幽麗塔
以下はWikipediaより引用
要約
『幽麗塔』(ゆうれいとう)は、乃木坂太郎による日本の漫画作品。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて、2011年12号から2014年22号まで連載。2014年度第14回センス・オブ・ジェンダー賞の大賞を受賞している。
黒岩涙香の翻訳小説『幽霊塔』を下敷きにしたオリジナル作品。
あらすじ
「百数十年もの間動かなかった時計塔が、2年前の夜、ただ一度だけ動いたことがある。昭和27年6月23日午後11時53分。藤宮たつが養女・麗子に惨殺された夜のことである。」
舞台は昭和29年、神戸から始まる。文学やカストリ雑誌を好む天野太一は、国民学校高等科のマドンナ花園恵と再会し、彼女がいじめっ子であったお金持ち三村の婚約者となったことを知る。下宿先の部屋代にも事欠く境遇の天野は、謎めいた美青年・沢村鉄雄(テツオ)の「一緒にお金持ちになろうよ」という誘いに乗ることを決める。
テツオとともに時計塔に隠された秘密に迫ろうとする天野だったが、莫大な財産を巡って、様々な事件に巻き込まれていく。
登場人物
主要人物
天野 太一(あまの たいち) / タイチ
沢村 鉄雄(さわむら てつお) / テツオ
本作のヒロイン。男装の麗人で、思考・性格も男性的。作中において、現在でいうところのトランスジェンダー(性同一性障害、バイセクシャル)の持ち主とされている。容姿端麗、頭脳明晰、運動万能。特に容姿はテツオを男性だと疑わなかったタイチが見惚れるほど(ただしその正体が暴かれる前から中性的な美形の人物として描かれている)。利発で、冷静な判断力と高い推理力を持ち、数々の場面でタイチをフォローしている。自信家だが、目的のためには手段を選ばない冷酷な面があり、当初タイチから死番虫ではないかと疑われていた。タイチのことは出会う前から知っていたようで、彼の劣等感を見透かし、幽霊塔の財宝で一緒に金持ちになろうと誘う。幽霊塔の内部について詳しく、その財宝を狙っている。
その正体は2年前に時計塔で殺された老婆の養女で、本名は「藤宮 麗子(ふじみや れいこ)」。事件直後、自分が養母を殺したという告白を警察に送りつけ、数週間後に神戸港で麗子のものと思われる死体が発見された。
丸部家
丸部 道九郎(まるべ どうくろう)
その他
死番虫(しばんむし)
花園 恵(はなぞの めぐみ)
用語
書誌情報
- 乃木坂太郎 『幽麗塔』 小学館〈ビッグコミックス〉、全9巻
- 2011年11月30日発売 ISBN 978-4-09-184180-3
- 2012年2月29日発売 ISBN 978-4-09-184257-2
- 2012年7月30日発売 ISBN 978-4-09-184627-3
- 2013年1月30日発売 ISBN 978-4-09-184860-4
- 2013年5月30日発売 ISBN 978-4-09-185235-9
- 2013年10月30日発売 ISBN 978-4-09-185594-7
- 2014年2月28日発売 ISBN 978-4-09-185893-1
- 2014年7月30日発売 ISBN 978-4-09-186344-7
- 2014年12月26日発売 ISBN 978-4-09-186696-7