日本人の知らない日本語
以下はWikipediaより引用
要約
『日本人の知らない日本語』(にほんじんのしらないにほんご)とは、原案・海野凪子、漫画及び構成・蛇蔵による、日本のメディアファクトリーから発刊されているコミックエッセイ、及びそれを原作とした連続テレビドラマ。yorimo(読売新聞が運営する会員制ポータルサイト)にて四コマ漫画版やクイズの連載もされている。単行本は2013年(平成25年)8月現在、メディアファクトリーより4巻まで発行されている。
概要
日本語学校の教師を務める「なぎこ先生」の目線で実際に起こった体験談を基に、日本語教育や異文化交流を取り上げた日本の漫画である。外国人日本語学習者達との交流を中心に、学生から繰り出される日本語の超マニアックな質問に悩みながらも、楽しく勉強を教えている風景を描いている。学校内の出来事以外にも外国との文化の違いからくる誤解を解いたり、日本の文化、日本語の成り立ちを歴史的観点から学んだり、日本人がよく間違う日本語、日本人も知らない正しい日本語も学べる作品となっている。
登場する人々は、細身の体に大きめの頭のかわいらしい3頭身の絵にデフォルメされている。本編の合間にはエッセイ日本語こぼれ話や日本語能力を測る小テスト、ショートエピソードを1コマ漫画や4コマ漫画にした物を掲載している。
登場人物
マリー
クララ
この他にも多数の人物が登場している。
書誌情報
日本国外においては、大韓民国で大元メディアから朝鮮語版が出版されている。また、中華民国で麥田出版から繁体字中国語版も出版されている。
テレビドラマ
2010年7月15日から同年9月30日まで読売テレビ制作・日本テレビ系列(NNS)の木曜ナイトドラマ枠(毎週木曜23:58 - 翌0:38)で放送された。
ドラマ版は原作のエピソードを基にしつつ、主人公のハルコが教師同士の交流や生徒のトラブルに積極的にかかわって問題を大きくしてしまい、その解決に乗り出すなど、人情味のあるドラマとして作られている。
主演は仲里依紗で、仲はこの作品が連続ドラマ初主演となる。エンディング後の次回予告では「このドラマはフィクションです。言葉の説明には諸説あります。」というテロップが表示される。
キャッチコピーは、「主演、仲里依紗。正しい日本語はこの私に習いなさい」。
2010年11月26日、DVD-BOXが発売。
ドラマ版のあらすじ
元カリスマ店員で高校教師を目指す嘉納ハルコは、「3ヶ月臨時教師として働いてくれれば就職先を紹介する」と高校時代の恩師・秋元邦子に紹介され、日本語学校の臨時教師になる。
しかし、同僚の教師・鷹栖一樹と些細なことから口論となり、「生徒全員が卒業試験に合格できなければ教師になる事を諦める」と約束してしまったため、どうしたら生徒たちが日本語や日本文化を理解出来るのかと四苦八苦する。結局、全員を合格させる事は出来なかったため、高校教師になることをあきらめたハルコは、日本語教師の職にやりがいを見つけ仕事を続ける。
ドラマ版の登場人物
レギュラー
光文学院 教職員
嘉納ハルコ(かのう ハルコ)〈23〉
読者モデル出身の元カリスマ店員。高校教師を目指しているが秋元の紹介で日本語教師をすることに。
渋谷太陽(しぶや たいよう)〈26〉
日本語教師歴2年。体育会系で剣道は師範の腕前。
鹿取みゆき(かとり みゆき)〈25〉
日本語教師歴3年。周りからは「カトリーヌ先生」と呼ばれている。渋谷に片想いしている。
秋元邦子(あきもと くにこ)〈60〉
ハルコの高校時代の恩師。現在は亡き夫が経営していた光文学院の校長を務めている。3ヵ月入院することになり、高校教師の仕事を紹介する条件でハルコに日本語教師のバイトを依頼する。
鷹栖一樹(たかす かずき)〈42〉
日本語教師歴10年。元商社マンでバツイチ。競馬が好き。
光文学院 学習者
