新・旭日の艦隊
題材:第三次世界大戦,
以下はWikipediaより引用
要約
『新・旭日の艦隊』(しん・きょくじつのかんたい)とは荒巻義雄原作の架空戦記小説であり、『旭日の艦隊』、『紺碧の艦隊』の続編に当たる作品である。後世第3次世界大戦を欧州方面の戦闘を中心に海中戦艦として生まれ変わった日本武尊の活躍を描く。
1997年に執筆を開始し2000年に同じ続編である『新・紺碧の艦隊』と共に完結した。巻数は18巻。文庫版は2006年12月から中公文庫として発売された。
コミック版は原作版設定監修に協力した飯島祐輔によって描かれており、2003年には『日本オタク大賞』の審査員賞である『岡田特別賞』を受賞している。こちらはコミックオリジナルのストーリーも組み込まれたこともあり22巻で完結した。続編とはうたっているものの、これまでとは正反対とも言える作風、戦記モノとは思えないほどコメディ要素の多いストーリー展開であった。
2009年、未完で終わっていた『新・紺碧の艦隊』コミック版を補完した『新・旭日の艦隊 須佐之男死闘篇』発売された。これにより、『紺碧』『旭日』の艦隊シリーズはすべて完結した。
題名
紺碧の艦隊を参照
登場人物
前作から登場する人物
大石蔵良
ワルター・G・F・マイントイフェル
ハインリッヒ・フォン・ヒトラー
今作から登場する人物
大日本合衆国
尾崎亜由美
村末寿美
宮坂龍次
今津澪
アメリカ合衆国
カール・J・マンフォード
ガーシュイン
神聖欧州帝国
グスタフ・フォン・ナトルプ
ヨハン・ミッチェルリヒ
アゥグスト・ヴィーガント
ギルフォーデス
コミック版に登場する独海軍大佐。空母ザクセンの艦医だったが、くの一部隊による工作で暴走した艦隊司令に囚われる。旭日艦隊に撃沈された際に牢の格子が枠ごと外れたのを幸い、副長のローゼンシュタイン大佐と共に脱出し連合軍に亡命。その後は自由ドイツ軍に参加し、幼馴染のミッチェルリヒと共に行動するようになる。
軍の研究所時代に人体実験や生物兵器の研究を行っており、その罪を償うために行動している。開発研究の過程で人類は同じ種であり、外見や能力などで区別できないという結論に達していた。
最終巻にて、北アフリカ地域で逃亡中の第三帝国兵が撒いた細菌兵器(致死率85%)に罹患した患者を救うために汚染地域に向かう。自身が研究所にいた時期に作られたものなら自分の血から治療薬が作れると説いたが、その後の生死は不明。
ファルケンハイン
フォン・ドロッセルマイヤー
ゲルト・フォン・フレーベ
フリッツ・フォン・マクシミリアン・ラング
デクスター・ ラボラトビッチ
コミック版に登場する科学者。ドイツ軍に属しているがドイツ人ではなく、ロシア人。前世では人工衛星、家庭用ゲーム機、二足歩行ロボット、電気自動車などの開発を行っていたが、個人でやっていたせいか、常に誰かに先を越されていた。2017年にテレポーテーション装置の実験中に事故で死亡。後世においてソ連軍の軍人だった父親の肉体に転生し、前世記憶からソ連を見限りドイツに亡命する。亡命後はドイツ軍内でドンナーやゲシュペンスト、「トリスタンとイゾルデ」等を開発する。
「自分の科学の正しさが証明されるのであれば、世界が滅亡しようと構わない」という考えの持ち主だが、所謂マッドサイエンティストではなく、ヘルベルトがパワードスーツの開発を進めようとした際、実現可能性の低さを指摘するなど冷静な面が強い。
ミュンヒハウゼン
ヘルベルト
アレックス・フェルディナント
ヒルダ
ツヴァイ
登場兵器
日本(艦船)
新日本武尊
ネオ日本武尊
強襲潜水輸送艦 特ロ型
イースター島攻略の前哨戦であるピトケアン島独軍要塞攻略のため、帝国海軍九鬼歩兵師団7000名を四艦で輸送、米海兵隊共同の攻略戦を陰で支えた。
潜鯨三型 弟橘比売(おとたちばなひめ)
チリ沖某所海中に極秘建設された、「新紺碧艦隊兼用の沈底補給要塞」専属の補給艦隊であり、陸軍向けとして「前大戦の秘匿戦輸」に当たる「倭比売(やまとひめ)」も存在する。
海鼠(かいそ)
しかし、大型特務潜のため、日本武尊や亀天号などの大型艦にしか収容することが出来ない。
特T潜 海天狗(かいてんぐ)
山王烏天狗隊のイースター島潜入時に使用された。
海牛(かいぎゅう)
