忍法忠臣蔵
題材:忠臣蔵,
以下はWikipediaより引用
要約
『忍法忠臣蔵』(にんぽうちゅうしんぐら)は、山田風太郎による日本の小説。忍法帖シリーズの第七番目の長編作品。初出は1961年11月から1962年4月『週刊漫画サンデー』。
あらすじ
元禄太平の世、かつての伊賀者は小役人のような立場となっていたが、無明綱太郎はそれに飽き足らぬ者。伊賀鍔隠れの里へ修行に赴き、忍法の修行を積んで帰った身だった。
江戸城大奥に仕えていた綱太郎は、女中のひとりに恋するが、祝言寸前に彼女は将軍に見初められる。末の栄華に目のくらんだ彼女は「忠義」を理由に祝言を断り、怒った綱太郎は忍法を用いて、初夜に将軍の目の前で彼女を惨殺してしまう。時を同じくして起こった、のちの元禄赤穂事件の発端となる松の廊下刃傷事件にまぎれて逃走したものの、綱太郎は幕府に追われる身、そして忠義と女を何より嫌う者となってしまう。
漂泊の身の綱太郎は、ひょんなことから上杉家の家老、千坂兵部にかくまわれることになったが、ある日任務を依頼される。
そのひとつは赤穂浪士たちを、味方であるはずの上杉の刺客から守ること。刃傷事件の結果取りつぶしとなった赤穂藩の浪士が、事件の相手の吉良上野介に仇討ちを目論んでいるのは周知のことである。そして上野介は千坂家の仕える上杉家の当主、綱憲の父である。綱憲は父を守るため赤穂浪士達の動きを探り、その要人を暗殺すべく配下の忍者を放っていたが、兵部はあからさまな行動は上杉家の声望を貶めると考えたのだった。
そしてもうひとつは、自らの放つ女忍者たちへの同行。兵部は赤穂浪士たちの仇討ち計画を立ち消えにさせるために、彼らを堕落させ骨抜きにしてしまおうと画策したのだった。その手段が女忍者たちの色仕掛け・肉欲の忍法。彼女たちの万一の裏切りに備えての監督役は、女嫌いの綱太郎にうってつけの任務だった。
元家老、大石内蔵助を中心に赤穂浪士たちの仇討ち計画が進行していく裏で、彼らの暗殺を狙う上杉の忍者たちと、色欲への堕地獄を仕掛ける女忍者達が暗躍する。果たしてその結末は?
主な登場人物
主人公および上杉家の人々
無明綱太郎(むみょう つなたろう)
千坂兵部高房(ちさか ひょうぶ たかふさ)
織江(おりえ)
能登組忍者
不識庵謙信以来上杉家に仕えているという忍者の一党。上杉綱憲の命を受け、赤穂浪士たちの暗殺を狙う。
能登くノ一
千坂兵部が赤穂浪士に放った女忍者たち。色仕掛けの忍法を駆使して赤穂浪士たちを堕落させ、骨抜きにして仇討ち計画を立ち消えにさせることを目的とする。
赤穂浪人
作品の題材・原典
- 吉良・上杉が正義(主人公)サイドの『元禄赤穂事件』
映像化作品
映画
『忍法忠臣蔵』。東映「くノ一」シリーズ第3作。
テレビドラマ
フジテレビ時代劇スペシャル『くノ一忠臣蔵』(1983年)
オリジナルビデオ
『くノ一忍法帖IV 忠臣蔵秘抄』。「くノ一忍法帖」シリーズ第4作。映画版、時代劇スペシャル版に続く3度目の映像化。前2作とは異なり主人公・無明綱太郎が登場せず、くノ一・お梁が主人公となっている。
スタッフ・作品データ
- 発売 : 1994年3月24日
- 本編 : 80分
- 監督 : 津島勝
- 脚本 : 中島博通
- テーマ曲: 「天空の女神」 作詞・作曲・歌:竹内尚
- 撮影 : 藤原三郎
- 照明 : 林利夫
- 殺陣 : 諸鍛冶裕太
- 特技 : ジャパンアクションクラブ
- 現像・テレシネ : IMAGICA
- 製作者 : 池口頌夫
- プロデューサー : 新井義巳 林哲次
- 制作協力: 松竹、京都映画
- 制作: 東北新社
- 製作著作: キングレコード
キャスト
- お梁 : 上野正希子
- お夕 : 咲田めぐみ
- お松 : 依田小夜子
- お杉 : 矢島和香
- お桐 : 進藤七枝
- 能登組忍者頭 月ノ輪求馬 : 若松俊秀
- 能登組忍び 瓜連兵三郎 : 関根大学
- 大石内蔵助 : 大出俊
- 堀部安兵衛 : 佐藤仁哉
- 千坂兵部 : 遠藤太津朗