新しい動画 3つのはなし
以下はWikipediaより引用
要約
新しい動画 3つのはなしは、1960年1月15日に日本で放送された、日本のテレビアニメ。1958年の『もぐらのアバンチュール』に次ぐ、最初期の国産のテレビアニメとして知られている。
背景
この番組「新しい動画 3つのはなし」は、NHKのテスト放送として作られた短編集アニメであり、3本の童話で構成されており合計で30分の長さとなっている。1本目の作品「第三のさら」は日本で初めてテレビアニメになった作品と紹介されてきたが、実際には、これより2年前の1958年に日本テレビにおいて国産アニメ作品『もぐらのアバンチュール』が放映されており、「新しい動画 3つのはなし」は、初めてNHKが制作したアニメーション番組として位置づけられる。また、「新しい動画 3つのはなし」は日本で初めてクロマキーを用いて制作された番組である。
この番組が放送されたのは1960年1月であるが、NHKがテレビ放送を開始した1953年2月時点におけるNHKテレビ受信契約件数は866件にとどまり、7年後にインフラストラクチャーがどうなったかはわかっていないため、この番組がどれぐらいよく知られているかは分かりにくい。なお、NHKテレビ放送開始から10年後の1962年度末での契約件数は13,378,973件まで増加し、世帯普及率では65%(対国勢調査世帯数)にまで達していた。
出演者
- お話:中村メイコ
番組内容
備考
2004年12月17日に発売されたDVD『懐かしのこども番組グラフィティー 夕方6時セレクション1』(NHKエンタープライズ NSDS-8036)に番組冒頭の中村メイコのトーク(実写)、オープニング、3作品のうちの一つ「第三のさら」が収録されている。
2013年12月9日にNHK BSプレミアムで放送された『プレミアムアーカイブス』において『宇宙人ピピ』の第37話、第38話と共に再放送された。この放送では、ゲストに中村メイコを迎え、当時のエピソードなどが語られた。
スタッフ
- 演奏:ウエストライナーズ オールスターズ
- 担当:後藤田純生(当時 NHK教育番組部ディレクター)
「3つのはなし」放送の翌1961年に「みんなのうた」番組の立ち上げに携わる。「誰も知らない」(1961年、みんなのうた)では、「3つのはなし」のクリエイターから二人(和田と中原)を起用。
第三のさら
- 原作:浜田広介
- 構成と絵:小薗江圭子
- 音楽:前田憲男
オツベルと象
- 原作:宮沢賢治
- 構成と絵:和田誠
- 音楽:三保敬太郎
眠い町
- 原作:小川未明
- 構成と絵:中原収一
- 音楽:山屋清
参考文献
- 【放送研究リポート】「初期『みんなのうた』における"アニメーション"の位置づけ」(放送研究と調査 2021年12月号)