バイカル戦線にて、トロツキー軍のイルクーツク独前線司令部攻略を援護するため、帝国海軍よりシベリア鉄道にてウラン・ウデまで貨車輸送された海牛20艇が参加、氷結したバイカル湖を水中縦断し赤軍特殊部隊600名を輸送・橋頭堡を確保、トロツキー軍第2機械化軍団2万名、第2戦車群団トロツキー戦車150両の氷結湖面縦断を支援した。
海猫
海狗2型
この小振りの海底匍匐戦車は乗員1名で操縦可能であり、喫水の浅い場所への揚陸や物資輸送に役立った。
海象
戦略空母「建御雷」
金剛
天日鷲
電光
日本(陸上兵器)
10式戦車『蒙古』
しかしながら、搭乗員保護と前方防御能力強化のためにエンジンを前部に搭載し、車体後部に兵員脱出ハッチを設け、『9式戦車『蒙虎』』での戦訓から、携行対戦車無反動砲を装備した独軍工兵を蹴散らす重機関砲を砲塔乗員ハッチに設けるなど、車体設計思想と運用形態はメルカヴァ同然であった。
武功が半ば伝説化し、同盟国から購入打診が相次いだモノの、数々の新機軸を採用したが故に、調達価格が列強の2倍に達した『蒙虎』を初期生産分で止めた帝国陸軍と政府は、(大戦の再勃発を想定して)同盟が成った英国より「センチュリオン戦車」をライセンス生産、米国からは輸入してエンジンや兵装などを日本仕様に換装、爆発反応装甲を装着し『蒙虎』に準じた性能を確保した「M60戦車」から成る機甲師団を中核とし、そこへ近代改修を施した『蒙虎改三』を組み込み部隊編成することを決定したが、国内兵器産業各社が猛反発、「国産兵器至上主義」を掲げたロビー活動などの圧力に政府と陸軍が折れて細々と国産後継MBTの開発が進められ『蒙古』して結実した。高性能な新戦車となったモノの、電子デバイスの多用により調達価格がまたも跳ね上がることとなった。
忍者
『覇王』型戦車
華々しい戦果を残しながらも、二度の主力戦車『開発失敗』に懲りたため、本戦車は国際共同開発を採用し、調達価格の低減を図った。そのため、バットマンとトロツキー戦車とは多くの互換性がある。
炎王
特殊兵員輸送車両『猿人』戦闘車
エンジンは水冷V8ターボディーゼル2基を変速機を中央に挟んで直列としたV16気筒として車体前方に配置、そこから伸びるドライブシャフトに装軌用と装輪用に別々に駆動分配シャフトを設けている。2基直列のエンジン配置、特殊な走行機構などにより整備性は良くない。後に、出力重量比に優れたタービンエンジン搭載車も造られた。
連合軍のギニア要塞攻略「赤い槍(レッドスピア)」作戦に先行し、霞部隊による「猿人作戦」を決行、ケニア南部モンバサより隊員20名・車両2両を用い各地の対独抵抗勢力と協力。偵察や解放作戦を行いつつアフリカ大陸を長駆縦断、カメルーン首都ヤウンデ近郊ドゥアラまで潜入し、連合軍海兵隊の上陸を支援した。
河王
忍電
地中戦車「土竜」
日本(航空機)
紫鳳
B29
亀光
流鬼
緑火
翠燕
煽鬼
冥王
因みに、本機のパイロットの名前は全て『しあわせソウのオコジョさん』の登場人物のパロディである。
雷蜂(らいほう)
使用用途を対独超重爆「アース」戦のみに限定して開発されたため汎用性は低い。その為生産機数も少なく戦後すぐに退役した。
鏡龍
ドイツ(艦船)
シックザール
フェルゼン
コミック版ではゲルマン砲が2連装化されており、撃沈に至る経緯もまったく異なっている。
グロース・ドイッチュラント
改ビスマルク級戦艦
装甲艦E・S・ブローフェルド
ザクセン級正規空母
シンフォニー級潜水戦艦
オペラ級潜水空母
スルト型潜水空母
クレーブス
コミック版では発泡コンクリート製の「浮体」400個のブロックによる巨大な海上プラットフォームに変更された。V2弾を一ブロックに一基搭載しており、攻撃力は小説版を上回っている。忍者部隊による中央制御室破壊により、その真価を見せることなく破壊された。なお、本艦を曳航するために、フェルゼンの外郭船4隻が黒海に配備されていた。
レヴィアタン
ゲシュペンスト
Sボート
ドイツ(陸上兵器)
パンターII
ザルク(棺桶)
駆逐戦車となっているが、従来のドイツ軍駆逐戦車と異なり、旋回可能な砲塔を有している。マイセン製の高級磁器タイルを複合装甲としている為、成形炸薬弾は効かない。ただ、用途を教えずにタイルを窯業業者に発注したため、兵器らしからぬ色彩と化したタイルが納入される羽目になった。
