新・おらが村
以下はWikipediaより引用
要約
『新・おらが村』(しん おらがむら)は矢口高雄による日本の漫画作品。家の光協会が刊行する『地上』において、1988年1月号から1992年4月号にて連載された。コミックスは全4巻が中央公論社から刊行されている。
あらすじ
痩せ馬
日暮カブ
国際結婚
二百十日
花嫁来る
おふくろの味
沓沢先生は漬物の形と色を確認し、頭の方からかぶりつき、評価は上々で、最大の特徴はこのムズくない歯触りだと続ける。試作品は東京のスーパーで販売され2時間で完売するヒットとなる。良平と政信は農協に融資を申請するが、リスクが大きいと、審査で否決される。高山家に戻り良平はこのくやしさを一生忘れないぞ、何がなんでもやってみせると啖呵を切る。その夜、かつみは良平を訪ね、よかったらこれを使ってと自分の貯金通帳を差し出す。理由を訊かれ、かつみは良平さんが大好きだからよ、お休みなさいと言いながら杉村家を出る。このやりとりは子どもたちがしっかり聞いている。
耕耘機犯人説
迎え火
首都進出
二卵性双生児
カジカ突き
沓沢先生は、人間は農耕を始めたことにより、自然界の一員からはみ出す結果となった、農業は自然界とのバランスを崩すことで成り立っていることを自覚してもらいたいと指摘する。そこへ、政太郎が大神沢の奥の方でババカジカがたくさん見つかったと知らせる。二人は大神沢に向かい、カジカを見つける。政信は義勝に電話し、カジカが見つかったことを伝え、あの沢のカジカがまた本流に戻ってこれるように努力するよと伝える。
新しいお母さん
有害獣駆除
家族
良平一家はしばらく一人暮らしの沓沢先生宅に居候することになる。先生は潔く謝った太平とミズナの慎重さを挙げ、二人とも家族としての責任感が出てきており、それは家族の連帯感を育むと話す。今日の社会の抱える問題は、農村でも手伝いをする子供が少なくなった、豊かさと引き替えに家族の連帯感を失い、家族より個人の欲望を満たすことが幸福だと考える人間を生み出したことだと指摘する。良平の家族はすばらしいものだったが、壊したのはおまえだと手厳しい。言うだけ言って、先生は一升瓶を持ち出し、政信が心配して来てみると、二人は大いに盛り上がっていた。
そして家族・だんらん
登場人物
書誌情報
- 矢口高雄『新・おらが村』中央公論社〈中公コミック・スーリ〉、全4巻。
- 1990年3月20日初版発行、ISBN 4-12-410341-7
- 1990年3月20日初版発行、ISBN 4-12-410342-5
- 1991年10月20日初版発行、ISBN 4-12-410382-4
- 1992年9月5日初版発行、ISBN 4-12-410405-7
矢口高雄の他の作品との関連
ボクは『おらが村』の最終章に「段落の章」のタイトルを冠した。「段落」である。長いドラマの中の大きな切れ目であり、区切りであって、決して終わったのはない。ひとつの区切りとして休止するが、いましばらく事のなり行きを見つめた後、また続きを描くぞ...という意思表示をしたのである。ボクが再びこのテーマにチャレンジしたのは、7年間という空白期間を経てのことで、タイトルも『ふるさと』としてだった。(中略)本書『新・おらが村』はその「ふるさと」の後を受けて描いた作品である。