常野物語
以下はWikipediaより引用
要約
『常野物語』(とこのものがたり)は、恩田陸の小説シリーズである。常野シリーズとも。『光の帝国』『蒲公英草紙』『エンド・ゲーム』の3作が刊行されており、『光の帝国』はテレビドラマ化された。
特殊な能力を持つ「常野」の人々を描いている。
単行本
全て集英社。(最初の)単行本は四六版ハードカバー、文庫は集英社文庫。文庫版の表紙はシリーズタイトル「常野物語」が先であるかのようなデザインになっているが、後に来るのが正しい。
各作品
光の帝国
『小説すばる』で1994年12月号から1997年5月号まで全11回連載。この作品のみ連作短編集。収録作と初出は次のとおり(単行本収録順)。
ゼナ・ヘンダースンの「ピープル・シリーズ」をイメージして書かれた。タイトルから誤解を受けることもあり、文庫本の解説を書いた久美沙織は、宇宙戦争のような内容を想像していた。
蒲公英草紙
『青春と読書』(本作のみ掲載誌が異なる)2000年1月号から2001年2月号まで全14回連載。
時間を遡った20世紀初頭の物語であり、時系列では最初である。
第134回直木賞候補作。
エンド・ゲーム
『小説すばる』2004年3月号から2005年6月号まで全6回連載。雑誌掲載時には藤田新策が挿絵を描いた(単行本未収録)。
テレビドラマ『光の帝国』
『光の帝国』(ひかりのていこく)は、2001年12月4日より12月25日まで毎週火曜日23:00 - 23:45に、NHK総合テレビジョンの「ドラマDモード」で放送された。主演は前田愛。
キャスト
春田家
常野一族
山岳洋品店『K2』
その他
このドラマの共演で知り合った中村勘太郎(現・中村勘九郎)と前田愛が2009年に結婚した。
スタッフ
- 脚本 - 飯野陽子
- 音楽 - 山下康介
- 演出 - 松岡孝治、木村明弘、田中正
- 制作 - 古川法一郎
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 |
---|---|---|---|
第1話 | 2001年12月 | 4日未知の力 | 松岡孝治 |
第2話 | 2001年12月11日 | 一族の力 | 木村明弘 |
第3話 | 2001年12月18日 | 闇の力 | 田中正 |
最終話 | 2001年12月25日 | 未来の力 | 松岡孝治 |
NHK総合テレビジョン ドラマDモード | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
夏の王様
(2001.11.20) |
光の帝国
(2001.12.4 - 2001.12.25) |
喪服のランデヴー(再)
|
演劇集団キャラメルボックス版『光の帝国』
演劇集団キャラメルボックスが2009年、『光の帝国』の1作「大きな引き出し」を「ハーフタイムシアター」にて『光の帝国』として上演した。上演時間は、演劇上演の通常の約半分である76分。
演劇を撮影して映画として配給するLivespireの1作として、同年7月18日より劇場公開された。また同時上演していた梶尾真治の「未来(あした)のおもいで」を原作する『すべての風景の中にあなたがいます』も公開された。
また2017年秋に、同じく演劇集団キャラメルボックスが本作を再演した。なお再演は加筆がされ上演時間が長くなったため、ハーフタイムシアターではない。
出演
- 春田光紀 - 畑中智行(2009年版) / 関根翔太(2017年版)
- 春田記美子 - 岡内美喜子(2009年版) /森めぐみ(2017年版)
- 猪狩悠介 - 大内厚雄(2009年版) /鍛治本大樹(2017年版)
- 猪狩義正 - 阿部丈二(2009年版) /原口健太郎(劇団桟敷童子)(2017年版)
- 春田里子 - 坂口理恵(2009年版) /家納ジュンコ(2017年版)
- 春田貴世誌 - 小多田直樹(2009年版) /毛塚陽介(2017年版)
- 寺崎美千代 - 小林千恵(2009年版) /金城あさみ(2017年版)
- 猪狩康介 - 鍛治本大樹(2009年版) /竹鼻優太(2017年版)
- 今枝日菜子 - 井上麻美子(2009年版) /小林春世(2017年版)
スタッフ(初演)
- 原作 - 恩田陸『大きな引き出し』(集英社『光の帝国』所収)
- 脚本・演出 - 成井豊+真柴あずき
- 舞台企画・製作 - ネビュラプロジェクト
- 映像監督 - 小林啓一
- 製作・著作 - ネビュラプロジェクト、ソニー
- 製作プロダクション - ソニーPCL
- 配給 - ソニー