恋染紅葉
漫画
原作・原案など:坂本次郎,
作画:ミウラタダヒロ,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
巻数:全4巻,
話数:全31話,
以下はWikipediaより引用
要約
『恋染紅葉』(こいそめもみじ)は、原作・坂本次郎、漫画・ミウラタダヒロによる日本の漫画作品。
概要
『週刊少年ジャンプ』(集英社)2012年9号に読み切りとして掲載された後、内容を再構成した上で同年23号から連載開始し、同年51号まで連載された。ジャンプ・コミックス全4巻。話数カウントは「シーン○」。
『少年ジャンプNEXT!』2012 SUMMERには2ページの番外編も掲載された。読切版は単行本第1巻に収録され、番外編は第4巻に収録されている。第2巻には『少年ジャンプNEXT!』2011 SPRINGに掲載された読切『ふぁみドル!』が収録された。連載は28話で終了したが、最終巻には描き下ろしエピソード3話が収録され、巻末には初期キャラクターデザインのイラストも掲載されている。
神奈川県鎌倉市を舞台とした恋愛劇で、題名の『恋染紅葉』は作中に登場するテレビドラマ(読切版では映画)のタイトルでもある。
坂本がミウラに誘いをかけて製作が始まった。ミウラはそれまでネームを延々と修正してしまい、完成させることができずにいたが、坂本のネームを見ることでどこで切り上げたら良いかかを学んだという。 なお、本作が連載されていた2012年には、『ニセコイ』(2011年48号 - 2016年36・37合併号)・『パジャマな彼女。』(2012年13号 - 40号)など『少年ジャンプ』誌上にライバルとなるラブコメディが複数連載され、「ラブコメ戦国時代」と形容されていた。
登場人物
主要人物
葛城 翔太(かつらぎ しょうた)
本作品の主人公。神奈川県立恋ヶ浜高等学校2年生の男子生徒。一人称は「オレ」。記念撮影を頼まれた人気女優の紗奈に一目惚れし恋愛感情を抱く。
幼い頃からあがりやすい性格で、緊張するとすぐに顔を紅潮させる、いわゆる赤面症。紗奈に一目惚れする前も2人の同級生に恋したが、ろくに話もできずにその恋は実らなかった(その内の一人が由比で、実は両思いだったが由比が転校し、互いに想いを告げることなく失恋した)。出会って間もない頃に紗奈から恋人の練習相手を頼まれる。最初は戸惑うが、少しでも彼女に近づくために協力する。物語終盤、紗奈と両想いだったことが発覚するが、紗奈が翔太の身を案じ、1度は振られてしまう。しかし2度目の告白に応えてくれて、紅葉の木の下で正式に結ばれる。これ以後、所属事務所が高校卒業まで一切会わないという条件付で翔太と紗奈の交際が認められる。人気女優・紗奈に対し特筆するものが無い自分はせめて勉学だけでもと、大学受験と東京での一人暮らしのための準備に励む毎日を送る。
読切版では姓は相川(あいかわ)。
紫之宮 紗奈(しのみや さな)
本作品のメインヒロイン。山の上にある名門女子校「清廉女学院」高等部2年生の女子生徒。新進気鋭の女優。一人称は「わたし」。
近日開始予定のドラマ『恋染紅葉』撮影のため、清廉女学院に転校してきた。その後、ドラマ撮影現場の恋ヶ浜高校を頻繁に訪れる。ドラマではヒロインの一人である積極的な少女「緋崎かえで」を演じる。女優としての演技力は高く、料理も得意など女の子らしい事は得意。お嬢様育ちで幼い頃から女優を目指し普通の学生生活をしてこなかったため、かなりの世間知らず。
恋愛経験がなく、役作りの相手を探していると、子どもを助けている翔太を見てその優しさに惹かれ、役作りとして翔太に恋人役を依頼する。物語終盤、翔太と両想いであることが発覚する。しかし、18歳まで恋愛禁止という事務所の掟があり、彼との関係がスキャンダルとして報じられ、これ以上自分に関わると翔太が危険な目にあうと1度は彼を振ってしまう。しかし2度目の告白で彼の想いに応え、紅葉の木の下で正式に結ばれる。以後事務所からは高校卒業まで一切会わないとの条件で交際が認められる。
読切版では姓は瑞原(みずはら)。
七里 由比(ななさと ゆい)
本作品の2人目のヒロイン。一人称は「わたし」。巨乳でスタイル抜群なグラビアアイドル。
紗奈とは別の事務所に所属する。「ナナ」という芸名で活動し、紗奈やファンなどからは「ナナちゃん」と呼ばれる。『恋染紅葉』ではもうひとりのヒロインで内気な少女「いろは」を演じる。料理は苦手。
翔太とは小学校時代のクラスメイトで彼の初恋相手だった。そして彼女も翔太が初恋相手で、現在も一途に彼を思っている。小学校時代は大人しく臆病な性格でよく男子に意地悪されていた。小学3年生の頃に転校し、翔太と離れたが、翔太の通う恋ヶ浜高校に転入し、再びクラスメイトになる。物語終盤で翔太に告白するが、彼の紗奈への想いが強く失恋する。紗奈が翔太と正式に結ばれてからはわだかまりが生じるが、小鳥の協力もあって和解し、下の名前で呼び合える仲になる。
グラビアアイドルとなってからは、それまでの内気な性格から人前でポーズを取れる(好んで取る)程に変わった。
春日 小鳥(かすが ことり)
人気アイドルグループ「7ドロップス」のセンターとして活躍する少女。一人称は「アタシ」。『恋染紅葉』には「かえで」と「いろは」のクラスメイト役として出演する。
常にですます調で話す。実家は貧しく借金を抱える。スターへの執着心から紗奈やナナをあの手この手でスターの座から降ろそうとする小悪魔的な性格。一人だけ人気が急上昇し、個人活動が増えた事への嫉妬心から「7ドロップス」の仲間から嫌がらせを受ける。そのため卑屈な性格になったが、自身のファン一人ひとりとの会話や顔を覚えるなど、アイドルとしての意識は高い。体が小さく、中学生ぐらいの年齢に見える(翔太は彼女を妹の莉子と同じぐらいの年齢と誤解する)が、実は18歳の高校3年生で、翔太より年上。つばめという名の妹と2人の幼い弟がいる。紗奈達と和解してからは友好な関係となり、翔太を意識している描写も見られる(莉子からツンデレと評される)。
主要人物の関係者
葛城 莉子(かつらぎ りこ)
その他
桜ヶ丘 和臣(さくらがおか かずおみ)
用語
恋染紅葉(こいそめもみじ)
神奈川県立恋ヶ浜高等学校(かながわけんりつこいがはまこうとうがっこう)
清廉女学院(せいれんじょがくいん)
7ドロップス(セブンドロップス)
かつてはメンバーの仲は良好だったが、最近は小鳥に対しての陰湿な嫌がらせが日常化する。
書誌情報
- 坂本次郎(原作)、ミウラタダヒロ(漫画) 『恋染紅葉』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全4巻