これらのタイルは本来車体表面には現れない物であるが、墓標軍団の司令官であるリーフマンはこのタイルを気に入り、自らの軍団のザルクの装甲表面にタイルを張り付けていた。
ドンナー
コミック版では防御兵器『A』のコードが付いて中盤から登場した。原作に比べて登場回数が増えている。外観は芋虫(モスラ)の上部に潜水艦のセイルを取り付けたような形状で、芋虫で言うところの「節」を一つずつ動かして前進している。また、初出撃時は先頭を行く非武装重装甲の『突破型』・8インチ(20cm)砲8門を主武装とする『攻撃型』・電子機器を搭載した『指揮型』の三種で1セットとする編成となっており、後期はビスマルク用の38cm砲を2門搭載する改良型となっている。初戦は出撃15両中、艦砲射撃で4両撃破、爆撃で2両擱座し、9両がロンメル軍と交戦した。通った場所を悉く引き潰し、撃破されれば撤去するのにかなりの手間がかかるなど、「迷惑」という言葉を体現した兵器。
ドンナー水陸両用型
グングニール
プードル
重量12t、搭乗者は操縦手と砲手の2名。武装は12.7mmチェインガンと4連装ミサイルランチャーを各1門ずつ。全体的に丸っこい形状をしており、砲塔は無く、武装は車体の両脇に装備している。通常の戦車のようなのぞき窓は存在せず、外界の情報は操縦席、砲手席それぞれに装備されたカメラから得ている。
ユーゴスラビアとルーマニアの前線で実戦評価試験が行われていたが、マルケノシュバルツ市(架空)の補給基地に配備されていた車両が、ドイツ軍に捕らえられていた寿美の脱出手段として強奪され、ラング率いるドイツ軍の懸命の追跡にもかかわらず、最終的に日本武尊に捕獲されることとなる。
ガルガンチュア
動力はバッテリーであり、充電車が随伴していない状態では活動時間が30分に限られる。量産化の際にはガスタービン駆動に改められる予定だった。固定武装は搭載していないが、腕部による打撃力は極めて高く、動きも俊敏である。しかし、細かい作業は不得意。
ドイツ(航空機)
ヒンデンブルク
ヒンデンブルク射撃専用型
ラーム
ドライエッグ
こちらもラーム同様ブローム・ウント・フォス社製の奇想機。新日本武尊の秘匿対空兵装により全機撃破された。
フリッグ
ホルス22
ブランデンブルク
トリスタンとイゾルデ
アメリカ(艦船)
双胴空母イエローストン
戦艦デヴィット・O・セルズニック
ミッキーマウス級戦艦
コミック版では16巻の劇中の会話にて統合射撃システムが装備されていることが確認できる。その結果巡洋艦の地位が低下し、前大戦時の艦を改修して運用していた。
ベッテイ級駆逐艦
ノーチラス号
コミック版では前世よりも大型の潜水艦であり推進器も双発に変更されている。水上速力は不明だが、水中速力は32ノットである。
また、訓練航海では海底の地形調査も兼ねて北極海を航行している。
サラトガ就航に伴いクルーをサラトガに異動させたためか、その後劇中に登場することはなかった。
サラトガ(初代)
ちなみに、サラトガのクルーは元ノーチラス号のクルーで構成されており、ノーチラス号同様北極海を試験航海していたためゲシュペンストとの戦闘において一時有利な立ち位置につくことができた。
サラトガ(2代目)
アメリカ(航空機)
D-1 フライングタンク
ヤンキース
ベル・エアアキュダ
武装は噴式発動機ナセル内に設けられた前方旋回式37mm機関砲計2門、胴体側面の後方旋回式12.7mm機銃計2門、胴体前方固定の7.7mm機銃2挺。さらに操縦席と左右砲座には防楯を備え、機体自体の防弾性能にも優れているため空中戦車と呼ばれている。
アルファルファ
その他にも、機体形状不明ながら『アップルパイ6発超重爆』が存在することが原作に記述されている。
アメリカ(その他)
バットマン戦車
ポパイ
ポパイ級潜水艦
主力戦車『ポパイ』(愛称)
主力戦車『ポパイ』(愛称)
ビーバー
その他
トロツキー戦車
ベヒモス
リシュリュー
バルチック艦隊のグロース・ドイッチュラントとの戦闘で被弾したが、「フランス人の心証を悪化させたくない」というドロッセルマイヤーの判断によりそれ以上の攻撃を受けず、撃沈を免れる。