恋愛出世絵巻 えん×むす
以下はWikipediaより引用
要約
『恋愛出世絵巻 えん×むす』(れんあいしゅっせえまき えんむす)は、瀬口たかひろによる日本の漫画。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2002年31号(6月27日刊)から、2003年42号(9月18日刊)まで連載された。主テーマおよびモチーフに宮沢賢治の童話『グスコーブドリの伝記』が用いられている。
あらすじ
毎日毎日使い走りとして使われる日々を送っていたダメ高校生・蟻川義介。そんなある日、突然ロシア人の美少女メイド・ソーニャがお守りを持って現れる。義介は大企業ドラグーンの後継者候補であり、お守りとメイドはその証だという。他の後継者を倒しお守りを集めることが真の後継者となる方法であるが、義介はそんなことに興味はない。しかし、ドラグーンの関係者には人を人と思わぬ冷血な人間も多く、義介が候補者を降りればソーニャが酷い目に遭いかねない。こうして、義介はドラグーンの候補者対決に巻き込まれていった。
タイトルはいわゆる萌え系で最初はほのぼのしていたが、途中から一転してバトルロワイヤル系の物語へ発展し、猟奇的で凄惨な描写が続き残酷な結末へ向かうこととなる。
登場人物
主要登場人物
蟻川義介(ありかわ ぎすけ)
勉強もスポーツも駄目で、クラスでは使い走りに使われている駄目高校生だったが、ソーニャから「縁×結(えんむす)」のお守りを託された事がきっかけで、ドラグーン後継者対決に巻き込まれる。
心優しい少年で、後継者になるためではなくソーニャを守るために戦う事を決意している。かなり小柄。
後継者対決の争いの中で戦う相手すらも思いやる心根を敵からも認められるようになる。自身の持つ優しさから来る自己犠牲精神によって道を切り開いていき後継者となるが、最後はそのために(本人が全てを承知した上で)悲劇的な結末を迎える事となる。しかし、その生き様は彼に関わった遺された者たちに深く影響を与え、彼らの心の中に偉大なる永遠の存在として生き続けることになる。
ソーニャ(ソフィア・ミハイロヴナ・モストバーヤ)
柳木雫(やなぎ しずく)
ドラグーン後継者候補
竜造寺天道以外は、竜造寺源三のクローンである。全員が候補者の証としてお守りを所有しており、それぞれのお守りには特殊な能力がある。候補者は義介を含めると全部で15人いるが、本編に全員は登場しなかった。なお、各後継者候補の名前は仏教の寺院に由来する。
竜造寺天道(りゅうぞうじ てんどう)
「立身出世(りっしんしゅっせ)」守りの所有者。
勉強、スポーツ全てにおいて完璧を誇る完璧主義者。ドラグーンの後継者としての心構えと風格を持ち合わせており、誰もが彼が後継者となると思っていた。
やや傲慢な面を見せる事もあるが、性根はむしろ真っ直ぐであると言え、当初は「チンケな男」と見下していた義介の事も、「初めて自分に歯向かってきた男」として、彼をライバルと認め、影で彼の成長を楽しみにしている。一方で、義介や侠介を除く後継者候補の事は、彼等の人を人と思わない冷血ぶりからも内心嫌っているようで、後継者候補から脱落した櫻に対しても肘打ちと共に容赦無く突き放し、その事で義介達を逆恨みしていたチュイが襲撃した際も、渚に阻止させている。
実は「立身出世」は何の特殊な効果もないただのお守りで、中には自身の写真のみが入っている。つまり天道は、お守りの特殊な効果に頼る事無く、己自身の力のみで後継者を目指さなければならないのだが、本人はむしろ「最高にカッコいいお守り」として誇りに思っている(逆に他の候補者はお守りの力に頼り過ぎていたとも言え、特に侠介の場合はそれが完全に仇になってしまう形で落命にまで繋がってしまっている)。
最終的には自らの大切な者の為に命をも捨てた義介の生き様を誰より理解し、「自らも追いつかなかった偉大な男」と認め、その魂を永遠とするために巨大義介像を建立する。
東大寺聡(とうだいじ さとし)
勉学に効果を発揮する「学業成就(がくぎょうじょうじゅ)」守りの所有者。
まだ幼い身ながらも、お守りの力で驚異的な頭脳の持ち主となっているが、それ故に非常に生意気で我儘な性格となっており、年上の義介達の事も平然と見下す等、人間性が大きく歪んでいる。お守りの力を使い、自分が一番だということを他の者に知らしめていたが、逆に言えばお守り以外に何の力も持っておらず、素の学力自体も大した事が無い為、候補者の中でも実力は低く、他の候補者からも大した脅威とは見なされていなかった。過去に父親に捨てられた事がトラウマとなり、更に源一郎に手篭めにされそうになったことで勝つことに執着するようになっている。
義介に敗北した後は、お守りを失った事でただの少年へと戻り、父親と共にドラグーンを去る。その後の消息は不明。
薬師寺侠介(やくしじ きょうすけ)
西園寺鴻庵(さいおんじ こうあん)
リョウコ=ボルテール=中尊寺(リョウコ=ボルテール=ちゅうそんじ)
円光寺櫻(えんこうじ さくら)
用途は限られるが(それゆえ他の後継者からは重要視されていない)、所持していると探し物の場所が分かるようになる「失物出現(うせものしゅつげん)」の御守りの所有者。源一郎に心酔していた。
容姿は幼げで、常に笑みを浮かべている等、まだあどけない少年の様に見えるが、源一郎曰く「人を人と思わない邪悪な性格」の持ち主で、残虐非道なサディスト。子供を射撃遊びの的に使って平然と殺してしまったり、ドラグーン後継者の会議の時には飲み物に毒を入れる等、人間性が欠落しているとしか思えない人物で、思うようにいかず苛立つと、その醜い本性を剥き出しにする。その目に余る独善ぶり故に、天道を始めとする他のドラグーン候補からも嫌われていた様である。
義介に敗北後、天道に助けを請うも肘打ちで叩きのめされ、そのままユニオンに拉致される顛末を迎える。
竜造寺源一郎(りゅうぞうじ げんいちろう)
相手の御守りの効果を無効化する(自身の所有する御守りの効果だけは引き続き使用可能)「世界平和(せかいへいわ)」の御守りの所有者。
ビジュアル系なルックスとは裏腹に、足にぶつかったというだけで子供を殺したり、聡の変貌の切っ掛けを作ったりと、内面は冷酷そのものな悪人で、自身を「完成体(パーフェクト)」と称する等、自惚れが非常に強い。竜造寺源三の側近だったが、性格面にあまりにも問題がある為なのか追放されている。実は、後継者争いを仕組んだ首謀者で、裏でドラグーン後継者候補を殲滅させる為にドラグーンと敵対する組織であるユニオンと通じていた。回想では聡を手篭めにしようとしていた。
最後は天道と一騎討ちをし、一度は天道を圧すものの、予想以上の天道の力により逆に圧倒され敗北。侠介から奪ったお守りがある為、その力を使えば再び立ち上がる事は可能だったが、彼はそれをしなかった。天道曰く「完璧な人間なら俺に歯向かおう等とは二度と思わない」との事で、彼からは自らの内面の弱さを見抜かれていた模様。
後継者候補のメイド
後継者候補たちには全員一人ずつメイドが付いており、候補者のサポートを行うことが任務である。全員が元はドラグーンに仕えていたメイドたちである。
加賀渚(かが なぎさ)
雪菜(ゆきな)
ローズ・ロックウェル
お七(しち)
メリーベル
チュイ
ドラグーン関係者
単行本
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