戦闘城塞マスラヲ
以下はWikipediaより引用
要約
『戦闘城塞マスラヲ』(せんとうじょうさいマスラヲ)は、林トモアキによる日本のライトノベル。同作者のライトノベル『お・り・が・み』の続編にあたる。イラストは上田夢人が担当している。角川スニーカー文庫(角川書店)より、2006年10月から2009年1月にかけて全5冊が刊行された。
「天界クロニクル」の一作で、ストーリー上の時系列順に、『ばいおれんす☆まじかる!』、『お・り・が・み』、『戦闘城塞マスラヲ』、『レイセン』、『ヒマワリ:unUtopial World』、『ミスマルカ興国物語』は、世界観を共有している。本作は『お・り・が・み』の五年後が舞台となっている。2016年7月時点で「天界クロニクル」シリーズの累計部数は160万部を突破している。
また、ライトノベルを原作として、浅井蓮次+による漫画作品が「ヤングエース」(角川書店刊)にて、2009年Vol.1から2011年5月号まで連載された。
2023年には、TROYCAとグラフィニカによるアニメーションPVが公開された。
ストーリー
世界を律する権利をかけた武闘大会で、無職で引きこもりの青年が神器の聖魔杯と、頂点となる聖魔王の座を狙って戦う。
登場人物
担当声優は『ヒマワリ:unUtopial World』第5巻特典のオーディオドラマより。
大会参加者
川村 ヒデオ(かわむら ヒデオ)
声 - 赤羽根健治
種族:人間
本編の主人公。実在した殺人鬼を凌ぐ目つきの悪さと生来の鉄扉面で道を歩けば職務質問を受けるが、根は気弱で真面目な20歳。就職のため上京するも目付きへの偏見から34社全てに書類選考段階で不採用を出され自信を失い、精神的に萎縮しヒキコモリとなった田舎者。食うに困って死を選んだ矢先にWill.CO21が感染したパソコンを拾った事がきっかけで聖魔杯に参加することになる。
郵便配達にも緊張する対人恐怖症で体力も成人男子以下で無気力で冷め切っているが、ヒキコモリだけあって普段から自分の世界に籠もりがち。そのためか危機においても人ごとのように冷静。意外と頭の回転が速く機転とハッタリで幾度も窮地を乗り越える。
初戦で優勝候補に圧勝したり借金王になったり殺されかけたりするも人外もビビる目つきの悪さと他人の土俵に上がっても勝利を収めることから「未来視の魔眼」と噂されるが、真に力のある「アウター」からは、ただの人間であると看破されている。
聖魔杯の小大会「クロスフラッグス」にて、巨大な組織力を持つ悪の組織総帥かつ初代聖魔王である鈴蘭を討つべく参加するも敗北。虚飾の魔眼であることが露見し、またアーチェスを巻き添えにしたことがレナの逆鱗に触れ、隔離都市最深部「異界の境目」に送られてしまう。
失意の中死をも模索するが仲間と、なによりウィル子の絆で立ち直り、アルハザンの陰謀を阻止することを決意。ダンジョン構造を解析し脱出を敢行するも暗黒神を召還されてしまい、自暴自棄になったレナを救うためかつての自分「俺」を取り戻し、そのまま勢いで暗黒神を倒す事を決意、すべての状況を逆手にとり「真の未来視の魔眼」を演じアーチェスに殺されることでウィル子に自身の全存在を天文学的量の光エネルギーに変換させ闇を退けるが同時に暗黒神に取り込まれ消滅してしまう。
しかし暗黒神の中で聖魔杯に参加した理由を問われ、「自分で死ぬより簡単に殺して貰いたかった」という自殺願望とそれを可能にした暗黒神への感謝の気持ちから逆に興味を持たれてしまい「四苦八苦しながら一発逆転するヒデオという夢」を見続けたいという理由から強引に復活させられてしまう。
更にそのために二代目聖魔王「魔眼王」と認められるも、その称号につくことなく全てが終わった後は社会生活をやり直すべく就職活動を再開するもやはり全滅。結局鈴蘭のコネで公務員となるも回された先は宮内庁神霊班であり、その日常は『レイセン』にて語られている。
