攻殻機動隊
以下はWikipediaより引用
要約
『攻殻機動隊』(こうかくきどうたい、英語タイトル:GHOST IN THE SHELL)は、士郎正宗による漫画作品。ジャンルとしてはSF(パラレルワールド含む)に属する。
この作品を原作とする劇場用アニメ映画が1995年に公開され、またテレビアニメ作品が2002年に公開された。士郎正宗の原作版と押井守の映画版、神山健治の『S.A.C.』、黄瀬和哉と冲方丁の『ARISE』では、時代設定や主人公草薙素子のキャラクター設定、ストーリーを始め多くの相違点があり、それぞれが原作を核とした別作品といえる。その他、小説やゲームなどの派生作品が展開されている。
あらすじ
時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に抑える内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。作中の年表は別項、攻殻機動隊シリーズの年表を参照。
概要
タイトル
当時担当編集者 由利耕一によると「最初は士郎さんから『GHOST IN THE SHELL』というのが出てきたんだけど、もうちょっと派手なものはない? ってお願いしたら『攻殻機動隊』というタイトルをつけてくれてね。ただ彼は『GHOST IN THE SHELL』にこだわっていて、小さくても載せてくれって(笑)」という。
『GHOST IN THE SHELL』は、アーサー・ケストラー著『The Ghost in the Machine(機械の中の幽霊)』に由来するとも言われているが、その『Ghost in the Machine』もまた ギルバート・ライル著『心の概念』において心身二元論を批判する反語「機械の中の幽霊というドグマ」からの引用である。士郎正宗自ら作品内外で、心身二元論への懐疑を繰り返し注釈している。
世界観
神山健治によるアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズは『東のエデン』とは地続きの世界となっているが、原作とは時代設定や主人公草薙素子のキャラクター設定、ストーリーを始め多くの相違点があり、士郎正宗自身も原作とSACは違う世界観だと明言している。
ストーリースタイル
登場人物
登場人物に関しては各作品の記事を、また、『S.A.C.』シリーズの登場人物については「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの登場人物」を参照。
なお、以下の登場人物については下記リンクを参照。
- 草薙素子
- 荒巻大輔
- バトー
- トグサ
登場兵器
多脚戦車
自動爆撃ヘリ
アームスーツ
用語
企業・団体・組織
公安9課
犯罪の芽を事前に探し出し、これを除去するために、法に縛られない超法規的な活動と、暴力装置の行使が認められている9課は、思考戦車という“殻”を着て戦う“攻性”の組織であることから“攻殻機動隊”とも呼ばれている。
本作のタイトルはこの組織の通称である。
条約審議部
日本政府にとっての後ろ暗い仕事を、6課は“金と工作員”によって解決してきた。
『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』では、シアク共和国の独裁者であり、日本に亡命していたカ・ルマ将軍の暗殺を行ったほか、条約審議部・第6資料室で部長の中村と草薙が会話するシーンがある。
内務省
自衛軍・国防軍
『攻殻 S.A.C.』シリーズでは、日本国憲法第9条の改正によって自衛隊が自衛軍となっており、陸上自衛軍・航空自衛軍・海上自衛軍の三軍が登場している。装備としては自動小銃や装輪式装甲車、多脚戦車や自動爆撃ヘリに加え、護衛艦やイージス艦、ヘリ空母などを保有している。また、複数の特殊部隊(陸上自衛軍の「レンジャー4課」、後述する海上自衛軍の「海坊主」)も有している。『2nd GIG』終盤では「出島」における難民の武装蜂起を鎮圧すべく出動し、海上自衛軍のヘリ空母から発艦した自動爆撃ヘリが出島の武装難民拠点を空爆した他、艦隊による「出島」への艦砲射撃や巡航ミサイル攻撃を行った。
『攻殻 ARISE』シリーズでは、自衛隊は国防軍に、防衛省は国防省となっている。