ポール〈25〉
イギリス出身。漁師の父から日本のことを教えられ、日本で漁師になりたいと志すが、勉強は苦手。陽気でお調子者。バーでアルバイトをしている。
ジャック・パウエル〈45〉
アメリカ出身。日本のわび・さび精神が好きな商社マン。唯一の成績優秀者で、日本語を流暢に話せる。
エレーン〈20〉
スウェーデン出身。忍者が好きで、武士道をこよなく愛する。
金麗〈20〉
中国出身。小さな工場の娘だが、「大企業のお嬢様」とウソをついていた。日本でタレントになって親孝行するのが夢。
ダイアナ〈22〉
ロシア出身。父からもらったテープで演歌に出会い、演歌歌手を志望している。
ボブ〈24〉
アメリカ出身。クラスでは唯一のアフリカ系。大雑把な性格でクラスのムードメーカー。うどん屋になるため来日したが、ラーメン店でアルバイトしている。
ルカ〈19〉
イタリア出身。アニメオタクでアニメーター志望。同人誌を書いている。アニメやマンガで日本語を覚えたため会話にアニメ用語が出てくる。
マリー〈52〉
フランス出身。任侠映画を見て義理人情にはまった。会話に任侠言葉が飛び出すが、本人は至って穏やかな性格。
王〈21〉
中国出身。食いしん坊で好奇心旺盛な性格。ダイアナに片想いしている。麻婆豆腐を本場・中国の味で作るなど、料理が得意。
日本語解説
演 - 川島潤哉、中谷竜、安藤聖
毎回ハルコたちの日本語解説の中で、昔の日本人などの役柄に扮する。
ゲスト
第1話
藤森
ボブが働いているラーメン店の店長。
寿司屋の親方
バスのおばあちゃん
児童館の少女(回想)
ファッション誌「JAMMY」のモデル(写真)
第2話
樋口
ファミリーレストラン「Saizy's」店長。
女子高生
「Saizy's」の客。
第3話
花岡
花岡組の組長。おでん屋の店主。
テキ屋・藤田
花岡組の組員。
テキ屋
花岡組の組員。
第4話
美貴
メイド。
メイドカフェ店長
りぼん
メイド。
みやは
メイド。
第5話
大谷
王の下宿の大家。
第6話
向井文也
私立半蔵門高校の教師。
木村
婦人暴行犯。
半蔵門駅前交番の巡査
第7話
桃子
ミドリ
スナックみどりのママ。
鷹栖の競馬仲間
ポールのバイト先のバーの女性客
第8話
鹿取静子
鹿取酒造の会長。
第9話
アヤカ
香
第10話
良太
第11話
柴田幸秀
刑事
交番の巡査
暴力団員
ジェニー
最終話
池上
東京入国管理局員。
老夫婦
区役所への行き方をハルコに尋ねた。
海野凪子
新日本語教師。
スタッフ
- 原案:『日本人の知らない日本語』蛇蔵&海野凪子(メディアファクトリー刊)
- 監修:金田一秀穂、松井一美
- 脚本:いずみ吉紘、ますもとたくや
- 音楽:P.P.M(白石めぐみ)
- 技術協力:バスク
- チーフプロデューサー:堀口良則、安藤親広(ROBOT)
- プロデューサー:竹綱裕博、明石直弓(ROBOT)
- 演出:耶雲哉治(ROBOT)、爲川裕之、齊藤雄基(ROBOT)、川村直紀
- 制作プロダクション:ROBOT
- 制作著作:読売テレビ
主題歌
- ghostnote「ボクキミビリーバー」(エスエムイーレコーズ)
サブタイトル
放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | |
---|---|---|---|---|
第1話 | 2010年7月15日 | 熱血教師ギャルvs外国人生徒 | いずみ吉紘 | 耶雲哉治 |
第2話 | 2010年7月22日 | ギャル先生vs変な敬語と演歌魂 | ||
第3話 | 2010年7月29日 | ギャル先生と義理人情1000万円 | 爲川裕之 | |
第4話 | 2010年8月 | 5日ギャル直伝夏恋に勝つ告白ワザと萌える情熱! アキバのメイドvsイタリア魂 | ||
