巨人たちの星
以下はWikipediaより引用
要約
『巨人たちの星』(きょじんたちのほし、原題:Giants' Star)は、ジェイムズ・P・ホーガンによるSF小説。『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』の続編にあたる。
あらすじ
プロローグ
一方、巨人の星の実在が確認され、シャピアロン号への連絡こそ適わなかったかったものの、せめてその到着に先立って知らせるべく、シャピアロン号の太陽系への帰還、地球来訪と、移住先への出発の情報を電波に載せて凡そ20光年彼方の巨人の星へ向けて放った人類は、直後に思わぬ信号を受け取る。それは巨人の星からの返信であり、地球の通信フォーマットに則り、しかも英語で記述されていた。
序盤
指定された基地で待つ彼らの前に舞い降りて来たのは、巨人の星から送り込まれてきた、超光速通信を介して遠隔地をリアルタイムに結ぶ「知覚伝送装置パーセプトロンの端末」であった。これを利用することで、巨人の星との間に極秘裏にホットラインが開設され、ハントらは、ガニメアンの子孫で今は巨人の星ことテュリオスに住む種族テューリアンの代表者カラザーとの対面と、後にシャピアロン号のガニメアンの面々との再会を果たす。
中盤
また、地球の歴史においても「ジェヴレン人の関与」が明らかになった。その人数こそ限られたものだが、地球に潜入したジェヴレン人たちは、宗教を使って人類を惑わしたり、迷信を教え込んで合理的思考を奪ったり、あるいは資本を独占して富を収奪して人類を貧困に陥れ、また科学技術の発達を妨げる一方で兵器の開発を促したり、人類の進歩をゆがめ自滅させる方向に誘導すべく歴史を裏から支配していたという。
その背景には5万年前にミネルバでランビアと対立した、もう一方の勢力である「セリオスの子孫」である地球人類に対する昔年の恨みがあった。だが、その思惑は外れ、今は地球において平和運動を推進して「地球人類の武装解除」を進めて無防備にする一方で、テューリアンたちに対しては「地球人類の軍事化による危険の拡大」を吹聴し、これに対抗する名目で「高度な科学技術」を引き出していた事が明らかになった。
終盤
ハントら地球人と、シャピアロン号のガニメアンは、この逆境下にあっても、彼らジェヴレン人は戦略から日常の生活まであらゆる事柄をコンピュータ・ネットワークに依存していることを逆手にとり、反攻の秘策を捻り出して実行する。そして、その結末は地球人類とジェヴレン人の運命を輪廻に封じ込める。
日本語訳書
巨人たちの星シリーズ 東京創元社 創元SF文庫、池央耿訳。カバー絵:加藤直之
- 巨人たちの星 1983年5月。改版2023年9月 ISBN 4488663338
漫画
星野之宣が『星を継ぐもの』のタイトルで『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』までを含めて漫画化している。