『ミスマルカ興国物語』では二代目聖魔王は「未来視の魔眼」であったとされている。
『このライトノベルがすごい!』男性キャラクター部門では2010年版で9位を獲得している。
ウィル子(ウィルこ)
声 - 木村珠莉
種族:電子オカルト / 電子の精霊
ヒデオのパートナー。正式名称Will.CO21。超愉快型極悪感染ウィルスである電子の精霊。清純派アイドルの如き外見を最大活用して他人をだまし、人命より食欲を優先するさまは正に「極悪」。聖魔杯で優勝し「電子世界の神」となり、アンチウイルス製作会社を潰すことを目論む。聖魔杯に参加するためのパートナーを探してネット世界を飛び回るが、派手な行動が裏目に出てアンチウイルスソフトに発見され、近くにあったノートパソコンに避難するもウイルス入りであることからゴミ捨て場に捨てられてしまい、絶体絶命のところをヒデオに拾われて事なきを得る。感染しているヒデオから直接霊力を吸い上げるため、生まれたてでありながら実体化している。
感染しているヒデオとリンクしており、双方の合意があれば一方通行のテレパシーが可能。そのため無表情のヒデオの感情も読み取ることができる。
まったく新しいタイプの精霊で、霊子と電子で成り立っておりコンピュータの世界では使われている二進数で現実世界も素粒子が有か無の演算処理で理解し、更にみーこの魔導力を取り込み、精霊としては類を見ない魔力を持つ精霊へと進化。理論上は無から有を創り出す神に等しい可能性を秘めた「カミの雛形」となる。
日々進化しており、宿主(ヒデオ)から直接霊力を吸い上げることなく、通常の精霊のように自然に存在する霊力の行使法をエリーゼの指導で習得、データさえあれば現代科学では実現不可能な事象を実体化するキャンパシティを手に入れる。
ヒデオのことは「マスター」と呼ぶものの、最初は聖魔杯に参加するためだけの奴隷でしかなかったが、苦楽を共にするうちに真の意味での「パートナー」と認めるようになり「報いるべき者」にして唯一無二の「最愛の使徒」になる。
聖魔杯敗退後、ヒデオを捜す過程でアルハザンの陰謀に気づき、失踪にアーチェスが関わっていることを突き止める。
「闇」を退けるためにヒデオの願いをかなえた結果、無尽蔵にエネルギーを生み出し「闇」すら食らう最新の神「電神」に進化する。ちなみにWill.CO21はヒデオに言わせると「21世紀を願う神(Will.Century Of 21)」の略らしい。
全てが終わったあとは、21世紀を語る上で欠かせない電子世界の神として世界をより良い方向へ導くため天界に移る。聖魔杯終了後もたびたびヒデオのパソコンに遊びに行っている。
北大路 美奈子(きたおおじ みなこ)
種族:人間
会計課勤務の警察官。階級は「巡査」。正義感が強いが暴走気味で早とちりが多い。大会ではヒデオの隣の部屋に住む。ヒデオとは何かと縁があり衝突もする。
「シーサイドラインのダンシングクイーン」の異名を持つ神憑り的なドライビングテクニックの持ち主。「聖魔グランプリ」ではその実力を見せつけた。グランプリ以降はヒデオに対する認識を改め、よく食事を作るなど彼のことが気に入った模様。
聖魔杯敗退後、ヒデオと共に隔離都市の地下に幽閉されてしまう。しかしヒデオの魔眼が欺瞞だと判っても決して彼を見捨てようとはせず、ヒデオが覇気を取り戻してからは「警察のちょっと偉い人」の父親に会って欲しいと言うことなどからどうやら本気らしい。事件後は警察庁の心霊課に転属した。
岡丸(おかまる)
リュータ・サリンジャー
種族:人間
