劇。2016年3月24日から『cakes(現・note)』で連載中。第1部『左ききのエレン』、第2部『左ききのエレン HYPE』、第3部『左ききのエレン DOPE』と物語が続いている。また、第2部の連載中に、外伝『左ききのエレン SICK』の連載も開始された。第1部についてはリメイク版(作画:nifuni)が『少年ジャンプ+』(集英社)で2017年10月7日から2022年10月8日まで連載され、2億PVを記録。2019年に毎日放送制作でテレビドラマ化された。2020年には、再編集版漫画化のクラウドファンディングが行われ、漫画カテゴリー日本最高額となる総支援額5368万円を記録。2022年には原作版のアニメ化が発表されている。キャッチコピーは「天才になれなかった全ての人へ」
ストーリー
原作版とリメイク版で登場人物やストーリーは異なる。
第1部『左ききのエレン』
大手広告代理店「目黒広告社」に勤める駆け出しのデザイナー朝倉光一は、いつか有名になることを夢みてがむしゃらに働く毎日だった。3億円のキャンペーンのデザインを担当する光一はプレゼンで勝利するものの、プロジェクトから外されてしまう。失意の中、光一は地元の横浜へタクシーで向かい、学生時代の過去を思い出す。
第一章「横浜のバスキア」(リメイク版 JC1巻-)
第二章「アトリエのアテナ」(リメイク版 JC2巻-)
第三章「不夜城の兵隊」
「不夜城の残党」(リメイク版 JC3巻-)
第四章「対岸の二人」
「対岸の女たち」(リメイク版 JC4巻-)
第五章「エレンの伝説」(リメイク版 JC7巻-)
第六章「光一の現実」(リメイク版 JC9巻-)
第七章「バンクシーのゲーム」(リメイク版 JC11巻-)
第八章「チームの時代」(リメイク版 JC12巻-)
第九章「物語の終わり」(リメイク版 JC15巻-)
断章「最大の天敵」(リメイク版 JC17巻-)
最終章「左ききのエレン」(リメイク版 JC18巻-)
第2部『左ききのエレン HYPE』
2018年- クリエイティブディレクターとなった光一は、会社から「朝倉チーム」を立ち上げる話をいただく。第2部では、光一が勤める「目黒広告社」では、神谷が会社を去り、柳が亡くなったことから、クリエイティブの中では光一に期待されるようになり、上司という立場として悩み奮闘しながら、かつての上司であった神谷が設立した「アントレース」と会社の命運をかけて勝負することになる。 一方で、さゆりはエレンの後継者育成のため、「左ききのエレン後継戦」を開始する。
年表
エレン | 光一 | その他 | |
---|---|---|---|
1989年 | 父が死去。 | ||
1997年 | 横浜集人高校入学。 | 横浜集人高校入学。 | |
1998年 | 横浜のバスキア事件。 | エレンに出会う。 馬車道美術学院へ。 |
|
2000年 | 東京藝術大学入学。 | 武蔵野美術大学入学。 | |
2003年 | ファッションショーを主催。 あやの、あかりと出会う。 | ||
2004年 | さゆりとニューヨークへ。 ガゴシアンギャラリーでジェイコブスと対決。 ルーシーとマリーンに出会う。 |
目黒広告社入社(沢村チーム)。 | |
2005年 | エレンの動画が公開。 バンクシーと邂逅。 |
||
2007年 | 神谷チームへ。 | ||
2008年 | エンレイと出会う。 | サニートライ提案。 ギガカラチップス提案、ADとなる。 柳チームへ。 |
ジェイコブス、死去。 神谷、退職してアントレース設立。 |
2009年 | 園宮製薬誤植事件。 | 沢村、定年退職。 | |
2010年 | さゆりと別れ、ニューヨークを離れる。 | 柳ジュニアと呼ばれる。 ヤングアートディレクターズシンポジウム登壇。 CAT発足。 アラタと出会う。 ウィークデイに着手。 |
登場人物
制作背景
2015年9月27日に『cakes』へ投稿した読切版『左ききのエレン』が第1回(2015年度)cakesクリエイターコンテストの特選を受賞した。その後、連載版『左ききのエレン』が『cakes』で連載された。
