漫画 アニメ

戦隊大失格


ジャンル:TBS系,少年漫画,

題材:変身ヒーロー,

漫画

作者:春場ねぎ,

出版社:講談社,

掲載誌:週刊少年マガジン,

レーベル:講談社コミックス,

発表期間:2021年2月3日 -,

巻数:既刊12巻,

アニメ

原作:春場ねぎ,

監督:さとうけいいち,

シリーズ構成:大知慶一郎,

キャラクターデザイン:古関果歩子,

アニメーション制作:Yostar Pictures,

製作:「戦隊大失格」製作委員会,

放送局:TBS系列,



以下はWikipediaより引用

要約

『戦隊大失格』(せんたいだいしっかく)は、春場ねぎによる日本の漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2021年10号から連載中。

沿革

2020年10月27日、春場は『週刊少年マガジン』にて新連載予定の新作(表題は未公開)のために、在宅のレギュラーアシスタントを募集。2020年12月23日、本作が『週刊少年マガジン』で連載されることを発表。連載開始前の2021年1月28日、春場の作品『五等分の花嫁』の公式Twitterにて、本作のPVが公開される。PVでは同作で四葉役を務めた佐倉綾音がナレーションを担当。同年2月3日発売の同誌10号より、連載を開始。

2022年2月3日、本作の連載1周年と単行本の第4巻発売を記念して、『五等分の花嫁』のゲームアプリ『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』にてコラボレートし、イベントが開催された。

あらすじ

地球では13年間、怪人と竜神戦隊ドラゴンキーパー(大戦隊)との戦いが繰り広げられていた。怪人は毎週日曜日に浮遊城から地上へ降りてきて大戦隊と戦う。その決戦を「日曜決戦」と人々は呼び、その戦いでは必ず大戦隊が勝利する。段々と日曜決戦は一つのイベントへと化し、民衆はその大戦隊の活躍を毎週楽しみにしていた。しかし、実際、怪人の幹部は地球に到着してからたった1ヶ月で全滅。残された戦闘員(通称ダスター)は生かしてもらうことを条件に、毎週日曜日に大戦隊と八百長の決戦を行うという契約を結んでいたのだった。そんな戦いを13年続けてきたダスター達の気は緩み切り、まるで地球を征服しようとやってきた怪人とはおもえない様子。そんな中、この意味のない戦いに疑問を持つ1人の戦闘員がいた。その名を戦闘員D。

登場人物
悪の怪人軍団

戦闘員D

声 - 小林裕介
本作の主人公。悪の怪人軍団に所属する戦闘員。日曜決戦に乱入し、台本にない攻撃をしたが、レッドキーパーに瞬殺されてしまう。改めて自分達が悪役ではないことを理解し、一人地上に残り、大戦隊に潜入した。そして桜間の協力を得て桜間日々輝として生活している。
XX(えくすず)

戦闘員。浮遊城に残留せず幹部がやられた後も徹底抗戦を続ける誇り高き怪人少女。怪人保護協会理事。
ペルトロラ

「酉」を担う怪人幹部。パイロンの巣を襲撃した幹部。錫切によって逃がされ、ブルーキーパー(青嶋庄吾)を殺しXXと共に姿を消した。
マガティア

「巳」を担う怪人幹部。高度の幻覚を操る。自分を追ってきたグリーン部隊の隊員達を全滅させた過去を持つ。
ウロボロスでは、廃校舎を学校かのような幻覚を見せ、「校則」に違反したらループする世界を作り出していた。その際、西木有に化けて桜間たちグリーン部隊と接していたが、のちに戦闘員Dによってその正体を見破られる。最終的にグリーンキーパーの緑の神具(少名毘古名神)によって討伐された。
戦保怪戦では、左山十字が自身にマガティアの怪人化剤を注射したことによって復活させられた。
フワリポン

