愛子 (テレビドラマ)
ジャンル:ポーラテレビ,
以下はWikipediaより引用
要約
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『愛子』(あいこ)は、1973年10月1日から1974年3月30日までTBS系列でポーラテレビ小説枠で放送されていた連続テレビドラマ。
小説家・佐藤愛子の著書(自伝)『愛子』を原作としたドラマ。元女優・杉田景子のテレビ初主演作品。
物語
流行作家・佐藤紅緑の娘として生まれた愛子が、恵まれた女学校時代を芦屋で過ごすところから始まり、父が選んだ軍人との結婚、戦争、農業生活、夫のモルヒネ地獄、離婚などが、物語の前半に描かれている。
ここまででも、相当に波瀾に飛んだ人生だ。その後が作家修行の話である。
結婚を解消した彼女は聖路加病院に勤めながら小説を書きはじめ、やがて同人誌「文芸首都」に参加する。小説『愛子』はそこで終わっているが、ドラマの方は、愛子が『戦いすんで日が暮れて』を書いて直木賞を受けるところまでを描いている。
エピソード
当該番組のプロデューサー(番組の総責任者。俳優の確保、脚本、演出などのすべてにわたり手腕を振るう)を務めた堀川とんこうは、取材のために、原作者である作家・佐藤愛子から直接話を聞くことも多かった。
「兄のハチロー(詩人のサトウハチロー)は、あんなパン屋のオッサンみたいなアホ面じゃありません!」
放送中は、佐藤愛子からしょっちゅうそういうお叱りの電話がかかった、と堀川は述懐する。
「あのシーンであの俳句を使ったのでは、季語が違います。紅緑(佐藤愛子の父親・佐藤紅緑。大衆小説家で俳人)はちゃんとした俳人でした。許しがたい間違いです!」
父・紅緑や兄・ハチローの描き方では、冷や汗をかくことが多かった。
堀川とんこうはTBS時代、『安ベエの海』(1969年)、『愛子』(1973年)という佐藤愛子原作のテレビドラマと関わった。前者はプロデューサー助手として、後者ではプロデューサーだった。『安ベエの海』は、佐藤愛子の初期の短編小説で芥川賞候補ともなった『加納大尉夫人』が原作だ。当該『愛子』は、やはり佐藤愛子の自伝的小説である。堀川は、佐藤愛子の自宅を時々訪れては、取材などを行うようになっていた。
堀川とんこう著『ずっとドラマを作ってきた』(1998年、新潮社)の58ページ以降に、上記事実が綴られている。
キャスト
- 佐伯愛子:杉田景子
- 母・佐伯華:渡辺美佐子
- 姉・佐伯さつき:ひし美ゆり子
- 父・佐伯緑堂:垂水悟郎
- 夫・野々村圭太:大門正明
- 森貝珠夫:岡田祐介
- 大曽根研:誠直也
- 春吉:蟹江敬三
- 山科:秋吉久美子
- カンパチ:池田和歌子
- マンダ:菅本烈子
- ハナ:菅井きん
- 三郎:朝比奈尚之
- ばあや:新村礼子
- 二郎:黒木進
- 一郎:柏木隆太
- 扇谷敏(遠藤周作の子供時代)
- 初井言栄
- 沢井孝子
- 丹古母鬼馬二
- 佐藤愛子(特別出演)