忍びの卍
舞台:江戸時代,
以下はWikipediaより引用
要約
『忍びの卍』(しのびのまんじ)は、山田風太郎の忍者小説。忍法帖シリーズの長編第17作にあたる。『報知新聞』に1966年から1967年まで連載された。
報知新聞社から単行本で刊行後、講談社および角川書店からも発売された。その後長らく絶版となっていたが、2010年に角川文庫より刊行された。1968年に東映で映画化(監督:鈴木則文)。
あらすじ
ああ、忍法とはただ忍の一字なり。
相次ぐ大名の改易に揺れる徳川家光治世。大老・土井大炊頭の近習・椎ノ葉刀馬は、内密に公儀忍び組査察を命ぜられる。伊賀、甲賀、根来三派の対立を憂い、最も優れた一派に絞ろうというのだ。各忍び組の代表となった忍者と対面した刀馬は、各々の奇怪な忍法に圧倒される。報告を受けた大炊頭が選んだのは、刀馬が最も低く評価した甲賀組であった。
苦汁をなめた根来の代表・虫籠右陣は、伊賀の代表・筏織右衛門を巻きこみ、将軍に再裁定を働きかけようとするが失敗する。追いつめられた両名は逐電、家光の弟駿河大納言徳川忠長に接触、これを扇動する。度重なる悲運を嘆く忠長は、すべては右陣と織右衛門の策謀とも知らず、ついに将軍暗殺を黙認する。
しかし、この企ては大炊頭に察知されていた。再度刀馬は、甲賀の代表であった百々銭十郎と共に将軍守護の密命を受け、幕府転覆を阻止すべく右陣・織右衛門に挑む。大奥、そして忠長が蟄居する高崎へと、二組の魔戦は続く。大炊頭の真意など知る由もなく…
主な登場人物
椎ノ葉刀馬(しいのは とうま)
お京(おきょう)
土井大炊頭(どい おおいのかみ)
徳川忠長(とくがわ ただなが)
映画
- 1968年1月27日、89分、東映京都製作、成人指定映画。
配役
- 夏八木勲 : 椎ノ集刀馬
- 桜町弘子 : 陽炎
- 桜町弘子 : お園の方
- 遠藤辰雄 : 虫籠右陣
- 山本麟一 : 筏織右衛門
- 潮健児 : 百々銭十郎
- 桑原幸子 : 祐
- 真理明美 : お栄
- 真理アンヌ : お彩
- 真山知子 : おぶみ
- 菅貫太郎 : 家光
- 山城新伍 : 忠長
- 関根永二郎 : 紀伊侯
- 堀正夫 : 尾張侯
- 中村錦司 : 水戸侯
- 花柳小菊 : 春日局
- 三島ゆり子 : お国の方
- 霧立はるみ : お舟の方
- 小川真理子 : おくる
- 大前均 : 大男の蔵番
- 河村満和 : 鶉大五郎
- 熊谷武 : 御典医
- 志賀勝 : 忍者
- 阿波地大輔 : 忍者
- 三浦徳子 : 舟宿の女
- 曽我廼家明蝶 : 土井大炊頭
- 小松方正 : 鳥居土佐守
- 大木実 : 柳生但馬守
スタッフ
- 監督 : 鈴木則文
- 脚色 : 佐治乾、小野竜之助
- 企画 : 天尾完次、松平乗道
- 撮影 : 鈴木重平
- 美術 : 雨森義允
- 音楽 : 伊部晴美
- 録音 : 野津裕男
- 照明 : 中山治雄
- 編集 : 堀池幸三