「午」を担う怪人幹部。ライブ配信で同接2万を超える動画投稿者。
戦保怪戦では、ピンクキーパー(桜間)と対峙した。
チャコブル

「申」を担う怪人幹部。ヤケコカブと合体している。怪人保護協会と手を組んでおり、天ノ川中央動物園で紅倭を殺害した。
普段はリーゼントの男・騎偉寿として瑠憂那(ヤケコカブ)と共に人間社会に溶け込んでいた。ウロボロス跡地の廃校舎に肝試しに来ていて、怪獣に襲われそうになったところを桜間に助けられる。
戦保怪戦では、ブルーキーパー(蒼馬)と対峙した。その際、怪獣から命を助けてくれた紺野を守るなど、義理堅い一面も垣間見える。
「見ざる」と唱えると対象者は視界を奪われ、「動かざる」と唱えると対象者はその場から動けなくなる能力を持つ。
ヤケコカブ

「卯」を担う怪人幹部。チャコブルと合体している。怪人保護協会と手を組んでおり、天ノ川中央動物園で紅倭を殺害した。
普段は活発な天然女子・瑠憂那として騎偉寿(チャコブル)と共に人間社会に溶け込んでいた。ウロボロス跡地の廃校舎に肝試しに来ていて、怪獣に襲われそうになったところを桜間に助けられる。
戦保怪戦では、ブルーキーパー(蒼馬)と対峙した。その際、怪獣から命を助けてくれた紺野を守るなど、義理堅い一面も垣間見える。
アンデレガ

「寅」を担う怪人幹部。13年前、ブルーキーパーによって討伐された。
自らに対する害悪を跳ね除ける聖域を作り出す力を持つ。聖域は敵意全てを反射することができるが、第三者に向けられた敵意の流れ弾は反射することができない。13年前、その弱点を青嶋と蒼馬に突かれたことで討伐された。
戦保怪戦では、右京楓が自身にアンデレガの怪人化剤を注射したことによって復活させられ、イエローキーパーと対峙した。
トドマスク

「?」を担う怪人幹部。ドラゴンキーパーによって討伐された。
戦保怪戦では、立花音呼が自身にトドマスクの怪人化剤を注射したことによって復活させられ、グリーンキーパーと対峙した。
大怪人デスメシア

怪人幹部が復活させようとしている大怪人。レッドキーパー曰く、戦争1年目で大戦隊がデスメシアの復活を阻止していなければ、人類が滅んでいた未来もあったという。

竜神戦隊ドラゴンキーパー

レッドキーパー/赤刎 創星(あかばね そうせい)

声 - 中村悠一
レッド部隊を率いる正一位の隊員。竜神戦隊ドラゴンキーパーのリーダー。
理想の上司ランキングでは10年連続1位に輝いており、親しみやすさと甘いマスクでファンも多い。しかし、怪人を馬鹿にしたり、自分の地位を脅かした側近の緋村を殺害するなど、世間のイメージとは裏腹の腹黒い一面を持つ。
戦闘員Dと対峙した際に神具を奪われるという失態を犯した(現在、神具は錫切の手に渡っている)。それ以来変身することもできなくなったため、わざわざただのスーツを着用する羽目になっている。
赤の神具は日本刀のような形をしているが、錫切に奪われた。
戦保談義でも衝動的な怒りを抑えきれず、カメラの前にもかかわらず、握手していた薄久保薬師の手を、握力で手首から切断した。
ブルーキーパー/蒼馬 圭介(そうま けいすけ)

ブルー部隊を率いる正一位の隊員。
一時ブルー部隊を離職していたネガティブな長髪の男。金に目がない。レッドキーパーから新しいブルーキーパーとして大戦隊に引き戻そうとされるほどの実力者。
13年前の対アンデレガ戦では、「自身に向けられた害のみを反射するため、他人への攻撃の流れ弾はその限りでない」というアンデレガの能力の性質を生かして、囮を買って出た。当時のブルーキーパー・青嶋の槍の攻撃を見事避け、アンデレガを見事討伐した。この一件で、それまで冷たい態度を取られていた青嶋から認められることとなった。
その後、「自分は主演になれない」ことに気が付いて大戦隊を離職し、コンビニでバイトをしていたが、青嶋の殉職後、藍染に引き戻される。
名前を冠した登場回は第98話「蒼馬圭介17歳」。
前任者は青嶋庄吾。詳細は#青嶋庄吾を参照。
イエロキーパー/黄理谷 真夜(きりたにしんや)

イエロー部隊を率いる正一位の隊員。
「黄竜ヨルムンガンド」をその神具に宿し、弓を黄色の神具としている。
怪人を作り出した張本人。竜神の力を使えるのは6名の「選ばれた人達」だったが、彼らがその力を独占しようとしたため、そのうちの5人を「使って」神具を作った。
グリーンキーパー/千歳(ちどり)

