戦国自衛隊 (劇画)
以下はWikipediaより引用
要約
『戦国自衛隊』(せんごくじえいたい)は、半村良の同名のSF小説を原作とする劇画。田辺節雄の作画によるもの、森秀樹の作画によるものがある。
田辺節雄版
戦国自衛隊(田辺版)
田辺節雄の作画による『戦国自衛隊』は、1975年6月から1976年2月まで、秋田書店の雑誌『プレイコミック』に連載された。原作に忠実な劇画化作品である。単行本初出は、1979年発売の秋田漫画文庫(全2巻)。1998年のセブンコミックス発売を経て、2003年には続編の発売と同コンビニコミック版の販売に合わせ、コンビニコミック版が上下2巻発売された。また、2008年にセブン文庫で発売された。
劇中の台詞に「川崎堀の内のトルコよく通ったもんだが」というものがあったが、後年に発売された版では「川崎堀の内のソープランドよく通ったもんだが」に差し替えられている。これはトルコ風呂問題による配慮である。
ストーリー(田辺版)
自衛隊は北海道と能登半島の一部に敵の圧力が加えられたという想定で、日本全国を舞台に大演習を行っていた。新潟県と富山県の県境を流れる境川の河口には、臨時の野戦補給所が設置されていたが、突如閃光と共に爆風と地震が河口の岩場にいた補給部隊を襲い、伊庭義明3尉ら自衛官30名は戦国時代へ飛ばされてしまう。
伊庭たちは越後の長尾景虎との一時交戦を余儀なくされるが、景虎との決闘に勝利した伊庭は攻撃を受けない限り戦う意思はないことを告げ、和解する。景虎との会談を経て、伊庭たちはこの世界が自分たちの知る戦国時代ではなく、微妙に異なるパラレルワールドであることに気づく。景虎も自衛隊の武器の火力に目を付け、敵対するよりも味方とした方が良いと判断し、食料などの援助を約束する。伊庭たちが近代装備を駆使し、景虎が小泉越後守を倒したことを手始めとして、いつしか自衛隊は「とき衆」または「土岐衆」と呼ばれ、近隣諸国の大名たちから恐れられるようになる。しかし、快進撃を続ける自衛隊と越後軍の前に甲斐の武田信玄が立ちはだかる。伊庭は仲間の死体を乗り越えて押し寄せる武田兵に死を覚悟するも援軍のおかげで命拾いし、最後は信玄を景虎が討ち果たして決着が付く。
その後、自衛隊の武器は姉川の戦いを最後に燃料や弾薬が尽きて使えなくなってしまうが、加納一士をはじめとする元武器科隊員が武器科の知識を生かしこの時代の技術で通称「カノウ砲」なる大砲を開発する。この時代には充分な破壊力を誇るその活躍もあり、「とき衆」の快進撃は続いた。そんな中、久々に伊庭と合流した景虎は、自身は朝廷から関東管領の地位を拝領すればそれ以上は望まず、天下統一事業は伊庭に任せると明言し、天下人として自前の城を築くことを進言する。伊庭の方は会ったことのない細川藤孝を朝廷との橋渡し役に依頼することを進言し、景虎は念願だった関東管領の職を拝領して越後に引き揚げ、これをきっかけに伊庭も藤孝との結び付きが強くなっていった。築城に関しては栗林孫市改め庭長秀に任せるが、史実の織田信長が築いた安土山に自分たちも城を築くという状況に思わず笑った伊庭は、あえて史実の安土城下同様の街になるよう注文して築城を長秀に一任する。やがて、伊庭は美濃大垣城での加納一士との会話から、自分たちの行動が自分たちをこの世界に運んだ何者かによって決められたものであり、失敗しても必然、成功しても必然という境地に達する。
永禄○×年、北陸は安土で退屈を嫌った島田和秀3曹が乗り込み、越後・越中は長尾景虎が治め、東海地方は直江文吾改め三河文康、四国方面軍は庭長秀を総指揮に、三田村3曹はじめ海自3名がサポート、中国方面は石庭竹秀が連戦連勝の快進撃という状況だった。だが、妙蓮寺に宿泊していた伊庭たちは細川藤孝の大軍に襲撃される。隊員たちは残弾も少ない64式小銃で迎え撃つが多勢に無勢であり、伊庭は最期の時が来たと感じ、寝室にこもると拳銃を頭に当てて引き金を引く。その時、まさに銃口から発射された弾丸が脳髄を貫く瞬間、伊庭はここが史実での本能寺、細川藤孝が「明智光秀」、島田和秀3曹が「柴田勝家」、石庭竹秀が「羽柴秀吉」、庭長秀が「丹羽長秀」、三河文康が「徳川家康」、長尾景虎が「上杉謙信」、そして自分が「織田信長」に相当し、異なる歴史を歩むはずだったこの世界を史実に沿うよう修正してしまったことを悟り、炎の中に消えていくのだった。