かっぴーが『ジャンプSQ』(集英社)で『アントレース』の連載を始める際、作画担当を募るコンペを行った。最終的に選出されたのは春瀬隼だったが、最終候補に残ったnifuniがリメイク版『左ききのエレン』の作画担当に抜擢された。
リメイク版は2017年10月より、『サマータイムレンダ』・『生者の行進』などとほぼ同時期に連載が始まった。
社会的評価
リメイク版は当初1巻が重版すれば原作版第2部に続くが、重版しなければ打ち切りになる予定だった。結局1巻発売から重版まで1年かかったが、読者からの好評によって打ち切りは免れた。2022年8月時点で発行部数はシリーズ累計270万部を突破している。
2019年は『少年ジャンプ+』が飛躍した年であり、その象徴的な出来事として『彼方のアストラ』アニメ化や『SPY×FAMILY』連載開始などと並び本作品のドラマ化が挙げられた。
2020年に再編集版漫画化のクラウドファンディングが行われ、漫画カテゴリー日本最高額となる総支援額5368万円を集めた。
書誌情報
- かっぴー(原作)、nifuni(作画) 『左ききのエレン』 集英社〈ジャンプ・コミックス+〉、全24巻
- 2017年12月4日発売、ISBN 978-4-08-881298-4
- 2018年3月2日発売、ISBN 978-4-08-881345-5
- 2018年5月2日発売、ISBN 978-4-08-881417-9
- 2018年8月3日発売、ISBN 978-4-08-881542-8
- 2018年10月4日発売、ISBN 978-4-08-881629-6
- 2019年1月4日発売、ISBN 978-4-08-881742-2
- 2019年3月4日発売、ISBN 978-4-08-881781-1
- 2019年6月4日発売、ISBN 978-4-08-882001-9
- 2019年10月4日発売、ISBN 978-4-08-882009-5
- 2019年11月1日発売、ISBN 978-4-08-882108-5
- 2020年1月4日発売、ISBN 978-4-08-882180-1
- 2020年4月3日発売、ISBN 978-4-08-882276-1
- 2020年8月4日発売、ISBN 978-4-08-882362-1
- 2020年11月4日発売、ISBN 978-4-08-882477-2
- 2021年2月4日発売、ISBN 978-4-08-882618-9
- 2021年4月30日発売、ISBN 978-4-08-882661-5
- 2021年8月4日発売、ISBN 978-4-08-882777-3
- 2021年11月4日発売、ISBN 978-4-08-882821-3
- 2022年2月4日発売、ISBN 978-4-08-883040-7
- 2022年5月2日発売、ISBN 978-4-08-883139-8
- 2022年8月4日発売、ISBN 978-4-08-883211-1
- 2022年11月4日発売、ISBN 978-4-08-883299-9
- 2022年12月2日発売、ISBN 978-4-08-883349-1
- 2022年12月2日発売、ISBN 978-4-08-883404-7
テレビドラマ
2019年10月より毎日放送制作、深夜ドラマ枠「ドラマイズム」の作品としてテレビドラマ化された。地上波初主演の神尾楓珠と池田エライザのダブル主演。
制作局以外でも、TBSをはじめとする同系列の一部で遅れ放送されている。MBS過去放送分はU-NEXTで独占配信。MBSでは、初回開始前の10月13日「ドラマ「左ききのエレン」放送直前!ードラマが好きな全ての人へー」が放送された。また12月25日からU-NEXTにて「左ききのエレン特別編 がんばったで賞なんてないんだから」が配信されている。
キャスト
- 朝倉光一 - 神尾楓珠
- 山岸エレン - 池田エライザ
- 神谷雄介 - 石崎ひゅーい
- 加藤さゆり - 中村ゆりか
- 三橋由利奈 - 今泉佑唯
- 流川俊 - 吉村界人
- 朱音優子 - 田中真琴
- 園宮千晶 - 久保田紗友
- 岸あかり - 八木アリサ
- 斎藤咲千代 - ハマカワフミエ