声 - 鳥海浩輔
グリーン部隊を率いる正一位の隊員。
警察のデータベースによると、過去に逮捕歴があるが、不自然にデータが欠落しているという謎の人物。大戦隊にすら正体を隠し、情報屋としても活動している。
情報屋の七つ道具を持っている。過去のニュースが網羅されているタブレット「怠惰な賢者」、トカゲを模した動く小型カメラ強欲な目撃者」、ピストル「嫉妬な医者」、対象物に差し込んで使う移動手段「暴食な間者」、緑の神具「憤怒な断罪者」
「緑竜ファーブニル」をその神具に宿し、巨大なハンマーを緑の神具としている。
変身前は比較的落ち着いていて気さくな性格であるが、変身すると性格が変わり、テンションが高く騒がしい性格になる。森の奥に一軒家を構えており、妻と小さな娘と暮らしている。
ピンクキーパー/桜間 世々良(さくらま せせら)

声 - M・A・O
ピンク部隊を率いる正一位の隊員。
桜間日々輝の姉。重度のブラコンだが、周りにはそれを隠している。下半身が不随で、変身時にのみ立つことができる。
幼少期は陸上競技をしており、大会記録更新の実績を持つほどの実力を持っていた。しかし、怪人ペルトルラによる宗教施設襲撃事件の際に下半身不随になり、以来車椅子での生活を余儀なくされている。

レッド部隊

赤刎 創星(あかばね そうせい)

レッド部隊正一位。詳細は#赤刎創星を参照。
朱鷺田 隼(ときた しゅん)

レッド部隊正三位。
レッド部隊の正三位。パンダのような化粧をしている高圧的な青年。普段から怪人を見下す発言を繰り返している。
神具を奪いに来た戦闘員Dの擬態を見破るも、反撃を受け敗れ、顔面に重症を負った。
所持している神具レプリカは、ショットガンの形をした八岐大蛇。
最終試験で怪人役を務めている。
薔薇木噴牙(ばらき ふんが)

レッド部隊従三位。
獅音 海(しおん かい)

レッド部隊隊員。
兄を幹部と思われる怪人に殺されたため怪人を憎んでいる青年。Dと共にレッド組として最終試験に挑んだ。不合格ではあったものの、幹部ペルトロらの分身体を撃破したため、正隊員に値する戦力とみなされ、特例により追加合格となった。
レッドキーパーより、「危険分子がグリーン部隊に潜り込んだ可能性がある」として調査するよう命を受ける。
緋村 仁(ひむら じん)

元・レッド部隊従一位。
次期レッドキーパーの座を狙っていた。レッドキーパーの神具の情報を流すなど、裏では悪事を働いている。赤刎とは無色隊員の頃から指導してもらっていた仲だったが、全一位隊員大直会にて、神具が奪われたことを理由にして彼に辞意を提案したところ、怒りを買いその場で殺害された。
小豆大粒(あずきだいりゅう)

元・レッド部隊従一位代理。
マガティア討伐後の全一位隊員大直会にて、お茶をレッドの頭に溢してしまい、怒りを買いその場で殺害された。
梅沢 松竹(うめざわ しょうちく)

元・レッド部隊従一位代理。
戦保談義にて、フワリポンが擬態していたため、それより以前にフワリポンに殺害されていたものと思われる。
紅倭(べにやまと)

元・レッド部隊正二位。はちまきをまいたスキンヘッドの男。
全日本剣道選手権で優勝した経歴を持つ。
天ノ川中央動物園で起きた怪獣発生事件にて、「申」を担う怪人幹部に殺害された。

ブルー部隊

蒼馬 圭介(そうま けいすけ)

ブルー部隊正一位。詳細は#蒼馬圭介を参照。
長髪の男で、大戦隊の活動の割に合わない給料に対して不満をもち、ブルー部隊を離職している。レッドキーパーから新しいブルーキーパーとして大戦隊に引き戻そうとされるほどの実力者。
藍染 小町(あいぞめ こまち)