第5話 | 2010年8月12日 | コワイ話と悲しい涙の怪奇学校! 消えた生徒 | ますもとたくや | 齊藤雄基 |
第6話 | 2010年8月19日 | 夢と現実…元カレ再会に揺れる心怪しいワナ | いずみ吉紘 | 耶雲哉治 |
第7話 | 2010年8月26日 | フラれた…すれ違う恋に涙の跡 | ||
第8話 | 2010年9月2日 | 恋と仕事…クビ覚悟の茶道対決! さよなら大好きな人へ偽の告白と疑惑の涙に一途な想い |
川村直紀 | |
第9話 | 2010年9月9日 | 再会の涙と親子の断絶に揺れる…別れの言葉に 隠された真実と後悔の10年愛! 消せぬ記憶 |
ますもとたくや | 爲川裕之 |
第10話 | 2010年9月16日 | 卒業直前に思い出作り誘拐旅行!? 優しいウソつく大凶女パワースポット案内 | ||
第11話 | 2010年9月23日 | 結婚する…強いキズナと裏切り! 教師失格でも信じたい卒業目前の暴力事件と決死の逃亡 |
いずみ吉紘 | 耶雲哉治 |
最終話 | 2010年9月30日 | 忘れないさよなら涙の卒業式…最後の約束 |
読売テレビ 木曜ナイトドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
プロゴルファー花
(2010年4月8日 - 7月8日) |
日本人の知らない日本語
(2010年7月15日 - 9月30日) |
FACE MAKER
(2010年10月7日 - 12月30日) |
木曜ナイトドラマ (2008年10月 - 2011年3月) |
| ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
木曜ミステリーシアター (2011年4月 - 2013年3月) |
| ||||||||||||||||||
木曜ドラマ→木曜ドラマF (プラチナイト木曜) (2013年4月 - 2020年9月) (2021年1月 - 3月) |
| ||||||||||||||||||
モクドラF (プラチナイト木曜) (2021年4月 - 2022年3月) |
| ||||||||||||||||||
木曜ドラマ (プラチナイト木曜) (2022年4月 - ) |
| ||||||||||||||||||
関連項目 |
2008年 | |
---|---|
2009年 | |
2010年 | |
2011年 |
2011年 | |
---|---|
2012年 | |
2013年 |
2013年 | |
---|---|
2014年 | |
2015年 | |
2016年 | |
2017年 | |
2018年 | |
2019年 | |
2020年 | |
2021年 |
2021年 | |
---|---|
2022年 |
2022年 | |
---|---|
2023年 | |
2024年 |
日本人の知らない日本語リターンズ
テレビシリーズ終了後の2010年10月1日からKDDIのau携帯電話のオリジナルコンテンツ「LISMOドラマ」で『日本人の知らない日本語リターンズ』が全5話配信(最終話予告内で表示。携帯電話、パソコンで視聴可能)。木曜ナイトドラマ枠の作品のスピンオフがLISMOドラマで配信されるのは初となる。出演者はTVドラマ版と同じ。
スタッフ(リターンズ)
- 原案 - 『日本人の知らない日本語』蛇蔵&海野凪子(メディアファクトリー刊)
- 脚本 - いずみ吉紘、ますもとたくや
- 監督 - 斎藤雄基、竹綱裕博(読売テレビ)、原桂之介
- 音楽 - P.P.M.(白石めぐみ)
- 企画・制作プロダクション - ROBOT
- 著作・製作 - 『日本人の知らない日本語リターンズ』プロジェクト2010
主題歌(リターンズ)
- ghostnote「ボクキミビリーバー」(エスエムイーレコーズ)