- 柳一 - 丸山智己
- 古谷真治 - 堀部圭亮
- 沢村考 - 村杉蝉之介
- 佐久間威風 - 板橋駿谷
- 小泉 - 津村知与支
- 海堂 - 般若
スタッフ
- 原作 - かっぴー / nifuni『左ききのエレン』(集英社「少年ジャンプ+」連載中)、かっぴー『左ききのエレン』(cakes連載)
- 監督 - 後藤庸介、深迫康之、本間利幸
- 脚本 - 根本ノンジ、守口悠介、本田隆朗
- 主題歌 - ポルカドットスティングレイ 「女神」(ユニバーサル シグマ)
- エンディングテーマ - GOOD ON THE REEL 「あとさき」(lawl Records)
- 制作協力 - 共同テレビジョン
- 製作 - ドラマ「左ききのエレン」製作委員会、毎日放送、共同テレビジョン
放送・配信日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | |
---|---|---|---|
毎日放送 | TBS | ||
第一話 | 10月21日 | 10月23日 | オレは、オレの事ばっかりだ |
第二話 | 10月28日 | 10月30日 | パパの手はそうじゃなかったんだ |
第三話 | 11月 | 4日11月 | 6日私は努力を信じない |
第四話 | 11月11日 | 11月13日 | サラリーマンやれよ |
第五話 | 11月18日 | 11月20日 | 普通の人生じゃ、やだよ |
第六話 | 11月25日 | 11月27日 | 誰がつくったかなんて、誰も知らなくても |
第七話 | 12月 | 2日12月 | 4日不夜城の兵隊 |
第八話 | 12月 | 9日12月11日 | 才能がなかったんだ |
第九話 | 12月16日 | 12月18日 | ヤツらの邪魔をするな |
最終話 | 12月23日 | 12月25日 | 天才になれなかった全ての人へ |
特別編 | U-NEXT配信のみ 12月25日より |
がんばったで賞なんてないんだから |
ネット局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
近畿広域圏 | 毎日放送 | TBS系列 | 2019年10月21日 - 12月23日 | 月曜 0:50 - 1:20(日曜深夜) | 製作局 |
関東広域圏 | TBSテレビ | 2019年10月23日 - 12月25日 | 水曜 1:28 - 1:58(火曜深夜) | 遅れネット | |
岩手県 | IBC岩手放送 | 2019年10月30日 - 2020年1月8日 | |||
山形県 | テレビユー山形 | 2019年11月13日 - 2020年1月29日 | 水曜 1:25 - 1:55(火曜深夜) | ||
富山県 | チューリップテレビ | 2019年11月17日 - 2020年1月19日 | 日曜 2:08 - 2:38(土曜深夜) | ||
岡山県・香川県 | RSK山陽放送 | 2019年12月5日 - 2020年2月13日 | 木曜 1:23 - 1:55(水曜深夜) | ||
新潟県 | 新潟放送 | 2020年1月4日 - 1月6日 | 2020年1月4日 1:00 - 3:00(第一話 - 第四話) 1月5日 0:58 - 2:58(第五話 - 第八話) 1月6日 1:25 - 2:25(第九話 - 最終話) |
集中放送 | |
愛媛県 | あいテレビ | 2020年1月10日 - 3月13日 | 金曜 0:56 - 1:31(木曜深夜) | 遅れネット | |
鳥取県・島根県 | 山陰放送 | 2020年1月15日 - 3月18日 | 水曜 1:28 - 1:58(火曜深夜) | ||
石川県 | 北陸放送 | 2020年1月21日 - 3月24日 | 火曜 1:00 - 1:30(月曜深夜) | ||
熊本県 | 熊本放送 | 2020年1月22日 - 3月25日 | 水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜) | ||
山梨県 | テレビ山梨 | 水曜 1:20 - 1:50(火曜深夜) |