登場人物
伊庭義明
島田和秀
学校で習った知識から、『この時代の民衆が戦争続きで困っており、日本を誰かが一つにまとめてくれなければ困る時代』だと説き、『これも運命だと思って戦おう。昭和の日本を守るのもこの時代の日本を守るのも同じ事だ』と提案する。パートナーの丸岡1士曰く「怖いもの知らず」。女性には意外と手が早く、トラック内に女性を連れ込んで情事にふけった時には、「400年も前にこれをやってる俺はカーセックスの元祖か」とうそぶくが、外から一部始終を見ていた丸岡にからかわれ、あわてていた。
後に柴田勝家となり、「続」にて「賤ヶ岳の戦い」で「秀吉」に敗れ、戦死した事が語られた。死後、彼の一族は秀吉の命によりことごとく誅殺されたが、唯一、息子の和家だけが大谷吉継により助け出される。映画版にも「島田」という隊員が登場するが設定は異なる。
木村
平井
島田、木村、平井の三名は伊庭と死亡した清水を除いて最も階級が上のため、伊庭の副官的な立場だった。
清水
丸岡
県(あがた)
加納
三田村
竹秀による過酷な元自衛隊員狩りの中、全国を放浪しつつ逃げ回り、作中の自衛隊員の中では唯一『続』の時代まで生き残り、最終的には島原の乱を指揮することになる。下の名前は本作では明かされず、「続」で「敏八(としや)」という名が付けられた(ノベルス版では「正信」)。
本来の歴史による秀吉の中国大返しは、この世界では「妙蓮寺の変」にて伊庭たちが戦死した事を知った竹秀たちが京へと引き返す際、『乗船した船を海自の哨戒艇が残り少ない燃料全てを使い牽引し、戦力を温存したまま通常よりもはるかに早く戦場に到着した』事が勝利の理由であることが三田村から「続」で明かされている。
池田
長尾景虎
小泉越後守行長
直江文吾
「外伝」でのウィリアム・アダムス大尉との会話で、「戦車(いくさぐるま)」や「みさいる」等の兵器を用いて敵を殲滅していった「とき衆」の思い出を語っている。
石庭竹秀
庭長秀
細川藤孝
「続」において、三田村の証言から伊庭の弔い合戦で石庭竹秀により討たれた事が語られた。なお、関ヶ原では本来の歴史における藤孝の子である細川忠興が参陣しているが、本作の藤孝との血縁関係については言及されていない。
登場兵器・武器(田辺版)
- 11.4mm拳銃
- 64式7.62mm小銃
- 62式7.62mm機関銃
- M1919A4機関銃
- 12.7mm重機関銃M2
- 60mm迫撃砲M2
- 89mmロケット発射筒 M20改4型
- 60式106mm無反動砲
- 64式対戦車誘導弾
- M26破片手りゅう弾
- 60式装甲車
- 三菱・ジープ
- GMC 2トン半トラック
- 川崎重工KV-107II バートル大型輸送ヘリコプター
- 19号型哨戒艇
この他にも、冒頭の演習シーンで61式戦車、F-4EJ、あきづき型護衛艦 (初代)が登場する。
続・戦国自衛隊
『続・戦国自衛隊』(ぞく・せんごくじえいたい)は、田辺節雄によって描かれた『戦国自衛隊』の続編である。ストーリーはオリジナルで(半村良は原案としてクレジットされる)、現代(21世紀)の自衛隊が関ヶ原の戦いに再びタイムスリップするという内容である。2000年から書き下ろしで世界文化社から発表された。2008年時点で累計179万部を売り上げている。自衛隊が豊臣方、アメリカ海兵隊が徳川方に参加しているという形態を取っている。作中では現代も過去も二十数年が経過している上、前作の三田村3曹本人や、島田3曹の遺児も登場し、タイムスリップした武器および兵器の性能がかつてより上がっている分、さらに過酷な戦いが展開される。