海坊主(ウミボーズ)
元海上幕僚長の薬島幹事長の意を受けて公安9課本部を襲撃するなどし、最終的には、公安に身柄を拘束されたトグサを除く、9課のメンバー全員の身柄を拘束している。
『2nd GIG』でも、茅葺政権が計画していた強制帰化政策に反発する難民の一斉武装蜂起の鎮圧を想定して、「出島」周辺で行われた自衛軍の合同実弾演習に参加しているのが確認できる。
陸軍特科501機関
『攻殻 ARISE』シリーズで、公安9課に所属する以前に草薙素子がいた陸軍の戦闘用義体開発を目的とする特殊機関。特殊義体を持った部隊員達は機関の備品扱いであり、与えられるのは管理コードのみで、その実態を知る人は少ない。
マトリ
法務省授産施設閉殻症救済センター
同授産施設から、厚生労働省に対して行われた大規模なハッキング攻撃によって、深度A以上の最高機密が流出したことを受けて、公安9課はトグサの身分を精神保健福祉士に偽装して潜入捜査を行わせた。
類似の施設として、厚生労働省と総務省が関与している財団法人聖庶民救済センターが『S.S.S.』に登場する。
ポセイドン・インダストリアル
原作の約95年後の『アップルシード』では、日本国そのものがポセイドンの傘下となっている。
京レ
剣菱重工
セブロ社
ハリマダラ社
技術
電脳化
脳そのものを機械に変えてしまうことも電脳化と呼び、制御ソフトを導入するタイプの高性能な義足・義手などはこの電脳化を施す必要がある。
無線通信、有線通信、情報の視覚化など現在のパソコンのようなことができるようになる他、バーコードリーダーなどによって記されたデータの読み取りも可能となる。電脳化していない者が電脳通信を行う際には旧来のデスクトップPC、または携帯端末などの通信機器が必要になる。
攻性防壁
これにより電脳を焼かれて死亡するケースもある。
身代わり防壁
防壁迷路
義体化
ロボット
アンドロイドの血液は白いタイプと、アンテナ効果や磁気の影響も考えて鉄分を多く含む赤色のタイプが存在する。
なお、サイボーグとロボットの決定的な差異は、ゴーストの有無である。
人工知能(AI)
ゴースト
要約すると人間の肉体から生体組織を限りなく取り除く、あるいは機械で代行していった際に、自分が自分自身であるために最低限必要な物、又はその境界に存在する物こそゴーストであり、生命体の根源的な魂とも表現できる。しかし厳密な意味ではゴーストは構造や複雑さ、効果において同一ではない包括的な概念であり、その構造や機能で人間のゴーストと区別しなければ森羅万象にゴーストはあるとされている。
ゴーストは上下方向に無限の階層構造を持っており、その中に意識・無意識・自我などのレベルが存在するが、上部に完全支配されている訳ではなく、相互に連結しながら上部構造が緩やかに下部構造を総体としてまとめている。脳科学の見地からは、大脳と視床下部の活動に大きく影響しているとされている。
作中では、ミクロな意味合いでの遺伝子やマクロな意味合いでのガイア理論を持ち出すことで、個人・集団とは異なる第三の主体としてこのゴーストという概念を上げている。人間という現象をゴーストを通じた複雑系が織り成す現象へと還元することで、スタンド・アローン・コンプレックスをも定義している。
なお作中においては脳科学や電脳化、霊能者の研究が進み、一般的に認識されるようになっている。
ゴーストの囁き
ゴーストハック
光学迷彩
作中には、「京レ」製「隠れ蓑」(全天候型2902熱光学迷彩服)や同社製3003式熱光学迷彩、17式光学迷彩といった人間が身につける製品が出てくるが、それ以外にも様々な用途に応じた物(車両、戦車、タンク)に施す物など幾つかある模様。『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』にて、宗井仁議員の本拠地である聖庶民救済センターに突入するシーンで、警備サイボーグと屋上対決したトグサが身に纏っていたのは東セラ製の3302式新型光学迷彩。
IRシステム
『攻殻機動隊 ARISE』
ドクトル・バケルの緊急医療システム
ドミネーション、ドミネ
地理
東北地方、中部地方
関東地方
