漫画

戦争は女の顔をしていない


題材:独ソ戦,戦争,



以下はWikipediaより引用

要約

ノンフィクション

『戦争は女の顔をしていない』(せんそうはおんなのかおをしていない、露: У войны не женское лицо)は、1985年出版のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチによるベラルーシのノンフィクション小説。第二次世界大戦の独ソ戦においてソビエト連邦軍に従軍した女性たちの証言をまとめた戦争文学である。著者の処女作であり、2015年にノーベル文学賞を受賞した。

概要

1985年に出版されたアレクシエーヴィッチのデビュー作である。アレクシエーヴィッチは雑誌記者だった30歳代、1978年から500人を超える女性たちから聞き取り調査を行った。本は完成したものの、2年間出版を許可されず、ペレストロイカ後に出版された。ベラルーシの大統領であるアレクサンドル・ルカシェンコは祖国を中傷する著書を外国で出版したと非難し、ベラルーシでは長らく出版禁止になっていた。

この書籍は、1980年代の終わりまでに200万部の発行部数を記録した。

2019年、本作を原案とした映画『戦争と女の顔』がロシアの映画監督であるカンテミール・バラーゴフ(ロシア語版)によって製作され、第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞、国際映画批評家連盟賞を受賞した。

受賞
  • リシャルト・カプシチンスキ賞(2011年)
日本語版

日本語版は2008年に、三浦みどり訳でロシア文学専門の出版社である群像社で刊行。

2015年10月に群像社は、アレクシエーヴィチのノーベル賞受賞を受け、1000冊の増刷を予定していたが、著者の著作権を管理する代理人から権利消失のため出版できないと通知されたことを公式サイトで公表した。

岩波書店が翻訳権を獲得して2016年に再刊された。

  • 『戦争は女の顔をしていない』 群像社(2008年7月)ISBN 978-4-903619-10-1
  • 『戦争は女の顔をしていない』 岩波現代文庫(2016年2月)ISBN 978-4-00-603295-1
漫画

2019年4月27日からウェブコミック配信サイトComicWalker(KADOKAWA)で漫画の連載が始まり、2020年1月27日に同社よりコミックス第1巻が発売されている。小梅けいとが作画を担当し、速水螺旋人が監修をしている。単行本第1巻の帯には、富野由悠季が推薦文を寄稿。2023年4月時点で累計70万部を突破している。

2021年7月、第50回日本漫画家協会賞が発表され、まんが王国とっとり賞に本作が選出されている。2023年5月1日から5月7日まで、単行本第4巻の発売を記念し、京浜東北線と根岸線にて貸し切りの中吊り広告を展開。

  • スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原作)・小梅けいと(作画)・速水螺旋人(監修)『戦争は女の顔をしていない』KADOKAWA、既刊4巻(2023年4月27日現在)
  • 2020年1月27日発売、ISBN 978-4-04-912982-3
  • 2020年12月26日発売、ISBN 978-4-04-913595-4
  • 2022年3月26日発売、ISBN 978-4-04-914125-2
  • 2023年4月27日発売、ISBN 978-4-04-914995-1
PV

コミックス発売に合わせて、漫画のコマを利用したプロモーションビデオが作られ、YouTubeで公開されている。

PVには、軍医・ブレウス大尉のエピソード(漫画第2話)や書記・ヴィレンスカヤ軍曹、ソ連初の女性機関士・アレストワ機関士、射撃手・アフメートワ二等兵のエピソード(漫画第7話)が使われている。

主なキャスト
ブレウス大尉/ナレーション:日笠陽子
ヴィレンスカヤ軍曹/ナレーション:田中敦子
アレストワ機関士:高山みなみ
アフメートワ二等兵:水田わさび