単行本全8巻(廉価版全10巻)+外伝で、1、2巻は関ヶ原の戦い、3巻から7巻は大坂の陣を舞台として、自衛隊が豊臣方、米軍が徳川方に加勢して戦いを繰り広げる。最終第8巻は時代が一気に十五年以上流れ、島原の乱を舞台として、生き残った自衛隊員が一揆側に加勢して最終的に玉砕するまでが描かれる。映画『戦国自衛隊1549』の公開に合わせる形で、アリババコミックスから廉価版をまとめた「関ヶ原死闘編」「大坂城攻防編1」「大坂城攻防編2」の3巻も発売された。
さらに2008年に入り、同じく世界文化社のセブン文庫より新規原稿を追加した「完全版」が発売された。この加筆により、『続・戦国自衛隊』では初めて自衛官の登場人物より「戦国自衛隊」の台詞が発せられた。2012年には、前述の「関ヶ原死闘編」に「関ヶ原外伝」の原稿の一部を加えて再編集した「スペシャルエディション 上」「スペシャルエディション 下」が、コンビニコミックとして販売された。
本作は、初刊単行本が続刊継続中であるにもかかわらず、新規ページの追加やコマの配置変更、台詞の変更などが施されたコンビニコミック版が発売されるという特殊な形をとった。追加されたのは主に本編に影響のない戦闘シーンや、後の展開の伏線、宮本武蔵がアメリカ海兵隊との戦闘中に二刀流を編み出すというエピソードなどである。結果として、ページ数はSEBUNコミックス版よりも大幅に増加した。冒頭のシーンや、隊員たちがMREを食べているときのシーンなど、執筆当時の世相を反映してエピソードが追加された。1巻の発売から関ヶ原外伝発売まで約8年という長期に及んだため、作中に登場する兵器や武器・装備等にも影響が見られる。
漫画原作者の宇治谷順によってノベライズされており、同じ世界文化社から新書版で『続 戦国自衛隊』全6巻が出版されている。冒頭は劇画版に準じているものの、劇画版に登場しない人物も多く、劇画版に登場した人物であっても設定が異なる例が見られる。関ヶ原の戦い以降の展開は全く異なり、結末もオリジナルとなった。
ストーリー(続)
以下の各編の名称は便宜上のもので、正式なタイトルではない。
関ヶ原編
6月20日早朝、北朝鮮は突如として弾道ミサイルを発射する。これはNORADのレーダーによってすぐさま感知され、その情報は日本政府や日米艦隊へと送られる。日米艦隊は日本本土へ発射されたと見られる弾道ミサイルを迎撃するが、迎撃成功と見られた矢先、強烈な光と共に時震が発生し、「おおすみ」は時の彼方へ飛ばされてしまう。そして、乗船していた島和武2等陸尉らが流れ着いたのは1600年(慶長5年)、関ヶ原の戦いの前夜だった。
初遭遇時には多少の交戦はあったものの、自衛隊は敦賀を治める大名大谷吉継の庇護を受け、前回現れた「とき衆」のその後を踏まえて「御伽衆」と呼ばれることになる。彼らは島二尉を中心として歴史に介入し、関ヶ原の戦いにおいて西軍を勝利に導こうと奮戦する。吉継の盟友石田三成に気に入られた島は、三成の口添えで朝廷から「左近」の官職を贈られる。歴史好きの有利海士長は「島左近」の名に関ヶ原で戦死した実在の人物を連想し、不安を口にする。島も当然「島左近」の事も、その末路も知っており、歴史がそういう役割を負わせる為に自分たちをこの世界に送り込んだという推測を口にするが、同時に「それは人選の誤りで、俺たちは決して誰かの思惑通りに死んだりしない」と隊員たちを鼓舞する。果たして自衛隊は、その圧倒的な火力で東軍を蹂躙し、ついにはUH-60JAが上空から家康本陣を捉えるところまできた。ここで家康を爆殺して戦いは終結するはずだったが、突如どこからか発射されたスティンガーミサイルにより、ヘリは撃墜される。唖然とする自衛官らの前に現れたのは、この時代には自分たち以外に存在しないはずの近代兵器、それも最強の攻撃ヘリコプター、AH-64Dロングボウアパッチの編隊だった。島はすぐに、そのカラーリングから、自衛隊機ではなく米軍機である事に気付く。タイムスリップしていたのは、自衛隊だけではなかった。東軍には、同じくタイムスリップしていたアメリカ海兵隊がついていた。予想外の米軍の攻撃で一気に壊滅状態となる自衛隊と西軍。一時は無線を使い、米軍と停戦の交渉を試みる島だったが、米軍指揮官「ウイリアム・アダムス大尉」との通信で、彼らの真の目的が日本征服にあることを知った島は激昂し、「俺たちは日本人だ。貴様らがその考えなら最後の一人になろうとも抵抗する!」と宣言する。戦いの中、島をはじめとする自衛隊は、兵器の圧倒的な性能差というハンデを戦術で補い、アパッチをはじめとする米軍の兵器を一機一機撃墜していく。結局、史実通り西軍は敗れるが、自衛隊は開戦前に意気投合していた島津軍の誘いを受け、共に戦場を離脱することに成功する。