単行本書き下ろし作品『Another round』の主人公。ヒデオを実力者と勘違いしライバル視する青年。主な武器は日本刀とデザートイーグル。ヒデオと同い年ながらも戦闘経験豊富で、過去に対魔組織「エンジェルセイバー」に在籍しておりレッドフィールド大佐の直弟子。最終階級は「少尉」。エンジェルセイバー退役後はモンスターハンターで生計を立てていた実力派。旅行中の海難事故で両親を失い孤児になった自分を拾ってくれた家族同然の海賊一味を皆殺しにした魔人組織「アルハザン」に対して強い憎しみを抱いている。
大会途中、アルハザンの真実を知り己の復讐の意味を見失い掛けるが、エルシアの問いに「復讐で生きてきた人生は復讐でのみ完結させられる」と決意を新たにする。「クロスフラッグス」では執拗にアーチェスを狙うも、実力的にも感情的にも殺しきれない関係に復讐の業火は燃え尽きた。聖魔杯トーナメントの準決勝で鈴蘭に敗退する。事件後はエンジェルセイバーに戻った。
エルシア
種族:魔族
リュータのパートナー。魔王制時代最後の魔王フィエルの娘である魔族。説明するのがめんどくさいので通常は魔人で通している。優雅な外見とは裏腹にその性格は過激。非常に冷めており、人間の持つ“熱”に強い興味を示す。リュータのパートナーになったのも復讐の業火に中てられた為。神器「666」またの名を「獣の書」を所持している。しかし神器とは名ばかりで、「面倒くさいから」という理由だけで力加減をしないエルシアの魔法を調整する為だけのもの。
純粋な力ならみーこに匹敵し、大会自体も遊びの範疇。参加者の“熱”を観察している。とりわけパートナーであるリュータや未来視を騙るヒデオはお気に入り。
『お・り・が・み』と『ばいおれんす☆まじかる!』に兄が登場している。
長谷部 翔希(はせべ しょうき)
種族:人間
かつて鈴蘭とともに「天」とも戦った元勇者。神器「黒の剣」を持ち、その戦闘能力とバイクの運転技術から一目置かれる存在。就職活動で5社すべてに断られた為に就職浪人。姉の翔香に毎日ニート呼ばわりされ、家を出て現役時代のよしみでエリーゼ興業でアルバイトをしているが扱いは悪い。
ゲームだから存在を許されるニート、ヒッキーの憧れ勇者ということでヒデオからは一方的に敵視されている。
元勇者としてのプライドと、そのプライドに恥じぬ実力を持つ。就職浪人であるのも、一人でも多くの人を救うという自らの正義を貫く為、ただひたすらに強さを求めるために内定を蹴ったためだった。
聖魔杯トーナメントの決勝で鈴蘭&みーこペアと対峙し、鈴蘭の心根を挫き、自分の正義、実力を認めさせ勝利、2代目聖魔王となる。
エリーゼ・ミスリライト
種族:ミスリル銀の精霊
翔希のパートナー。見た目は中学生だが「エリーゼ興業」の社長でミスリル銀の精霊。実体を持ち精霊としての格は神霊に分類されるほど高い。ウィル子と同じく神になる事を目指すが、科学時代に生まれた比較的若い精霊のため人間の信仰心の薄さに絶望する。その隙をアルハザンに付け込まれ、悪霊に堕ちかけるも「聖魔グランプリ」でヒデオの言葉に触れ精霊としての道を踏み外すことを免れた。
不思議と電波が混ざったような性格を装っていたが、地は強気で勝気な性格。聖魔グランプリ以降はヒデオに対して恩義を感じているが決してそれを認めようとはしない。ウィル子曰く「恐るべきツンデレ」。口は悪いがウィル子に精霊としてのあり方を教えてくれる良き先輩。
カミの座に胡坐をかき、結果的に人間を見捨てた古きカミと、自らの力で未来を切り開くことで古きカミを見捨てた人間に憤りを感じており、聖魔杯トーナメントの決勝で鈴蘭&みーこペアと対峙した際、みーこを代表する古きカミに一歩も譲らず、若きカミとして勝利する。
リリー・オブ・バレイ
声 - 種﨑敦美
種族:人間(聖魔王)
魔殺商会の会長兼メイド長兼グループの影の総帥。ミラーグラスをかけており、瞳の色は見えない。アサルトライフルを愛用している。