ブルー部隊従一位代理。
パイロンの巣にて幹部と交戦中、絶体絶命の所を小熊によって救われる。最終試験で怪人役を務めている。
所持している神具レプリカは、ピストル型の海坊主'。顔のみの姿の大男を召喚する。青の神具もろとも錫切に奪われた。
紺野(こんの)

ブルー部隊正二位。Dたち候補生の教官を務めたアフロヘアの男。
所持している神具レプリカは、蛭子。青の神具もろとも錫切に奪われた。
孔雀(くじゃく)

ブルー部隊従二位。
所持している神具レプリカは、竜宮乙姫。青の神具もろとも錫切に奪われた。
瑠璃 真太(るり しんた)

ブルー部隊正三位。所持している神具レプリカは、氷を操るメリケンサック型のもの。ブルー部隊の5つの神具レプリカのうち、錫切に奇跡的に奪われなかった1つ。
青嶋にブルー部隊駐屯地・浮遊城支部の指揮を任された。
碧流 亜乱(へきる あらん)

ブルー部隊従三位。
青嶋にブルー部隊駐屯地・浮遊城支部の指揮を任された。目が隠れるほど前髪が長い。どもるような話し方をし、根暗で無気力な性格をしている。イジメられていた過去をもつ。位階持ちだが、素手での戦闘は弱い。
青嶋より命じられた戦闘員Dの捜索をしていたところ、彼を発見し対峙した。
所持している神具レプリカは、木をいとも簡単に切り倒す鎌を模した闇御津羽神で、粘性の高い溶解液を用いた戦闘スタイルで戦闘員Dと戦った。青の神具もろとも錫切に奪われた。
浦部 永玄(うらべ げいえん)

ブルー部隊隊員。
豪邸に住んでいる。日々輝に対してライバル心を燃やす。小熊とは小学生からの友達。小熊と共にブルー組として最終試験に挑んだ。不合格ではあったものの、幹部ペルトロらの分身体を撃破したため、正隊員に値する戦力とみなされ、特例により追加合格となった。
ブルー部隊駐屯地・浮遊城支部の第一陣に選ばれた。
青嶋 庄吾(あおじま しょうご)

声 - 井上剛
元・ブルーキーパー/ブルー部隊正一位。対幹部ペルトロラ戦にて殉職した。
同じブルー部隊の藍染には、「口も態度も性格も最悪」と称されている。
輸送中の現金を狙い襲うほどの非行少年だったが、怪人に騙され傷を負った所をレッドキーパーに助けられブルーキーパーの後任を任せられた。対幹部ペルトロラ、怪人D戦にて命を落とした。
名前を冠した登場回は第47話「青嶋庄吾 18歳」、第48話「青嶋庄吾 18歳②」。
空風(そらかぜ)

元・ブルー部隊隊員。怪人保護協会の怪獣に殺害された。

イエロー部隊

黄理谷 真夜(きりたにしんや)

イエロー部隊正一位。詳細は#黄理谷真夜を参照。
錫切 夢子(すずきり ゆめこ)

声 - 矢野優美華
イエロー部隊従一位。
戦闘員Dの正体を知っている数少ない人物。大戦隊を壊滅させようと画策しており、脅す形で強引に戦闘員Dを引き入れた。その一環で戦闘員Dに神具を集めさせている。桜間日々輝は彼女のことを「深く関わってはいけない」と称しており、側にいて彼女を監視していた。
最終試験で怪人役を務めている。
所持している神具レプリカは、リモコンの形をした月読命。「巻き戻し」や「一時停止」など時間を操りながら戦闘する。
竜神の力を使える6名の「選ばれた人達」のうち、5名は神具に「使われて」しまったため、唯一の生き残り。
「竜の巫女」で本名は鈴桐六子。
山吹 茜(やまぶき あかね)

イエロー部隊正二位。
目隠しをした長髪の女性。
茶畑 渚(ちゃばたけ なぎさ)

イエロー部隊正三位。「謎だ。~~~か謎だ」が口癖の小太りの男。
所持している神具レプリカは、金棒の形をした火雷大神。
雪野 アンジェリカ(ゆきの あんじぇりか)

イエロー部隊隊員。最初はブルー部隊として配属されていたが、錫切の手引きでイエロー部隊に変更となった。
効率を重んじる少女。口が悪い。来栖と共にイエロー組として最終試験に挑んだ。錫切を「姉様」と呼び慕う。
ウィンディ