大坂編
島原編
タイムスリップ
前作同様にタイムスリップの理由が、元の世界とは違う方向に歴史が進んでいく別世界を、元の世界に類似する方向へ転換していく「歴史の修正」となっている。前作ではタイムスリップした自衛隊を率いる伊庭義明三尉が織田信長の役割を演じることとなったが、続編では関ヶ原における島左近・大坂の陣における真田幸村の役を演じることとなる。だが、アメリカ軍の介入によって元の世界との歴史の乖離が激しくなり、自衛隊員の一人、有利海士長は終盤に戦死する際「歴史の修正なんかできない。新しい世界を創造するための起爆剤(きっかけ)」ではないかとの台詞を口にする。しかし、自衛隊員の生き残りとその息子が島原の乱に介入し、天草四郎や史実における島原の乱の「首謀者」を演じる事で、再び「歴史の修正」へと動き出して物語は終幕する。
タイムスリップ発生日は西暦200X年(文庫版等では20XX年)6月20日、日本海舞鶴沖。海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」、及びアメリカ海軍の強襲揚陸艦「エセックス」が1600年へ飛ばされるが、「エセックス」は「おおすみ」より1週間早い時間軸へ流れ着いていた。作中、「エセックス」に乗り込んでいたアメリカ海兵隊がアメリカ陸軍が採用しているAH-64Dを使用することになるが、当初はフィクション作品としての演出(コンビニコミック版)とされていた。後の外伝では、陸軍の装備を特別に海軍が輸送中にタイムスリップし、海兵隊が使用することになったと描かれている。また、セブンコミックス版刊行当時は、AH-64Dは自衛隊に導入されていなかったが、後年の完全版などの発売当時になると自衛隊にも導入済みだったため、カラーリングの違いから米軍機だと判断する台詞が追加された。
タイムスリップに伴い、「おおすみ」は機関室に亀裂が生じて浸水してブロック閉鎖を行ったものの、後に沈没する。「エセックス」は右舷外板に4mの穴が開き、燃料タンクに亀裂が入るなどの損傷を受けるが、ダメージコントロールにより航行に影響はなかった。自衛隊側ではタイムスリップした隊員は陸自119名、海自43名だった。アメリカ軍側では明確な描写がないために不明だが、タイムスリップによる行方不明者は362名で、特に「エセックス」右舷に開いた穴のブロックにいた陸軍兵士のほとんどが行方不明とされる。両艦共に甲板を境とした上下で生存が分かれ、「おおすみ」は艦橋や甲板にいた隊員が行方不明となり、「エセックス」も甲板にいた兵士たち、コブラやシーホークの全機、さらにCH-46Eが3機消失したとされている。双方の艦の損傷については、タイムスリップに際して「エセックス」に「おおすみ」が右舷側から突っ込むように衝突したことが影響したような描写がある。
自衛隊側は原住民(サムライたち)との武力衝突まで、大部分の隊員がタイムスリップした事実に気づいていなかった。このため、襲撃直前に警戒態勢を敷いたものの、12名が死亡して11名の負傷者を出している。アメリカ軍側は即座にAV-8B ハリアー IIによる偵察により、当初から艦長以下主だった士官たちはタイムスリップした事実や情報を共有している。
世界観