その正体はかつて一軍を率い、世界を監視・管理・支配する存在「天」に戦いを挑み、未来を天から解放した初代「聖魔王」である 名護屋河 鈴蘭(なごやかわ すずらん)。任期を終え、新たな聖魔王を選出するための無差別級バトルロワイヤル「聖魔杯」を開催する。かつての薄幸少女ぶりは跡形もなく名実ともに「聖魔王」にふさわしい性格で、世界がなかなか思い通りにならない為にもう一度世界を手にせんと自らも選手として参加する。世界を楽しくすることに重点を置き、悲しみがあることについて考えなかったために悲哀の中心にいる者からは受けがよくない。
普段は悪の総帥らしいハチャメチャな人物だが、人間と魔人の骨肉の争いを見てきたため聖魔杯の本当の目的は異種種族の交流を目指したものであったりと世界を律する者らしい考えを持っていた。それ故に大会では殺人が認められていない。
聖魔杯トーナメントでは準決勝でリュータ&エルシアペアと、決勝で翔希&エリーゼペアと対峙する。特に決勝戦では、隠し玉として持っていた魔法や神殺しの業で優位に立つが、「鈴蘭の力は強い仲間が居ることであり、自らが強くなる必要は無く、その為自分が本気で強くなることは出来ない」とその努力を否定され、また全幅の信頼を寄せる仲間であるみーこの敗北により初代聖魔王を退く。
みーこ
ジョージ・レッドフィールド
種族:人間
通称「大佐」。グリーンベレーからエンジェルセイバー司令まで上り詰めた超実力派。あらゆる戦場で勝ち生き残ってきた歴戦の兵士。やがては敵からも味方からも「ブラッドフィールド(流血地帯)」と怖れられるようになる。
聖魔杯では会場に一番乗りしたりダンジョンランキングトップの優勝候補だったが、開会式直後にヒデオとコイントスで勝負し、これに敗北した。
実は天界からの指令でアルハザンの動向を探るために潜入しており、敗退後すぐにセンターの地下に幽閉されてしまう。その後同じく幽閉されたヴェロッキアからヒデオが「未来視」だと聞かされ彼に全幅の信頼を置いていたにもかかわらず、虚飾の魔眼であることが判っても逆に「知恵比べのみで自分を破った」ことを賞賛するほどの器の持ち主。事件後はエンジェルセイバーに指導教官として復隊する。
ジャバン / 柴崎 甲士郎(しばさき こうしろう)
ヴェロッキア・アウクトス
サンゼルマン
ハニ悪(ハニわる)
レミーナ
アイマス@田岡(アイマス たおか)
グレイ
コバヤシ
アカネ・インガルス・天白・ブランツァール(アカネ・インガルス・あましろ・ブランツァール)
種族:人間
錬金術師の少女。赤い魔道師風の衣裳を身に纏い甲冑を引き連れるがバイブルはアトリエの錬金術師。錬金術の名門ブランツァール家の中でも100年に一人の逸材と言われる天才錬金術師であるが度を超えた爆弾好きな為、聖魔杯では文字通り「爆弾娘」として忌避されているトンデモ女子高生。
連日のお見合い地獄に嫌気がさして家訓である「自分より強い伴侶」を探すために聖魔杯に参加している。恋に恋するお年頃な上「見た目のいい男」に慣れきっており優勝候補であるというだけでヒデオに「勝ったら自分と結婚しろ」という条件で勝負を挑むほど。わりと惚れっぽい性格で翔希やアッシュにも即結婚を申し込んだりもするが、初めて自分を負かしたヒデオを(ある意味)本気で気に入っており、正体がヒキコモりであると知ってもその気持ちは変わらず大会が終わった後はヒデオの説得で渋々家に帰るも惚れ薬を作って飲ませようとたくらんでいる。日本の「神殺し四家」の血を引いている。
アッシュ・プランケン
ビル・ウインドー
大会運営者
霧島レナ(きりしま レナ)
種族:魔人