イエロー部隊隊員。
新人隊員で瞳が星の形をしている青年。明朗快活な性格。

グリーン部隊

千歳(ちどり)

グリーン部隊正一位。詳細は#千歳を参照。
翡翠 かのん(ひすいかのん)

グリーン部隊従一位。戦闘員Dの正体を知っている数少ない人物。普段からセーラー服を着ているが学校には通っていない。
8歳の頃に、家を怪人に襲われ家族を失い、幼馴染・小室さやかの家に引き取られた。候補生の石川宗次郎が公園でたまに慰めてくれていた。
公園に現れた不審者(怪人保護協会の男)に暴行をし、最年少の10歳でパイロンの巣に合格・大戦隊に入隊した経緯を持つ。
マスクのように顔面下部にはめて使うレプリカ保食神を所持している。あらゆるものを噛みちぎることができる。
対マガティア戦でDの正体に気が付いたものの、周囲には洗脳されて忘れたことにして隠している。
名前を冠した登場回は第63話「翡翠かのん 8歳」。
桜間 日々輝(さくらま ひびき)

声 - 梶田大嗣
グリーン部隊隊員。
戦闘員Dの正体を知っている数少ない人物。大戦隊を正そうと目論み、内部告発を試みるほど正義感に溢れている青年。姉にピンクキーパーの桜間世々良をもつ。戦闘員Dと出会った当時は「無色」の隊員だったが、戦闘員Dが彼に扮して試験を突破したため、肩書き上ではグリーン部隊に所属となっている。
幼少期よりドラゴンキーパーに憧れていたが、「野蛮だ」と禁じられる家庭で育つ。やがて父親と母親は怪人ペルトルラの率いる宗教にのめりこんでいき、彼も一時期影響されていた。しかしある日、怪人ペルトルラによる宗教施設襲撃事件の際に両親を殺害され、姉の世々良は足の機能を失った。そこへ助けにきた青嶋庄吾の前任のブルーキーパーに命を救われ、退任後も親代わりとなって育ててもらったことを恩に感じており、彼に憧れて大戦隊に入隊した経緯をもつ。
人も怪人も等しく生きられる社会を目指しており、戦闘員Dに片腕と自身の存在を犠牲に力を貸し、その姿を消した。
名前を冠した登場回は第11話「桜間日々輝4歳」。
薄久保 天使(うすくぼ えんじぇる)

元・グリーン部隊隊員。大戦隊に潜入して暗躍していた、怪人保護協会の理事。詳細は#薄久保天使を参照。
常盤 奏(ときわ かなで)

元・グリーン部隊正二位。4年前のマガティア捜索にて殉職した。
4年前に行方不明になったマガティア捜索班のリーダーだった。
腕にはめる盾のような形をした神具レプリカ大国主神を所持していた。建造物を生み出す力をもち、単純に攻撃に使ったり、対象に巻き付けて動きを封じたり、様々な戦闘スタイルがある。
幻の学校に潜入し、幹部マガティアを追い詰めるも、あと一歩のところで若葉に殺害された。
若葉 京助(わかば きょうすけ)

元・グリーン部隊隊員。4年前に行方不明になったマガティア捜索班の1人。真面目で優秀な、将来を期待されている隊員だった。対マガティア戦でグリーン部隊は限界を迎えており、リーダー・常盤に撤退を申し出るも、諦めないその姿勢を見て「無謀な戦いを続ける者こそが真の悪」という考えにたどり着き、その場で常盤を殺害した。
ウロボロスの神隠し事件では、「校長」として、常盤から奪った神具・大国主神を用いて戦った。理想とはかけ離れていた戦隊の現実に絶望し、理想の世界に逃げ込んでいた。翡翠の保食神によって倒される。

ピンク部隊

桜間 世々良(さくらま せせら)

ピンク部隊正一位。詳細は#桜間世々良を参照。
撫子 益荒男(なでしこ ますらお)

ピンク部隊の従一位。ムキムキな紳士。
所持している神具レプリカは、天照大神。
技名に、思い切りハグして圧死させる「ラブリーハーティーパナケイアハグ」や、ドラゴンガジェットで首を切られようともガードする「胸鎖乳突筋ガード」がある。
萩野 乃愛(はぎの のあ)