作中で、大賀剛一1等陸曹が「どうせ歴史じゃ豊臣が負けるんだから大野(修理)に教えてやればいい」と提案した際に、前回タイムスリップした自衛官の生き残り、三田村敏八3等海曹は「歴史を教えれば、我々は殺される」と止めた。彼の証言によると、前作ラストで描かれた通り、土岐衆(三田村の所属していた、前作でタイムスリップした自衛隊。ひらがなで「とき衆」と表記されることも多い)は天下統一を目前にして、妙蓮寺にて伊庭義明三等陸尉ら多くの隊員が細川藤孝によって討たれてしまう。石庭竹秀(豊臣秀吉)と共に中国路にいた三田村ら数名の自衛官は、自らの哨戒艇を用いて軍船を曳いて取って返す(史実の「中国大返し」にあたる)と、弔い合戦と称して細川藤孝を倒し、天下を統一する。
その後、生き残った自衛官が自分たちの知っている歴史を竹秀に教え、竹秀はその歴史に従って豊臣秀吉と改名し、他の大名たちに対してもその立ち位置と照らし合わせ、自衛官たちが知っていた新しい(というより元の世界の歴史における本来の)名前を名乗るよう命じた。しかし隊員の中に、秀吉の一族がいずれ家康に敗れると余計なことまで漏らした者がいた結果、その噂が広まるのを恐れた秀吉は「土岐衆狩り」を開始する。
土岐衆狩りによって生き残った自衛官は次々と討たれ、辛くも逃れた者たちは散り散りとなる。時代に根を下していた柴田勝家こと島田和秀三等陸曹は、息子の島田和家を残して賤ヶ岳の戦いで戦死し、三田村3曹は全国を逃げ回ることになる。和家は賤ヶ岳の戦いに従軍していた大谷吉継によって密かに匿われ、「柴田」の姓を憚り「島田」姓で育てることで難を逃れた。
土岐衆の与えた影響は大きく、その神通力とも言われた圧倒的な火力や機動力は、多くの大名たちの畏怖の対象となった。また、大坂の陣が終わり、米軍が壊滅すると、徳川政権は生き残った米兵を躍起になって抹殺し、戦車をはじめとする近代兵器の残骸を、海への投棄や、地中深く大量の塩と共に埋める、更に各大名にも「御伽衆」や「伴天連軍」の事を一切書いても話してもならぬと通達し、その存在を徹底的に歴史から抹消した。
登場兵器・武器(続)
自衛隊
米軍
書籍情報(田辺版)
戦国自衛隊(田辺版)
SEBUNコミックス(世界文化社)
コンビニコミック
コンビニコミック(ワイド版)
続・戦国自衛隊(田辺版)
※年月日は初版のもの。
SEBUNコミックス(世界文化社)
1巻 ISBN 4418005137 2000年8月25日
2巻 ISBN 4418005226 2000年11月10日
3巻 ISBN 441801506X 2001年4月20日
4巻 ISBN 4418015124 2001年8月10日
5巻 ISBN 4418015256 2001年11月30日
6巻 ISBN 4418025022
7巻 ISBN 4418025219 2003年2月20日
8巻 ISBN 4418055096 2005年8月10日
関ヶ原外伝 ISBN 4418065210 2006年10月15日
コンビニコミック(アリババコミックス)
1巻 ISBN 4418031219 2003年6月10日
2巻 ISBN 441803126X 2003年7月10日
3巻 ISBN 4418031367 2003年8月20日
4巻 ISBN 4418031413 2003年9月10日
5巻 ISBN 4418031502 2003年10月10日
6巻 ISBN 4418031529 2003年11月10日
7巻 ISBN 4418031650 2003年12月20日
8巻 ISBN 4418031685 2004年1月20日
9巻 ISBN 4418041028 2004年2月20日
10巻 ISBN 4418061436 2006年11月20日
ワイド版(アリババコミックス)
関ヶ原死闘編 ISBN 441805121X 2005年7月1日
大坂城攻防編(1) ISBN 4418051368 2005年11月10日
大坂城攻防編(2) ISBN 4418051511 2005年12月12日
スペシャルエディション(アリババコミックス)
完全版(セブン文庫版)
1巻 ISBN 441808505X 2008年3月25日
2巻 ISBN 4418085068 2008年3月25日
3巻 ISBN 4418085076 2008年3月25日