聖魔杯の運営最高責任者。開会式の司会や聖魔グランプリの実況も行った。ボーイッシュな美人でプライベートでの一人称は「ボク」。腕に覚えのある参加者も尻尾を巻いて逃げる、取立て屋時代のスーツ姿のヒデオ(ビジュアルは殺し屋)を「カッコいい」と言う希少な人。しかしその正体はアルハザンの幹部で、かつてのゼピルムにも所属しており、アーチェスの命令で大会本部に潜入していたスパイ。ヒデオに気がある風だったのも「未来視の魔眼」を組織に取り込むための演技。しかしそのために本気で結婚してもいいと思っていたらしい。
幼少期に過酷な虐待にさらされていた所をアーチェスに救われたため、彼女にとってのアーチェスは神に等しい。その状態は心酔というより依存症であり、彼無しでは精神の均衡を保てない。
ラトゼリカ
魔人組織アルハザン
アーチェス・アルザンテ
種族:魔族
笑顔を絶やさないアルハザンの団長。別の世界から先遣隊として派遣されたエルシアの母親フィエルの部下だった人物で当時の名前は「アーチェス・アルエンテ」。暗黒神の加護を受けており、状況次第では邪神の召喚も可能。
「聖人殿」と揶揄されるほどの心優しい性格。しかしその善人としての在り方故に自らの行動に躊躇いはなく、理想と目的のためにはあらゆる手段を行使する面も持ち合わせる。交渉術、人心掌握術など権謀術数に長けている。恐ろしくギャグセンスが無い。
聖魔杯へは人間「バーチェス・マルホランド」として参加している。バーチェスというのはフィエルが付けたニックネーム。
ほとんど魔殺商会に支配された商業区で唯一「安心、安全、真心」を貫く希望の星「マルホランド」の店長。だが、鈴蘭に「マルホランド」の店長であることがバレ、所場代として売り上げの50%を奪われている。
魔界の領土拡大のため地上への侵攻を提案した人物で、それが原因で生まれた魔人と人間の骨肉の争いに終止符を打つべく暗躍し、その為には犠牲を厭わない。当初は「魔人の為の国を作る」ことを目的としていたが、数千年経っても変わらない現状に絶望し、「闇」を召喚して全ての魔導力をこの世界から消し去ることを決意、聖魔杯奪取を目指す。全ての魔導力が消えると世界の魔人もほぼ死に絶える為、その業も背負う覚悟で居たが、ヒデオに阻止され失敗に終わる。ヒデオの言葉で誓いを思い出し、改めて人間たちとの親睦を深めていくことを誓う。高位の魔族だが、そのほぼ全てを「召喚師」として特化しているため、戦闘能力は著しく低い。
ザジ
ガーベス
伊織魔殺商会
伊織貴瀬(いおり たかせ)
葉月(はづき)
リップルラップル
声 - 田中あいみ
種族:魔人(初代魔王)
見た目5,6歳ほどの少女だがれっきとした魔人。隔離都市の人気番組「今日の聖魔杯」の解説役だが番組を盛り上げる気は一切無し。ヒデオを「ただのヒッキー」と看破している。マリアクレセルの「姉」だが鈴蘭曰く性格が破綻しており、マリアクレセルの方が落ち着きがある。
ヴィゼータ
声 - 大久保瑠美
種族:魔人
ツインテールと伊達メガネがトレードマークの魔人。戦闘の際は羽根つき帽子とマントにレイピアを下げた黒ずくめの姿になる。別名「カッコ」。リップルラップルと同じく「今日の聖魔杯」の司会役を務める。リップルラップルとは収録中にいつも大乱闘を繰り広げている。
エルシアとは顔見知りだが、一方的に苛められるので苦手にしている(エルシアには苛めている認識は無い)。
その他
スモーク
ライリー
マリアクレセル
ロソ・ノアレ
種族:闇
アーチェスが真に呼び出そうとした最古にして最強の神。「すべての邪神・厄神の祖」といわれ「暗黒神」「億千万の闇」「ロソ・マウソ」「アンリ・マンユ」「アーリマン」など呼び名はさまざま。だが、実際は本質たる「眠り続けるもの(ロソ・ノアレ)」が現世に現れる度合い(レベル)によって呼ばれ方が変わるだけで、全て同一の存在。