ピンク部隊正三位。焼き肉屋の店主をしており、対マガティア戦後のグリーン部隊をもてなした。
桃江 才加(ももえ さいか)

元・ピンクキーパー/ピンク部隊正一位。自宅で自殺したことになっているが、右京に「怪人は人が生み出した生物である」との情報提供をしたことにより、何者かに殺害された可能性が高い。

訓練生

無色部隊の訓練生。試験を突破することによって各部隊にスカウトされ正隊員になる権利を得ることが出来る。

桜間 日々輝(さくらま ひびき)

現グリーン部隊隊員。詳細は#桜間日々輝を参照。
薄久保 天使(うすくぼ えんじぇる)

元グリーン部隊隊員。現在は怪人保護協会理事。詳細は#薄久保天使を参照。
獅音 海(しおん かい)

現レッド部隊隊員。詳細は#獅音海を参照。
浦部 永玄(うらべ げいえん)

現ブルーレッド部隊隊員。詳細は#浦部永玄を参照。
雪野 アンジェリカ(ゆきの あんじぇりか)

ブルー部隊隊員→現イエロー部隊隊員。詳細は#雪野アンジェリカを参照。
明林 恋蓮(あけばやし れんれん)

アクロバティックな動きが得意で勘が良い少女。七宝と共にピンク組として最終試験に挑んだ。
小熊 蘭丸(こぐま らんまる)

口数が少ない青年。機械いじりが得意。浦部とは小学生からの友達。藍染を幹部ペルトロラから守る際重症を負ってしまった。浦部と共にブルー組として最終試験に挑んだ。
来栖 大和(くるす やまと)

モテるために大戦隊を目指すチャラい青年。足が速い。腰抜けな所もあるが最終試験、対幹部ペルトロラ戦では持ち前の足の速さで活躍を見せた。雪野と共にイエロー組として最終試験に挑んだ。
七宝 司(しっぽう つかさ)

脳筋。何よりも筋肉を信じている。頭は悪い。パワーなら飛び抜けて強く、軽い攻撃なら彼の筋肉の前には無力。明林と共にピンク組として最終試験に挑んだ。
試験を合格したものの、「馬鹿だから」という理由でどの部隊にも引き受けてもらえず、世にもめずたしい無色の正隊員となっている。
石川 宗次郎(いしかわ そうじろう)

何度か最終試験に挑んだことのある最年長。グリーン組として最終試験に挑んだ。対幹部ペルトロラ戦にて雪野を庇い命を落とした。

怪人保護協会

薄久保 薬師(うすくぼ やくし)

怪人保護協会代表理事。天使の父。
13年前に起きた、幹部による宗教団体殲滅事件の、怪人教の生き残り。怪人幹部・フワリポン、ペルトロラ、申の幹部と手を組み、人と怪人に平等な権利と尊厳を得ることを求め活動している。怪人保護協会の会員を怪獣に変貌させた。
怪人ユリメリダとの間に、娘・天使を授かる。
薄久保 天使(うすくぼ えんじぇる)

怪人保護協会理事。元・グリーン部隊隊員。
オッドアイの少女。大戦隊に潜入して暗躍していた、怪人保護協会の理事。人間と怪人のハーフ。
最終試験にて足の怪我を理由に対戦中である石川に棄権を促された際「舐めんな」と発言している。石川と共にグリーン組として最終試験に挑んだ。
パイロンの巣に幹部が侵入した事件では、幹部ペルトロラを手引きしていた。
対マガティア戦では洗脳されており、その時の記憶がない。
天ノ川中央動物園の怪獣事件を機に、大戦隊を辞めた。
右京 楓(うきょう かえで)

怪人保護協会理事。新聞記者をするショートカットの女性。
学生時代は生徒会長で、不良生徒を取り締まる真面目な生徒だった。左山とは高校時代からの知り合い。
戦保怪戦では、怪人化剤を打つことで既に死んでいる「寅」の怪人幹部・アンデレガに変身した。。神具天之冬衣神を使い、氷を用いた攻撃をする。
天ノ川新聞で新聞記者として働いており、大戦隊の闇を追求し「怪人は人が生み出した生物である」という事実にたどり着いたものの、記事はもみ消され、無公表に終わった。その後記者を辞め、独自に追及を続けるが、ヤクザに性的暴行をされ、あげく情報源であった初代ピンクキーパーの桃江才加も殺害され、絶望する。そこへ助けに来たのが左山であった。
名前を冠した登場回は第94話「右京楓18歳 左山十字16歳」。
左山 十字(さざん じゅうじ)

