愚物語
以下はWikipediaより引用
要約
『愚物語』(オロカモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説。〈物語〉シリーズの通巻19巻目として講談社BOXレーベルにて2015年10月に刊行された。イラストはVOFANが手掛けている。
概要
現代の怪異を描き、『終物語』にて完結した〈物語〉シリーズのその後を描く〈物語〉シリーズ・オフシーズンの第1弾。それまでのシリーズ全作品で登場していた主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)は本作では一切登場しない。
収録されているエピソードは老倉育(おいくらそだち)のその後「そだちフィアスコ」、神原駿河(かんばるするが)のその後「するがボーンヘッド」、阿良々木月火(あららぎつきひ)のその後「つきひアンドゥ」の3話。 作者の西尾のあとがきによると「3人の愚かな少女が主人公の物語集」とのこと。
パッケージイラストは魔法少女を演じる斧乃木余接(おののきよつぎ)が描かれている。
オリコン調べによる推定売上部数は2015年10月5日から10月11日の1週間で80110部で、この週のBOOK総合ランキングで1位になった。
あらすじ
そだちフィアスコ
高校三年生の11月。私立直江津(なおえつ)高校から公立宍倉崎(ししくらざき)高校に転校した老倉育(おいくらそだち)は心機一転、友達を作ろうとするのだが自己紹介で失敗する。
するがボーンヘッド
駿河が高校三年生になり、沼地蠟花(ぬまちろうか)との対決を終えたある日のこと。駿河は先輩の暦と喧嘩をしたため、一人で汚部屋の片づけをしていた。駿河は清掃中にゴミの中から干からびた左手の木乃伊を発見する。かつて、駿河に憑依した「レイニー・デヴィル」の残骸は沼地蝋花に奪われ、忍野忍(おしのしのぶ)によって処理されたはずであった。いつの間に現れたのか忍野扇(おしのおうぎ)に不意に声をかけられ、びっくりした駿河はその左手の木乃伊を放り投げてしまう。飛んで行った左手はふすまに突き刺さっていたのだが、その手には謎の手紙が握られていた。駿河と扇はふすまの中から現れたその一通の手紙の謎を解く。
つきひアンドゥ
阿良々木月火の正体は不死鳥の怪異「しでの鳥」である。斧乃木余接(おののきよつぎ)は怪異の専門家である影縫余弦(かげぬいよづる)の命令で、その不死鳥の監視のために阿良々木家にて「等身大のぬいぐるみ」という設定で居座っていた。ところが、ある日、アイスクリームを食べているところを、月火に見られてしまう。余接はとっさに動かないふりをするのだが、月火はなんとかしてその正体を暴こうとする。挙句の果てに月火はサラダ油を余接にぶっかけて、着火しようとしはじめた。止むを得ず、余接は魔法少女のふりをして場をしのごうとするのだった。
登場人物
老倉 育(おいくら そだち)
阿良々木 暦(あららぎ こよみ)
神原 駿河 (かんばる するが)
斧乃木 余接(おののき よつぎ)
阿良々木 月火(あららぎ つきひ)
書籍
- 西尾維新(著) / VOFAN(イラスト) 『愚物語』 講談社〈講談社BOX〉、2015年10月5日第1刷発行(10月6日発売)、ISBN 978-4-06-283889-4