幻の光
舞台:石川県,
以下はWikipediaより引用
要約
『幻の光』(まぼろしのひかり)は、宮本輝の小説作品。新潮社の月刊誌『新潮』(1978年8月号)に掲載。1979年に単行本化され、1983年に文庫本化された。1995年に是枝裕和監督によって映画化された。
映画
是枝の劇場映画デビュー作であり、また江角マキコの映画デビュー作となった。夫を原因不明の自殺で失った女性の喪の作業(グリーフワーク)を、静かな視線で描写してゆく。ヴェネツィア国際映画祭で金オゼッラ賞(撮影賞)を受賞するなど、国内外で高い評価を得た。
ストーリー
幼馴染の郁夫と結婚したゆみ子は、大阪で子供もできて幸せに暮らしていたが、なんの思い当たる原因もわからないまま、郁夫が電車にひかれて死んでしまう。郁夫は線路の真ん中を歩いていて、電車警笛にも振り返らなかったという。
世話をしてくれる人により能登に嫁いだゆみ子は、そこで心優しい人たちに囲まれ、夫・民雄と幸せ日々を取り戻すが、心の中には郁夫が自殺したわだかまりが根強く残っていた。
時折見せるゆみ子の不安げな様子に民雄も気が付き……。
キャスト
- 江角マキコ:ゆみ子
- 浅野忠信:郁夫
- 内藤剛志:民雄
- 柏山剛毅:勇一
- 渡辺奈臣:友子
- 木内みどり:道子
- 柄本明:喜大
- 桜むつ子:とめの
- 赤井英和:マスター
- 市田ひろみ:初子
- 大杉漣:浩
- 橋本菊子:キヨ
- 吉野紗香:幼少時のゆみ子
- 寺田農:刑事
- 原田修一:警官
- 井之上隆志:運転手
- 山口光輝:子役
スタッフ
- 監督:是枝裕和
- 製作:重延浩
- 企画・プロデューサー:合津直枝
- 原作:宮本輝
- 脚色:荻田芳久
- 撮影:中堀正夫
- 音楽:陳明章(中国語版)
- 美術:部谷京子
- 編集:大島ともよ
- 衣装(デザイン):北村道子
- 録音:横溝正俊
- 音響効果:佐々木英世
- 助監督:高橋巖、日比野朗、森井輝
- 照明:丸山文雄
受賞
- 第52回ヴェネツィア国際映画祭 撮影賞(中堀正夫)
- バンクーバー映画祭 グランプリ
- シカゴ映画祭 グランプリ
- キネマ旬報ベストテン 第4位
- 第19回日本アカデミー賞 新人俳優賞(江角マキコ)
- 第38回ブルーリボン賞 新人賞(江角マキコ)
- 第10回高崎映画祭 若手監督グランプリ(是枝裕和)、最優秀助演男優賞(内藤剛志)、最優秀新人女優賞(江角マキコ)
- 第1回新藤兼人賞 金賞(是枝裕和)
舞台
1996年と2002年に、南果歩の一人芝居として舞台化されている。