作中に時折現れる地図では、東京及び関東平野(首都圏)の東部分は海となっており、東京都の東半分と神奈川県(横浜市や川崎市、横須賀市の沿岸部)、千葉県全域は核爆発の影響による地殻変動で水没したと見られる。作中には道路標識も見られる。そこでは新宿などは「旧市街地」と表記されているが、環状七号線の内側は水没しており、それら全域は「内環七」と呼ばれている。
『2nd GIG』では、調査のため新宿や荻窪周辺をトグサが歩き回る場面があるが、都庁は地殻変動の結果水没(上半分は海上に露出している)し、荻窪駅周辺も荒廃し、招慰難民居住区となっている。
核攻撃を受けた東京は大部分で「日本の奇跡」による放射能粉塵除去が行われたが、新宿原発の影響で都庁周辺では放射能汚染が続いている。すでに東京の再開発は始まっており、瓦礫の撤去や新地の整備が行われている。
関西地方
『攻殻S.A.C.』シリーズでは、舞鶴一帯が壊滅しており、核攻撃されたようなクレーターが出来ている。
朝鮮半島
『攻殻S.A.C.』シリーズでは、第四次非核大戦終結後も内戦が続いていた為、2024年冬には国際連合の要請で新義州にPKF部隊が派遣されており、日本も自衛軍を派兵している。また、その後のシアク共和国崩壊に伴う6ヶ国協議には、韓国と北朝鮮が参加しており、朝鮮半島は統一されていない。
中国大陸
『攻殻S.A.C.』シリーズでは、中華人民共和国は健在であり、『2nd GIG』第26話では、米帝の海軍士官が八一軍旗(中国人民解放軍)に言及している。第三次核大戦で日本に核攻撃を複数回行い、東京を壊滅させ、沖縄を核攻撃で島そのものを水没させるなどしている。他にも、日本には仙台、新潟、舞鶴に核攻撃されたようなクレーターが出来ている。
大戦中に日本に核攻撃を行った経緯から、日本国内からは中国外務次官の沖縄戦没者慰霊式典出席に対して、「核攻撃を行った張本人が、慰霊などとは!」との反発が出ていた。中国政府は日本への核攻撃が行われた原因は現場部隊の暴走であると発表しており、部隊に責任を取らせるために大量の処刑が行なわれたが、辻崎ユウが父から知らされた「沖縄を巡る真実」とは、「実際には(日本への)核攻撃を中国政府が手引きしていた事実」であり、それ故に辻崎ユウは中国外務次官の暗殺を企てたのではないかとの「憶測」が出ている。
『2nd GIG』第17話では、中華人民共和国と台湾との間で国交がようやく正常化したとの言及がある。
アメリカ
『攻殻S.A.C.』シリーズでは、第三次核大戦、第四次非核大戦の影響で、米帝、米露連合、アメリカ合衆国の三ヶ国に分裂している。日米安全保障条約は日本と米帝との間で維持されており、『2nd GIG』では茅葺政権が米帝の経済的疲弊を見計らって、日本主導での安保再締結を目指しており、米帝側も応じる姿勢を見せていた。一方で、米帝は日本の間接統治体制の復旧も図っており、米帝CIAの工作員が内閣情報庁戦略影響調査会議代表補佐官の合田一人の策謀を支援していたほか、制御できないと判断したクゼを排除している。
地名
淡路島
根室
択捉島(北方領土)
福岡市
新浜県新浜市
『攻殻S.A.C.』シリーズと『攻殻ARISE』シリーズでは、神戸沖(六甲アイランド)に位置する。
原作では1999年に東京に核が撃ち込まれ壊滅したため、一時的に暫定首都として機能した。『攻殻S.A.C.』シリーズでは、暫定首都だった頃の名残として、新首都である福岡市に首相官邸やいくつかの中央省庁が移転した今も、厚生労働省や外務省、内閣情報庁、聖庶民救済センターなどの官庁や政府機関が置かれており、公安9課の本部も置かれている。
港北ニュータウンという新興住宅地も建設されており、大きくなってきた子供たちの安心・安全を考えたトグサは、港北電脳施術病院などの福祉施設が圏内にあるこの住宅地に引っ越していた。
『東のエデン』では2011年2月19日に発生した「60発のミサイル」で攻撃対象にされた日本の主要政令都市の一つとして登場。海上自衛隊のイージス艦からトマホークを撃ち込まれたが、航空自衛隊のF-15Jやパトリオットによって迎撃され、攻撃は阻止されている。
住吉台
首都高速道路
播磨研究学園都市
『東のエデン』にも「播磨学園都市」として登場しており、ATO財団が管理運営を行っている「ATO播磨脳科学研究所」や、『S.A.C.』第2話にも登場した剣菱重工の演習ドームなどが置かれている。
実在のモデルとしては、上郡町、たつの市、佐用町にまたがる播磨科学公園都市がある。大型放射光施設SPring-8が所在する。
