小説

怪人対名探偵


舞台:大阪府,



以下はWikipediaより引用

要約

『怪人対名探偵』(かいじんたいめいたんてい)は、芦辺拓による日本の推理小説。「森江春策の事件簿シリーズ」の8作目。

本格ミステリベスト10の2001年版で第10位にランクインした。全ての章題が江戸川乱歩作品の章題から取られており、乱歩へ捧げるオマージュ作品でもある。

書籍情報
  • 講談社ノベルス:2000年5月5日発行、ISBN 4-06-182132-6、表紙 辰巳四郎
  • 講談社文庫:2004年12月15日発行、ISBN 4-06-274952-1、表紙 藤田新策、解説 喜国雅彦
あらすじ

暴漢に襲われた女子高生、誘拐された小学生、バイクで事故を起こした男性、腹部に癌種を植え付けられ間もなく亡くなった老人……。ある男の深い恨みは、対象となる人物の親類縁者にも容赦なく及び、《殺人喜劇王》を名乗り、次々と奇妙な方法で命を奪っていく。名探偵・森江春策が明かす驚愕の真実とは……。

登場人物

三谷 駿(みたに しゅん)

小学6年生。探偵小説が好き。下校途中に何者かにさらわれる。
村下 玲美(むらした れみ)

16歳、高校1年生。下校途中に暴漢に襲われ、顔に怪我を負う。母子家庭。駿とはいとこ同士。
村下 加奈江(むらした かなえ)

玲美の母親。一人で喫茶店を切り盛りしている。
花筐城太郎(はながたみ じょうたろう)

さる有名作家が生み出した日本一の名探偵。推理が佳境に入ろうとする時に、花に塩をかけて食べるという癖がある。
有明 雅彦(ありあけ まさひこ)

花筐の少年助手。日本一の名助手。
稲賀 剛士(いなが たけし)

大手広告代理店《大通ギガント》の副部長。いつも人を小馬鹿にしたような態度を取る。
河津 裕香(かわづ ゆうか)

玲美のクラスメイト。ふさぎ込んでいた玲美をコスプレパーティーに誘う。赤沢真紀のホームページで森江のことを知り、玲美と共に森江の事務所を訪れる。
森江 春策(もりえ しゅんさく)

通称レトロ・ビルに法律事務所を構える弁護士。玲美に《殺人喜劇王》について相談される。
新島 ともか(にいじま ともか)

「不思議の国のアリバイ」事件以来の、森江の秘書兼助手。
滝 儀一(たき ぎいち)

大阪府警の警部。森江が高校時代に知り合った。
来崎 四郎(きざき しろう)

仮名文字新聞の記者。
平田 鶴子(ひらた つるこ)

森江の行きつけのコーヒーショップ〈謎譚亭〉のオーナーの老婦人。情報交換の場であり、常連客たちは様々な知恵を貸してくれる。

章題

どの乱歩作品から取られているのかは、乱歩の世界内の対照表を参照

  • プロローグ
  • 十三号室の借主
  • 闇を這うもの
  • 蠢く触手
  • 幻の兇笑
  • 名探偵花筐城太郎
  • 怪人物R・K
  • 怪屋の怪
  • 花筐城太郎の推理
  • 恐ろしき水罠
  • 大夜会
  • 二人探偵
  • 地上と地下
  • 魔術師の怪技
  • 時計塔の秘密
  • 大空の縊死体
  • 殺人映画
  • ハヤブサ丸
  • 異国風の怪人
  • 桁はずれの悪計
  • 生ける蝋人形
  • 人体溶解術
  • 空中観覧車
  • 意外の人物
  • 飛ぶ悪魔
  • 探偵作家の推理
  • 拷問窟
  • 一足違いに
  • 奇怪なる娯楽園
  • パノラマ人形
  • ズバ抜けた欺瞞
  • 燃える骸骨
  • 失望した滝警部
  • 恐ろしき婚礼
  • 有明少年の危難
  • 殺人喜劇王対森江春策
  • 白堊館の密話
  • 空っぽの邸宅
  • 森江春策の推理
  • 邪悪の故郷
  • 毒焔