怪人保護協会理事。眼鏡をかけたマッシュヘアの男。
高校時代は弱気でいじめられていたが、右京に助けてもらっていた。
戦保怪戦では、怪人化剤を打つことで既に死んでいる「巳」の怪人幹部・マガティアに変身した。Dらを再び幻術の世界に閉じ込めた。
名前を冠した登場回は第94話「右京楓18歳 左山十字16歳」。
橙代 大介(だいだい だいすけ)

怪人保護協会理事。元・イエロー部隊正二位。
かつてイエロー部隊の極秘実験に深くかかわっていた。神具レプリカver.2の製作者で、その技術を持ち逃げし、怪人保護協会でそれを使っている。怪人保護協会では錫切のクローンを大量に作って実験していたが、錫切によって瀕死にさせられる。その後、怪人化剤を打つことで既に死んでいる幹部に変身した。
立花 音呼(たちばな いんこ)

怪人保護協会理事。天ノ川中央動物園で飼育員として働いていた、太った女性。
戦保怪戦では、怪人化剤を打つことで既に死んでいる「?」の怪人幹部・トドマスクに変身した。神具火之夜藝速男神を使い、速度変更が可能な火の玉を用いた攻撃をする。
チャコブル

怪人保護協会理事。「申」を担う怪人幹部。普段はリーゼントの男・騎偉寿として瑠憂那(ヤケコカブ)と共に人間社会に溶け込んでいた。
詳細は#チャコブルを参照。
ヤケコカブ

怪人保護協会理事。「卯」を担う怪人幹部。普段は活発な天然女子・瑠憂那として騎偉寿(チャコブル)と共に人間社会に溶け込んでいた。
詳細は#ヤケコカブを参照。
XX(えくすず)

怪人保護協会理事。浮遊城に残留せず幹部がやられた後も徹底抗戦を続ける誇り高き怪人少女
詳細は#XXを参照。

その他

我藤 嶺(がとう みね)

グリーン部隊が「ウロボロス」で出会った屈強な男。顔面に大きな「龍」の入れ墨がある。
マガティアが生み出した幻覚では「先生」としてDたちに接していた。第一線で活躍していた軍人だったが、戦場に疲れて弱者の集まりの桃源郷・ウロボロスに逃げ込んだ。若葉のことを「ボス」と慕っていたが、暴走するのを見て協力するようグリーン部隊に要請し、一時休戦し、共闘する。
若い頃の記憶が薄れていたため、マガティアによる洗脳は受けなかった。「マガティアが作る世界こそが子供たちが傷つくことのない最善の世界」と信じて、自らの意志で怪人の手先となり、生徒たちを幽閉していた。
事件解決後、西木刑事と村上刑事に逮捕される。
西木 有(にしき ゆう)

グリーン部隊が「ウロボロス」で出会った少年。ウロボロスが化けていた。
大地 ロミオ(おおじ ロミオ)

「ウロボロス」の学級長。姫路百合とは恋人関係にあった。
姫路 百合(ひめじ ゆり)

「ウロボロス」の生徒。大地ロミオとは恋人関係にあったが、校舎から飛び降り自殺した。
怪人保護協会によって「怪獣」になり、桜間・騎偉寿・瑠憂那を襲った。
西木 正志(にしき まさし)

警視庁捜査一課。神隠し事件の捜査中に、マガティアの作り出した幻の学校に巻き込まれた。年間100本のアニメを試聴している。
失踪した弟・有を探すために半年間神隠しの調査をしていた。
村上重信(むらかみしげのぶ)

