左手に告げるなかれ
舞台:横浜市,スーパーマーケット,コンビニエンスストア,
以下はWikipediaより引用
要約
『左手に告げるなかれ』(ひだりてにつげるなかれ)は、渡辺容子による日本の推理小説。
第42回江戸川乱歩賞受賞作。2011年に、本作と同じ八木薔子を主人公とした続編『エグゼクティブ・プロテクション』が刊行された。
書籍情報
- 単行本:講談社、1996年9月10日発行、ISBN 978-4-062-08385-0 ※巻頭に奥村健太郎による著者の写真が掲載されている
- 文庫:講談社文庫、1999年7月15日発行、ISBN 978-4-062-64620-8
あらすじ
スーパーの保安士が、別れた愛人の妻が刺殺された事件の嫌疑の無実をあかすために、真相を調べ始める。
登場人物
スルガ警備保障
八木 薔子(やぎ しょうこ)
主人公。スルガ警備保障保安士。33歳。捕捉件数はスルガ警備保障では5本の指に入るやり手。万引き者が主婦であった場合、100%警送処理にするため、若手の同僚達からは「氷のバラ」と呼ばれている。父親は高級官僚で次期事務次官候補。兄は2人共外務省勤務。自身も名門女子大卒で国家公務員試験の上級職に合格後、日本橋の証券会社に女性総合職として入社。海外営業部に配属となったが、3年前、不倫相手の妻である木島祐美子に請求された400万の慰謝料を支払うため、買って数年のマンションを売り払い、車も売り、職も変えた。右腕下膊(かはく)に、万引き犯に声をかけて逆上され、剃刀の刃で切られた時の縫合跡あり。料理や洋裁には疎い。坂東の命令で、コトブキ屋自由が丘店からシャインズ桜美台(おうびだい)店に異動になる。
「マーベラス桜美台」住人&関係者
横浜市磯子区桜美台3丁目にあるマンション。
木島 浩平(きじま こうへい)
木島 祐美子(きじま ゆみこ)
吾妻(あずま)
石毛 啓子(いしげ けいこ)
デビッド
コンビニチェーン「ディン・ドン」関係者
丹羽(にわ)
杉原 英雄
日本ディン・ドン代表取締役会長。56歳。創業後わずか10年で「ディン・ドン」チェーンを4千店舗以上まで拡大し、売上高・利益共に日本の小売業界で5本の指に入る超優良企業に成長させた立役者。創業前は親会社の「ミギワヤ」で専務として衣料品部門を立て直したり、同時に外食産業チェーン「チュチュ」で成功をおさめた流通業界の寵児。元々はアパレルメーカーで働いていたが、汀健治にスカウトされた。マスコミ嫌い。周りからは「冷徹」「ノルマの男」「歩くノウハウ」という辛辣な評価を受ける反面、それは加盟店を繁盛させたいという思い故であると、社員にも加盟店にも理解され、崇拝すらされている。創立以来、匿名で非営利団体に寄付をしてボランティア活動を支援し続けている。
常石 巧
「ミギワヤ」関係者
神奈川県警磯子署
テレビドラマ
同名でテレビドラマ化され、1997年12月12日、フジテレビ系列の「金曜エンタテイメント」にて放映された。
キャスト
- 八木薔子 - 天海祐希
- 坂東司令長 - 小川真由美
- 葉室一郎 - 石黒賢
- 森村あかね - さとう珠緒
- 木島浩平 - 伊武雅刀
- 吾妻辰夫 - 平泉成
- デイブ石毛 - ロッキー松尾
- 丹羽夫人 - 山口美也子
- 犬丸刑事 - 高橋克実
- 小笠原刑事 - 中山俊
- 木島裕美子 - 田島令子
- スーパーシャインズ桜美台支店長 - 河原さぶ
- 老人ホーム入居者 - 久保晶、風見章子
- 前沢保美
- 山下裕子
- 松村彦次郎
- 宅間孝行
- 渕野陽子
- 大根田良樹
ほか
スタッフ
- 脚本 - 中村敦夫
- 演出 - 福本義人
- 企画 - 清水賢治
- プロデュース - 中山和記、鈴木伸太郎
- 特別協力 - 日本推理作家協会、講談社
- 協力 - ベイシス、バスク、フジアール
- 制作 - フジテレビ、共同テレビ