漫画

新やじきた道中記




以下はWikipediaより引用

要約

『新やじきた道中記』(しんやじきたどうちゅうき)は、長谷川町子による日本の漫画。『週刊朝日』(朝日新聞社(現・朝日新聞出版))にて、1951年11月4日号から1952年12月28日号まで連載された。『東海道中膝栗毛』のパロディー。また、朝日文庫から発売された、文庫版収録以外に、『町子たんぺん傑作集』および『エプロンおばさん』第4巻にも収録されている。姉妹社版の単行本は一時絶版したが後に復刊した。

登場人物について
  • 主人公は、やじきたの2人。旅先でいろいろな騒動を巻き起こす。なお、2人の細かな人物設定はないが、体型は、やじさんが小太りで、きたさんはやせている。旅の目的はお伊勢参りでなく、大阪まで遊びに行くと、原作と異なる。
  • 旅の途中で、江戸時代設定のサザエさん一家が登場。やじきたの2人が騙されそうになったとき、通りかかったサザエが2人を助け、家に招待される。その後サザエは絵の修行で京都に行くため、やじきたと一緒に旅をするが、しばらく道中をともにするも、途中で2人にあいそをつかして去り、再び二人の旅になる。
主な宿場での出来事
  • 小田原の宿 - 小田原で正月を迎え、小遣い稼ぎで、万歳屋を行う。 
  • まりこの宿 - 金を盗られ宿で働くことになる。
  • 濱松の宿 - 2人で買った富くじで、100両を手にする。
  • おかざきの宿 - やじきたの2人が、サザエさんの前で下品な行動をとり、サザエは一緒の旅をやめる。
  • 宮の宿 - ひょんなことから、やくざの秋風の立五郎の子分になる。
映画 『新やじきた道中』

1952年に大映で本作が映画化された。2人とも妻から逃げるために旅立ったり、基点が大阪で旅の道のりが反対といった原作との違いがあるが、オープニングには長谷川の絵が使われている。しかし、出発地であるはずの大阪で、巫女の江利チエミが「大江戸八百八町」という歌詞で歌っており、地域性は細かくは設定されていない。

ストーリー

富くじで100両があたった弥次郎兵衛と喜多八だが、100両をなくして身投げをしようとした手代に、100両を渡してしまう。

妻たちに怒られた2人は江戸に向かって旅をすることになる。なお、誤解が解けた妻たちも鳥追い女となり、2人を追いかける旅に出る。

一行はとある宿屋で出会うが、妻たちがまだ怒っていると思ったふたりは、浪人の扮装をして逃げ出す。そのため、村の山賊・狸の退治によばれた剣豪たちと間違われ、2人は逃げ出すも迷い込んだ廃寺で狸に遭遇、狸のお化けに化かされ気絶する、気づくと迷い込んだ妻とともに山賊に囚われ、狸の正体も山賊である事を知ると、逆に「笑いたけの粉末」で山賊たちをたおし、妻たちとも和解する。旅の途中で、大阪に帰ることになる。

スタッフ
  • 監督: 森一生
  • 脚本: 民門敏雄
  • 企画: 菅沼完二
  • 撮影: 牧田行正
  • 美術: 川村鬼世志
  • 音楽: 三木鶏郎
キャスト
  • 弥次郎兵衛(大阪の大工職人): 花菱アチャコ 
  • 喜多八(大阪の大工職人): 横山エンタツ
  • おふく(弥次の女房): 清川虹子
  • おやす(喜多の女房): 丹下キヨ子
  • 富くじの巫女: 江利チエミ
  • 旅先の噺家圓馬: 三遊亭圓馬
  • 朴庵(旅先の医師): 伴淳三郎
  • 荒木武藏(偽剣豪): 澤村國太郎
  • 宮本叉衛門(偽剣豪):寺島雄作
  • 鈴鹿の権右衛門(山賊): 横尾泥海男
  • 伝助(二人に富くじを薦める鳶の男):上田寛
  • 女中おきみ:大美輝子
  • お蝶(女すり):正木隆子
  • 亭主八兵衛(宿の亭主):東良之助
  • 浪人沙汰九郎(お蝶を使う悪人):堀北幸夫