警視庁捜査一課。神隠し事件の捜査中に、マガティアの作り出した幻の学校に巻き込まれた。ロールは「教師」

用語

悪の怪人軍団(あくのかいじんぐんだん)
地球を侵略するため地球に侵来した軍団。幹部と戦闘員によって構成されている。怪人は不死身だが、唯一「神具」にだけその身を滅ぼされる。
戦闘員は幹部によって作り出された生命体で、彼らの死後、互いを識別するためにアルファベットで呼び合うようになった。
竜人戦隊ドラゴンキーパー(りゅうじんせんたい)
悪の怪人軍団から人類から守る戦隊。レッドキーパー、ブルーキーパー、イエローキーパー、グリーンキーパー、ピンクキーパーの5人を中心に構成されている。また、5人はそれぞれの部隊を率いている。
大戦隊(だいせんたい)
ドラゴンキーパーが率いる組織の通称。
怪人討伐を主として、清掃活動、イベントの警備、警察と連携した事件・トラブルの解決など、多岐に渡る職務を行っている。
天ノ川市には本部とは別に駐屯地が複数点在しており、それぞれが各部隊の拠点となっている。また、各部隊にはそれぞれ役割があり、レッド部隊は怪人討伐専門、ブルー部隊は管理育成専門、イエロー部隊は研究開発専門、グリーン部隊は街に潜む怪人幹部を捜索する裏怪人討伐専門、ピンク部隊は現場の事後処理や情報操作を請け負うケア専門となっている。
また、5色の部隊にはそれぞれドラゴンキーパーと上位5名に位階が与えられている。ドラゴンキーパーが正一位、以下、位階の高い順に従一位、正二位、従二位、正三位、従三位である。それ以外の隊員は無位階と呼ばれ、5色の部隊に配置すらされていない候補生は通称「無色」と呼ばれている。
神具(しんぐ)
全部で5種類ある、対怪人用のドラゴンキーパー専用の変身アイテム。神がかりてきな「チートアイテム」で、不死身である怪人を殺すことができる。ドラゴンキーパー達は肌身離さず持っているが、怪人を殺してしまうことから「偽物の戦い」である日曜決戦には持っていくことができない。
また、各部隊の位階持ちはリーダーの神具の力を一部借りた「神具レプリカ」を用いることができる。
日曜決戦(にちようけっせん)
毎週日曜日に天ノ川市で行われている恒例行事。地上を襲う怪人をドラゴンキーパーが倒すという闘いという名の茶番劇。
ウロボロス
廃校舎を根城とする怪しいグループ。家庭や学校、社会などの争いの現実からはじかれた弱者の集まり。

作風

担当編集者の川窪慎太郎によると、作者の春場の前作と異なり、「新しいことにチャレンジし」て「今までとは一風変わったもの」が制作されている。春場の「持ち前の絵のうまさと女の子のかわいさ」だけではなく、「エンタメの中で“正義とは何か”というテーマ」に挑戦し、描かれている。

書誌情報
  • 春場ねぎ『戦隊大失格』講談社〈講談社コミックス〉、既刊12巻(2023年11月16日現在)
  • 2021年4月16日発売、ISBN 978-4-06-522984-2
  • 2021年6月17日発売、ISBN 978-4-06-523575-1
  • 2021年9月17日発売、ISBN 978-4-06-524852-2
  • 2022年2月17日発売、ISBN 978-4-06-525997-9
  • 2022年4月15日発売、ISBN 978-4-06-527529-0
  • 2022年7月15日発売、ISBN 978-4-06-528429-2
  • 2022年10月17日発売、ISBN 978-4-06-529432-1
  • 2022年12月16日発売、ISBN 978-4-06-529941-8
  • 2023年3月16日発売、ISBN 978-4-06-530920-9
  • 2023年6月15日発売、ISBN 978-4-06-531890-4
  • 2023年9月14日発売、ISBN 978-4-06-532887-3
  • 2023年11月16日発売、ISBN 978-4-06-533515-4
テレビアニメ

2022年12月にテレビアニメ化が発表された。2024年からTBS系列で放送予定。

監督のさとうけいいちは「まだバックボーンが明かされていないキャラクターもいるものの、ドラゴンキーパーはいずれもその個性が絵に現れている」と思い、「このキャラにはこの方の声とお芝居が一番マッチするはず」と考えて声優を選んでいる。

スタッフ
  • 原作 - 春場ねぎ
  • 監督 - さとうけいいち
  • シリーズ構成 - 大知慶一郎
  • キャラクターデザイン - 古関果歩子
  • アニメーションスーパーバイザー - 羽山賢二
  • アニメーション制作 - Yostar Pictures
  • 製作 - 「戦隊大失格」製作委員会