希林館通り
以下はWikipediaより引用
要約
『希林館通り』(きりんかんどおり)は、塩森恵子による日本の漫画作品。1979年から1980年にかけて『週刊マーガレット』(集英社)にて連載された。
2009年7月現在、同作者の作品としては最も長く、代表作と言える。後年続編となる「希林館通りII」も掲載された。これは棗・花梨・柚子のそれぞれが主人公となる3編のオムニバスで語られる。棗の娘・花梨の息子も登場。登場人物はみな近所に住んでいて相変わらず集まっては騒動をおこしている。
概要
舞台設定は花梨の実家である希林館を中心にしており、古き良き時代の典型的な下宿屋物と言える(年代の近い下宿屋物としては高橋留美子の『めぞん一刻』、川原由美子の『前略・ミルクハウス』などがある)。物語は全体としてはシリアスで、主人公の花梨を軸に展開する。
画風は当時の作者としては完成の域に達しているが、花梨を中心に、次々と恋のライバルが現れるパターンや、糸崎の好男子ぶりは少女漫画としてやや類型的の感を免れない。しかし時折登場人物の口から語られる人生論は鋭い洞察に満ちており、作者の以降の作品の充実の基が窺える。
あらすじ
下宿屋「希林館」の次女・花梨は、通っている高校の教師・糸崎に密かに憧れを抱いていたが、ある日突然、糸崎から花梨と結婚したいと告げられ動揺する。同じく花梨を好いている下宿人・高広との確執を経ながら、花梨は結婚を承諾するが、糸崎は生徒との交際が問題となり、学校を退職して、大学院に入るために京都に行ってしまう。一方花梨は卒業後、家の経済的事情もあり、東京に残って出版社で働き始めるが、会社の上司・朝倉から強引に迫られる。恋のピンチは高広の助け船によって切り抜けられる。
登場人物
特記なき場合、年齢・学年は物語開始時点。
林家の母と姉妹
花梨の恋愛相手、ライバル
糸崎哲朗(いとざき てつろう)= 糸崎先生
信木高広(しのぎ たかひろ)
コミックス
マーガレットコミックス(集英社)
8巻に短編「とびきりとばしてミッドナイト」(1979年の『週刊マーガレット』に掲載)を収録。深夜放送のDJで表向きはライバルのふたりの恋を描いたコメディ。
集英社文庫(集英社)