4巻 ISBN 4418085084 2008年5月25日
5巻 ISBN 4418085092 2008年5月25日
6巻 ISBN 4418085106 2008年5月25日
7巻 ISBN 4418085114 2008年5月25日
8巻 ISBN 4418085181 2008年7月25日
9巻 ISBN 441808519X 2008年7月25日
10巻 ISBN 4418085203 2008年7月25日
外伝 ISBN 4418085211 2008年7月25日
ノベライズ
- 続 戦国自衛隊 1 関ヶ原死闘編 ISBN 4418035087 2003年6月27日
- 続 戦国自衛隊 2 関ヶ原死闘編 ISBN 4418035141 2003年8月27日
- 続 戦国自衛隊 3 大坂城攻防編 ISBN 4418055118 2005年6月1日
- 続 戦国自衛隊 4 大坂城攻防編 ISBN 4418065288 2006年9月11日
- 続 戦国自衛隊 5 大坂城炎上編 ISBN 4418085165 2008年5月10日
- 続 戦国自衛隊 6 大坂城炎上編 ISBN 441808522X 2008年10月22日
森秀樹版
森秀樹の作画による『戦国自衛隊』は、リイド社の『コミック乱ツインズ 戦国武将列伝』で2014年2月号(2013年12月発売)から2016年8月号(休刊号、同年6月発売)まで連載されたのち、同社の『コミック乱増刊 鬼平犯科帳 総集編』へ移籍し、同年8月から2017年2月まで4号にわたって連載された。
主人公の伊庭義明など一部の登場人物の名前や、彼らが戦国時代へタイムスリップすることは原作と同じであるが、織田信長本人が登場するなど、完全なオリジナルストーリーとなっている。本作では、伊庭たちが現代への帰還の可能性に賭けて介入することにより、本来の歴史が意図的に改変されている。また、タイムスリップしたのは現代の自衛隊だけではなく、さらに大昔である白亜紀から恐竜ヴェロキラプトルも1頭タイムスリップし、自衛隊の戦いぶりに共感して参戦する。結末もオリジナルで、本作は序盤を除いてほとんどの隊員が(少なくとも作中で描かれた時点では)生存して終了するという、それまでの作品群とは大きく異なるものになっている。なお、作中で描かれた結末は1つであるが、終盤の伊庭のとある「決断」により、分岐したもう1つの結末が存在することが語られている。
自衛隊の元いた現代は21世紀とされており、10式戦車など執筆時点での最新兵器が登場する。
ストーリー(森版)
東富士演習場にて演習中だった陸上自衛隊の大部隊は、突如起きた地震により大量の補給物資や近代兵器と共に、400年以上昔の戦国時代にタイムスリップしてしまう。食料にも限りがあり、生き残るために行動した自衛隊は、夜空を通る1582J1彗星から、自分たちが存在する正確な西暦と本能寺の変が近々起きることを知る。「織田信長の命を助ければ歴史は大きく狂い、その反動で現代に戻れるかも知れない」と考えた伊庭義明三等陸尉は、本能寺の変に介入することを決意し、彼の指揮で自衛隊は信長を救出する。しかし、明智光秀を自ら射殺した信長は、自衛隊の近代兵器の力を見抜くと地に埋まっていた他の兵器を次々と入手し、その驚くべき力によって世界制覇の野心を抱くや、その最大の障害となる自衛隊と戦いを繰り広げる。
備考(森版)
本作に登場する織田信長は、俳優チャールズ・ブロンソンに酷似した顔に描かれており、作中で信長が口癖の如く発する台詞は「う〜ん曼荼羅」と、1970年代のマンダムのテレビCM中でブロンソンが発していたフレーズ「う〜んマンダム」のパロディとなっている。
登場兵器・武器(森版)
- 10式戦車
- 軽装甲機動車
- 高機動車
- 偵察用オートバイ
- AH-64D戦闘ヘリコプター
- AH-1S対戦車ヘリコプター
- UH-60JA多用途ヘリコプター
- CH-47JA大型輸送ヘリコプター
- 89式5.56mm小銃
- 9mm拳銃
- 対人狙撃銃
書籍情報(森版)
SPコミックス(リイド社)