新浜大橋(明石海峡大橋)
沖縄
『攻殻S.A.C.』シリーズでは、荒巻の友人であり、元陸自調査部長の辻崎英雄(『S.S.S.』以降は辻崎莞爾に変更)一佐が、第三次核大戦での中国による沖縄への核攻撃で妻を亡くしている。
作品一覧
原作漫画
原作。初出『ヤングマガジン海賊版』1989年5月号。
攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER
2008年3月発売の書籍版。既出のブックレットにアニメ版原案シナリオやゲーム版設定などが追加された。後書きにて漫画版の終結宣言。
攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE
攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL バイリンガル版
PIECES Gem〈01〉攻殻機動隊データ+α
コミック版 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 全5巻
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 〜The Laughing Man〜 全4巻。
攻殻機動隊 S.A.C タチコマなヒビ 全8巻。
コミック版 攻殻機動隊 ARISE
攻殻機動隊 ARISE 〜眠らない眼の男 Sleepless Eye〜 全7巻。
ロジコマンガ
その他の漫画作品
攻殻機動隊 ゴースト・イン・ザ・シェル コミックトリビュート 全1巻
攻殻機動隊 THE HUMAN ALGORITHM
劇場版アニメ
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
イノセンス
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0
攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D
攻殻機動隊 ARISE
攻殻機動隊 新劇場版
映画:攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争
攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間
TVアニメ
2002年、2004年、2006年にTVアニメ化された(S.A.C.シリーズ)。キャラクターの外見、基本設定は、劇場版と原作を取り混ぜた形になっているが、物語の舞台設定は劇場版や原作のストーリーとは違うパラレルワールドとなっている(細かいエピソードについては劇場版や原作から引用している箇所もある)。物語の背景に現実的なテーマを含ませており、『S.A.C.』では「薬害」が、『2nd GIG』では「難民問題」が、『Solid State Society(SSS)』では「高齢化問題」が主に扱われている。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)
第一シリーズ。2002年10月からパーフェクト・チョイス(ペイ・パー・ビュー形式)で放送され、2004年には日本テレビ系列数局で放送された。主に「笑い男事件」を扱っている。他、2010年代前半頃よりファミリー劇場において、4:3映像(SD)を上下カット処理をして16:9サイズ化し、更に画素変換(約34万画素→約210万画素)アップコンバートを施し、HD映像化されている。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
第二シリーズ。新たに押井守をストーリーコンセプトに迎えて制作、2004年1月からパーフェクト・チョイスで放送され、2005年には日本テレビ系列数局で放送された。主に「個別の11人事件」とそれに続く「出島事件」を扱っている。尚、ファミリー劇場におけるHD映像化放送では、前シリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』と同じ措置が採られている。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(S.A.C. SSS)
攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE
なお、地上波の放送では残酷な描写が多いなどの理由で数話が未放送となっている。また、『S.A.C.』『2nd GIG』において、オリジナル(パーフェクト・チョイス放送及びリリース)版と地上波放送版では主題歌(オープニング及びエンディング)がそれぞれ異なっている。この他、リリース版の特徴として、『S.A.C.』『2nd GIG』のDVDには本編終了後のおまけ(映像特典)として『タチコマな日々』が付属されており、『SSS』のDVDでは特典Discに『ウチコマナ日々』が収録されている。
VODアニメ
攻殻機動隊 SAC_2045
実写映画
ゴースト・イン・ザ・シェル
スティーヴン・スピルバーグとドリームワークスが実写映画権を獲得。3D実写映画として製作することが明らかになっていたが、アメリカの配給はパラマウント映画が行う。
この映画において中国系女優ミンナ・ウェンらは「日本人である草薙素子をスカーレット・ヨハンソンが演じることについて、『ホワイトウォッシング』である」と苦言を呈し、「アジア系」を望む声が海外であった一方、日本国内では適役との声があった。
草薙素子の義体は高性能だが、目立たないよう造形は大量生産された物と同じという設定になっている。原作者である士郎正宗は、義体の顔の決定手法について有名人の顔を使うこともあるだろうとし、「個人的な推測だが、ハリウッド版の攻殻機動隊の主人公は映画女優のスカーレット・ヨハンソンさん型の義体を使っているようだ(´▽`)。」と映画完成前の「個人的な推測」を述べた。
士郎原作は、脳(元来の肉体)が在るべき生理的・社会的文脈に適う義体を要する設定になっている。「正直な人の為に書いておくと、この社長の様にマスタースレイブ的な身心二元論的サイボーグは、本当なら機能しないか或いは疑似内臓信号を相当リアルに再現しないと存在できないだろう。」「子供の脳を成人の義体に搭載するのは何かと面倒を含むし、人格形成上好ましく無いかもしれないので、慣習として脳年齢相応の義体を使用している。当物語世界では、自分の若かった頃の姿に似せた義体を好む実年層や、年齢相応の自然な義体を好むのが一般的であるとしておく。」
小説
攻殻機動隊 灼熱の都市
攻殻機動隊2 STAR SEED
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 凍える機械
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺
イノセンス After The Long Goodbye
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX SECTION-9
コンシューマーゲーム
攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX -狩人の領域-
モバイルゲーム
攻殻機動隊 S.A.C. サイバーミッション
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
攻殻機動隊 S.A.C. タチコマウォーズ
パソコンゲーム
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX First Assault Online
攻殻機動隊 S.A.C. ONLINE
体感型ゲーム
攻殻機動隊 新劇場版 亡霊は頁に潜む
攻殻機動隊 新劇場版 爆ぜる不協和音
未来屋書店とHMVのコラボレーションした作品で、2つはストーリーがリンクしており、どちらか単体でもクリアできるが、両作をクリアすると物語の全貌により近づく仕組みとなっている。ストーリーは藤咲淳一。
パチスロ
パチスロ 攻殻機動隊 S.A.C.
パチスロ 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
パチンコ
CR新世紀ぱちんこ 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
ぱちんこCR 攻殻機動隊 S.A.C.