核兵器並みの魔法を軽くあしらえるほどの力を与える聖魔杯のすべてを捧げるレベルで以って初めて契約といえる召喚が可能となるが、実際には「喚び出せる」だけであって自らを揺り起こすものは決して許さず、契約など不可能。
その本質は光を遮ったときにできる物理的な影でもあり、負の感情から成る心の闇でもあるため普段は「闇」と名乗る。その姿はまさしく影そのもので一切の物理的攻撃は届かず、その力は存在するだけで力のある者ほど作用し、アウターどころか天界すら滅ぼす事が叶わない存在。
名前が示すとおり眠り続けることを本分とし、また普遍的にあらゆる場所に存在するため、すべての出来事を「夢」としてみているが、負の感情の有無は別として心を読むことまではできない。
そのためヒデオの未来視の正否が気になったという理由で彼の意識を再構築してヒデオの「後ろ向きに明るい」感謝の気持ちを気に入り、「自分の望む未来に現実を導く意志の力こそ未来視の魔眼」であると評し自分の見る夢とヒデオの見る未来のために彼を2代目聖魔王「魔眼王」と認めそのためのチカラを与えることを約束し自ら退いた。
世界観
大会概要
大会名
大会期間
参加資格
参加者数
優勝資格
優勝商品
副賞
勝負規定
基本ルール
備考
キーワード
隔離空間都市
神器「聖魔杯」
チケット
アルハザン
伊織魔殺商会
エリーゼ興業
エンジェルセイバー
精霊
聖魔グランプリ
クロスフラッグス
Another round
聖魔大運動会
既刊一覧
小説
巻数 | タイトル | 初版発行日(発売日) | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス | 2006年11月1日(10月31日) | 4-04-426611-5 |
2 | 戦闘城塞マスラヲ Vol.2 神々の分水嶺 | 2007年7月1日(6月30日) | 978-4-04-426612-7 |
3 | 戦闘城塞マスラヲ Vol.3 奇跡の対価 | 2008年1月1日(2007年12月28日) | 978-4-04-426613-4 |
4 | 戦闘城塞マスラヲ Vol.4 戦場にかかる橋 | 2008年8月1日(同日) | 978-4-04-426616-5 |
5 | 戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還 | 2009年1月1日(2008年12月27日) | 978-4-04-426618-9 |
漫画
巻数 | タイトル | 初版発行日(発売日) | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 戦闘城塞マスラヲ (1) | 2010年2月4日(2月2日) | 978-4-04-715379-0 |
2 | 戦闘城塞マスラヲ (2) | 2010年6月26日(6月24日) | 978-4-04-715492-6 |
3 | 戦闘城塞マスラヲ (3) | 2010年11月26日(11月24日) | 978-4-04-715565-7 |
4 | 戦闘城塞マスラヲ (4) | 2011年4月26日(4月22日) | 978-4-04-715685-2 |
アニメーションPV
著者のデビュー20周年記念作品として、2023年9月12日にアニメーションPVが公開された。
スタッフ
- 原作:戦闘城塞マスラヲ(角川スニーカー文庫刊)
- 著者:林トモアキ
- イラスト:上田夢人
- 監督:堀内隆
- キャラクターデザイン・作画監督:上田夢人
- キャラクターデザイン協力:愛媛みかん
- 演出:渡部周
- 演出補佐:田中タカユキ
- アニメーション制作:TROYCA、グラフィニカ
楽曲情報
- 「奇跡への変換」(作詞:林トモアキ、作曲:瑠歌、歌唱:富樫美鈴)