打姫オバカミーコ
以下はWikipediaより引用
要約
『打姫オバカミーコ』(うたひめオバカミーコ)は、片山まさゆきによる日本の麻雀漫画。『近代麻雀』(竹書房)にて、2004年から2010年まで連載された。
概要
プロ競技麻雀の世界で、初心者同然の駆け出し女流プロ雀士が、一度は転落しかけた元王者との交流を通じてプロとして成長してゆく様を描く物語。意図的にほぼ毎回必ず、麻雀の戦略上重要なポイントを詳しく解説する場面が描かれており、初級者・中級者のための上達指南書としても作られているのも特色である。この理由として、初級者、中級者に適した理論的な麻雀の指南書がどこにもなく、それならば自分が描くしかないと感じたためだという(第1巻あとがきより)。また、当時としては増加傾向にあった女流プロ競技麻雀界へスポットを当てた作品で、作者にとっての感謝も込められている。
後の作品『満潮!ツモクラテス』と世界観を共有している。元々は単行本にして2 - 3巻程度に収める構想であったが連載は実に15巻分にもおよび、15巻あとがきの中で片山は、本作品を自分の代表作として位置づけている。
登場人物
丘葉 未唯子(おかば みいこ)
波溜 晴(なみだめ はる)
プロリーグ「風王位戦」元王者。実力的には我鷹と並んで麻雀界で1・2を争うものであり、若くして頂点を極めるが、麻雀に没頭しすぎた結果妻に逃げられ、ショックで一度は麻雀界から足を洗うことを決意する。しかし、雀荘で出会った前向きなミーコに影響され、再出発を誓うようになる。我鷹の強い妨害に会いつつもミーコと二人三脚で上を目指していく一方で、その派閥争いにミーコが巻き込まれることに葛藤を抱くことも多い。指導理論は極めて論理的でミーコを一流の打ち手に育てあげたほどだが、自身は「バリバリのアナログ派(本人談)」。JMP一時離脱以来タイトルに恵まれなかったが最終話でついに「風王位」に返り咲く。パチンコも非常に強く、本人も自分の遊び人としての才能に呆れている一面も。
我鷹 愁(がたか しゅう)
「JMP」所属のプロ雀士で実力NO.1である。と同時に事実上「JMP」の実権を全て握っており、全ての大会で自分だけ特別シードとするなどやりたい放題である。支配欲の強い独裁者で、特に女流雀士を全て自分の弟子にしようと目論む。暴君である一方で、トップであることを強く自覚しており、次回作『ツモクラテス』では組織の頂点として成長した。自分と激しく争って獲得した「風王位」を波溜が投げ出して辞めてしまったことに対して強い怒りを感じており、波溜およびミーコに対してことあるごとに妨害を繰り返している。「殺すぞ」が口癖。華のある打ち手で、基本を押さえた上で、かつここぞの大技を使いこなす強豪。ただし、シード扱いのために予選を駆け上がってモチベーションが高い面子を侮って、決勝を逃がす詰めの甘い場面もある。
馬杉 寧香(うますぎ ねいか)
名前のとおり誰もが認める女流ナンバー1雀士。非常に冷淡な性格で感情を表に表すことはほとんど無い。打ち筋も性格と同じで現実主義である。元はアイドルであったが、その性格のため(いわゆる枕営業には全く手を出さなかった)にまったく売れず、アイドル時代に巡り会った我鷹との縁から麻雀プロに転身した。自分を受け入れてくれた我鷹と麻雀界に対しては深い感謝の念を抱いており、それを侮辱した存在館に対しては珍しく強い怒りを見せた。総じて勝率が高く、誰と打っても相手を意識する事(捨て牌を見ないのではなく、動じないと言う意味で)なく自分の打点より和了重視に打つリアル打法を貫くスタイルだが、ミーコの「セレブぶち」にだけは反応する。さりげなく胸が小さい事を気にしている。
今井 恭子(いまい きょうこ)
反田 猟子(はんだ りょうこ)
JMP所属の女流プロ雀士。鋭い観察眼と柔軟かつ攻撃的な打牌を持ち味とする。ひょんなことから波溜の指導を受けて上達していき、師弟関係以上に彼にアプローチするが、ミーコとの師弟関係に嫉妬し、ミーコに対して強い敵愾心を抱く。更に一時付き合っていた篠倉とも疎遠となったことをキッカケに「業が深い麻雀」と言われる程、打点追求のスタイルと共に孤立化していった。しかし、存在館が仕組んだ女子プロ撲滅対局においてミーコ達の後押しや励ましもあって女子プロ最後の生き残りにして勝者となりミーコとも和解し、我の強い性格はそのままだが周囲ともそれなりにうまくやっていくようになった。打ち筋は我鷹に似たタイプだが、存在館が興味を抱く程に業が深い。上の者からの評価も高く、馬杉・更科と並んで「実力派」とみなされている。
宝生 れいら(ほうしょう れいら)
更科 香月(さらしな かづき)
鈴鳴 未里(すずなり みり)
蒼尻 つぼみ(あおじり つぼみ)
犬吠崎 春菜(いぬぼうざき はるな)
出島 美結(でじま みゆう)
赤井 ひとみ(あかい ひとみ)
若菜 まりな(わかな まりな)
存在館 有人(そんざいかん ありと)
五条 豊(ごじょう ゆたか)
江戸木 映像(えどき えいぞう)
揚羽(あげは)
鯣 麹(するめ こうじ)
久保田 万寿(くぼた まんじゅ)
テレビドラマ
2006年にテレビドラマ化され、MONDO21で放送された。全18話。
出演
- 丘葉 未唯子 - 小向美奈子
- 波溜 晴 - 岸本祐二(1~6話)、前田耕陽(7~18話)
- 我鷹 愁 - デビット伊東
- 馬杉 寧香 - 松里ともか
- 宝生 れいら - 和泉由希子
- 今井 恭子 - 相澤仁美
- 若菜 まりな - おぐり ゆか
- 柚木 リサ - 佐倉真衣
- 広尾 瀬名 - 岸田恵美里
- 木下 千夏 - 河西りえ
- 枕木 代表 - 楠美聖寿(1~6話)
- 茂葉入 - ケネス徳田
- 山尻 実果 - 荒井まどか
- 灯 光太 - 柴田光太郎
- 友情出演:坂上忍、蛭子能収、なすび、村木藤志郎、斉木しげる、池谷直樹
スタッフ
- 監督 - 片岡修二 、桧垣雄二
主題歌 CHERRY DOLL「GET A DREAM」 作曲 青木秀樹
実写映画
2020年6月1日、実写映画化が発表される。主演はSKE48の須田亜香里。その師匠役に萩原聖人。制作はABEMAで劇場での上映のほか、ABEMAにおいて全5話の連続ドラマ形式で独占先行配信される。ABEMAつながりでMリーグからも萩原の外にも勝又健志/鈴木たろう/丸山奏子が出演する。
主題歌は鈴木愛理『Let The Show Begin』。
キャスト(実写映画)
- 丘葉未唯子 - 須田亜香里(SKE48)
- 波溜晴 - 萩原聖人
- 我鷹愁 - 波岡一喜
- 馬杉寧香 - 百合沙
- 今井恭子 - 日比美思
- 宝生れいら - 小田あさ美
- 枕木 - じゃい(インスタントジョンソン)
- 江戸木映像 - 内山信二
- 篠倉 - 曽田陵介
- 優里 - 澤真希