彦左衛門外記
以下はWikipediaより引用
要約
『彦左衛門外記』(ひこざえもんがいき)は、山本周五郎の長編時代小説。1959年(昭和34年)6月から翌年8月まで雑誌『労働文化』に『御意見番に候』という題で連載され、同年10月に講談社で改題し刊行された。 現在は新潮文庫版が出版されているほか、全集でも読むことができる。
あらすじ
貧乏旗本の養子・五橋数馬は文武の才に恵まれていたが、何よりもそのはち切れんばかりの野心とそれを達成するための独特な発想の持ち主だった。 野試合の最中に見かけた大名の息女・ちづか姫に一目惚れし、見事その恋を成就させるが、結婚の障害となる身分の違いを克服するため、隠棲中の大叔父・大久保彦左衛門を担ぎ出すことを思いつく。少しも勇ましくない大叔父の戦記をひん曲げ、改竄し、不出世の英雄像を作り上げ、家康公のお墨付きまで偽造すると、頑固な年寄りをおだてたり慷慨の情を掻き立てたりしてけしかけ、ついには「天下の御意見番」の名乗りを上げさせる。やがて大名・奥平家や旗本奴の白柄組も巻き込んだ大騒動の末、見事本懐を遂げる。
登場人物
五橋数馬(いつはし かずま)
ちづか姫(ちづか ひめ)
大久保彦左衛門(おおくぼ ひこざえもん)
五橋三郎太郎左衛門(いつはし さぶろうたろうざえもん)
奥平丹波(おくだいら たんば)
その他
「小説のつくり方を小説にした小説であり、既成史観否定にたって、物語や伝説の成立の秘密を、ユーモラスに諷刺している。まことに不真面目な遊びの中で、小説の方法的冒険を確かめようとした、痛快なたのしい、まじめな小説と言えよう。『樅ノ木は残った』を書いた直後、野心作『青べか物語』などと並行的に書かれているこの小説は、作者にとって夢の脱出孔に似た明るさと、平衡感覚を持つためのたのしい遊びであり破目を外した実験であった。」
奥平大膳太夫
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吉川市兵衛
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奥平丹波
書誌情報
- 『彦左衛門外記』講談社、1960年。
- 『山本周五郎長篇小説全集 第十五巻 彦左衛門外記・花筵』新潮社、2014年。
- 『彦左衛門外記』新潮社〈新潮文庫〉、1981年。 2004年改版。
映像作品
テレビドラマ
- 恋しとよ 君恋しとよ(1991年) NHK時代劇、主演:田中実、彦左衛門は若山富三郎
- 山本周五郎「天下の御意見番罷り通る!彦左衛門外記」(1987年) テレビ朝日傑作時代劇、主演:三船敏郎。原作とはかなり内容が異なる。