舞台
2020年11月25日から29日まで舞台『左ききのエレン -横浜のバスキア篇-』が横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ ホールで公演された。当初、2020年4月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で延期となり、その振替公演である。
2021年1月19日から24日まで舞台『左ききのエレン -バンクシーのゲーム篇-』が六行会ホールで公演された。
2022年6月29日から7月3日まで舞台『左ききのエレン〜エレンの帰還編〈EREN IS BACK〉〜』-最終章-が六行会ホールで公演された。
キャスト(舞台)
横浜のバスキア篇
- 朝倉光一 - 吉田翔吾
- 山岸エレン - 棚橋佑実子
- 神谷雄介 - 久下恭平
- 加藤さゆり - 舞川みやこ
- 三橋由利奈 - 西葉瑞希
- 岸あかり - 立野沙紀〈劇団4ドル50セント〉
- 岸あやの - 真島なおみ
- 流川俊 - 大見洋太
- 柳 一 - 日比博朋〈ベニバラ兎団〉
- 朱音優子 - 新川悠帆〈ベニバラ兎団〉
- 園宮千晶 - 青野楓花〈ベニバラ兎団〉
- 竹山 - 井上翔〈ベニバラ兎団〉
- 斎藤咲千代 - 谷茜子〈ベニバラ兎団〉
- 海堂 - 白石大祐
- 舞台版オリジナルキャラクター
- 宮本法子 - 八鍬乃々〈劇団4ドル50セント〉
- 佐倉恵 - 飯田南織〈ベニバラ兎団〉
- 幸田恵那 - 大塚杏奈
- 佐伯奈南 - 高橋孝衣
- 赤澤瑠々 - 榎本愛子
- 宮本法子 - 八鍬乃々〈劇団4ドル50セント〉
- 佐倉恵 - 飯田南織〈ベニバラ兎団〉
- 幸田恵那 - 大塚杏奈
- 佐伯奈南 - 高橋孝衣
- 赤澤瑠々 - 榎本愛子
バンクシーのゲーム篇
- 朝倉光一 - 吉田翔吾
- 山岸エレン - 棚橋佑実子
- 神谷雄介 - 久下恭平
- 加藤さゆり - 舞川みやこ
- 三橋由利奈 - 西葉瑞希
- 岸あかり - 立野沙紀〈劇団4ドル50セント〉
- 岸あやの - 真島なおみ
- 流川俊/ハンク - 大見洋太
- 柳 一/ジャック - 日比博朋〈ベニバラ兎団〉
- 朱音優子/マチルダ - 新川悠帆〈ベニバラ兎団〉
- 園宮千晶/ナタリー - 青野楓花〈ベニバラ兎団〉
- 沢村孝/トンプソン - 井上翔〈ベニバラ兎団〉
- 斎藤咲千代 - 谷茜子〈ベニバラ兎団〉
- エイブリーキャンベル、他 - 高橋孝衣
- キーラ、他 - 榎本愛子
- ソフィア/スカーレット - 遠藤しずか
- ルーシー - 泉ひかり
- ジェイコブス - 丸山正吾
- 岸アンナ - 葛たか喜代
- 舞台版オリジナルキャラクター
- 佐倉恵 - 飯田南織〈ベニバラ兎団〉
- 佐倉恵 - 飯田南織〈ベニバラ兎団〉
エレンの帰還編〈EREN IS BACK〉
- 朝倉光一 - 吉田翔吾
- 山岸エレン - 棚橋佑実子
- 神谷雄介 - 久下恭平
- 加藤さゆり - 生田輝
- 三橋由利奈 - 近藤里奈
- 流川俊 - 鈴木祐大
- 岸あかり - 白石みずほ
- 岸アラタ - 北村悠
- 岸あやの/ナタリー・ルッソ - 相沢菜々子
- 柳 一/戸塚 - 日比博朋〈ベニバラ兎団〉
- ルーシー・B - 泉ひかり
- 斎藤咲知代/アラタにナンパされるギャル - 谷茜子〈ベニバラ兎団〉
- 朱音優子/マチルダ・G - 新川悠帆〈ベニバラ兎団〉
- 岸あずさ、他 - 遠藤しずか
- 窪塚ヒカル/レイ - 杉田真帆
- 園宮千晶/シャオシャオ / kiki - 木下采音
- 海堂/沢村孝/冬月部長 - 白石大祐
- 園宮万作/古谷/大竹/警備員 - 高田みちこりあん
- 剛力/威風の高校時代 - 粕谷佳五
- 佐久間威風/五十嵐 - 丸山正吾〈Bobjack Theater/ドガドガプラス〉
- 氏田(佐久間マネージャー)/八谷 - 三浦剛〈キャラメルボックス〉
- 岸アンナ/楠瀬 - 葛たか喜代
スタッフ(舞台)
- 脚本:川尻恵太〈SUGARBOY〉
- 演出・プロデュース:IZAMANIAX〈ベニバラ兎団〉
- 振付:青井美文 ※初演は除く