その他
「攻殻機動隊 浮世絵」
「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」
イベントプログラムを3つにわけ、『攻殻 × ハッカソン』、『攻殻 × コンテスト』、『攻殻 × スタートアップ(ピッチ)』とし、2029年の攻殻機動隊の世界での《東京大会:義体(ロボット、ハードウェア)》、《神戸大会:電脳(人工知能、ネットワーク、ソフトウェア)》、《福岡:都市(交通、エネルギー)ほか》をテーマとし、三都市3テーマにて、公募を開始している。
2015年10月2日、「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」の1次審査通過者を対象とした事前説明会が行われる。
「攻殻機動隊 プティーゴーフル」
「攻殻機動隊ARISE:GHOST is ALIVE」
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」と新国家試験「情報セキュリティマネジメント試験」がコラボ!
「VR能 攻殻機動隊」
- 2020年8月21日 - 23日、世田谷パブリックシアター
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、大島輝久 ほか
- 2020年11月28日 - 29日、東京芸術劇場 プレイハウス
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太 ほか
- 2020年12月20日、博多座(公演『博多座未来能Vol.1』の第1幕として上演)
- 出演者:坂口貴信、谷本健吾、観世三郎太、大島輝久 ほか
- 2021年7月15日、東京芸術劇場 プレイハウス
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太
- 2022年1月15日、札幌文化芸術劇場 hitaru
- 出演者:坂口貴信、谷本健吾、観世三郎太、川口晃平
- 2022年4月30日、東京芸術劇場 プレイハウス
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太
- 2022年11月3日、IHI ステージアラウンド東京
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太
- 2023年10月13日 - 15日、東京建物 Brillia HALL
- 出演者(10月13日公演):坂口貴信、井上裕之真、川口晃平、観世三郎太
- 出演者(10月14日11:00公演):坂口貴信、谷本健吾、川口晃平、観世三郎太
- 出演者(10月14日18:30公演):坂口貴信、谷本健吾、川口晃平、観世三郎太
- 出演者(10月15日公演):坂口貴信、谷本健吾、関根祥丸、観世三郎太
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、大島輝久 ほか
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太 ほか
- 出演者:坂口貴信、谷本健吾、観世三郎太、大島輝久 ほか
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太
- 出演者:坂口貴信、谷本健吾、観世三郎太、川口晃平
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太
- 出演者:坂口貴信、川口晃平、谷本健吾、観世三郎太
- 出演者(10月13日公演):坂口貴信、井上裕之真、川口晃平、観世三郎太
- 出演者(10月14日11:00公演):坂口貴信、谷本健吾、川口晃平、観世三郎太
- 出演者(10月14日18:30公演):坂口貴信、谷本健吾、川口晃平、観世三郎太
- 出演者(10月15日公演):坂口貴信、谷本健吾、関根祥丸、観世三郎太
関連作品
クロスオーバー
- RD 潜脳調査室 - 士郎正宗原作、Production I.G製作のアニメ。本作と共通の設定が多数登場する。
- 東のエデン - 『攻殻機動隊 S.A.C.』と同じ世界観の前の時代に当たる神山健治監督作品。
- 紅殻のパンドラ - 原作『攻殻機動隊』の十数年昔の物語。あまり知られてはいないが士郎正宗が自身の画集などで紹介している唯一の攻殻派生作品
- アップルシード - 士郎正宗原作。「データブック」によると『攻殻機動隊』と同じ時間軸上の話。
- ドミニオン (漫画) - 士郎正宗原作。アニメ化に当って本作など他の士郎正宗の作品の設定が導入された。
- 神霊狩/GHOST HOUND - 士郎正宗原作、Production I.G製作のアニメ。登場人物の1人が本作の登場人物についたあだ名と同じあだ名がついた人物について言及する。
影響を受けた作品
- マイクロチップの魔術師 - ニューロマンサーと共に、本作に先行する形で攻性防壁やAIとの融合、電子空間のビジュアル化などが描かれている。
影響を与えた作品
- マトリックス - ウォシャウスキー兄弟(現・姉妹)が監督したアメリカ映画。この映画の制作は元々、『ニューロマンサー』の映画化企画からスタートしているが、監督が本作からもインスパイアされたことから作中のギミックや映像手法などに色濃い影響が見られる。