昭和不老不死伝説 バンパイア
漫画
作者:徳弘正也,
出版社:集英社,
掲載誌:スーパージャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス デラックス,
発表期間:2005年,2006年,2006年,2008年,
巻数:全5巻全5巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『昭和不老不死伝説 バンパイア』(しょうわふろうふしでんせつ バンパイア)は、徳弘正也による日本のSF漫画作品。途中より『近未来不老不死伝説 バンパイア』(きんみらいふろうふしでんせつ バンパイア)に改題。
概要
「昭和不老不死伝説 バンパイア」(以下、昭和編)のタイトルで『スーパージャンプ』(集英社)2005年2号より2006年18号まで連載。翌号より「近未来不老不死伝説 バンパイア」(同、近未来編)に改題の上で同誌において連載を継続していたが、2008年11号にて連載終了し完結。単行本はジャンプ・コミックス デラックスより発売。『昭和編』が全5巻、『近未来編』が全5巻発売されている。
『昭和編』では2004年の東京を舞台に、不老不死のバンパイア・マリア、そして彼女を守る超能力者・本田昇平と、様々な理由から彼女を付け狙う人間達の戦いを描く。『近未来編』では主人公を本田マリア(昇平の妹として育てられた『昭和編』のマリアの子供)に変更し、クーデターによって宗教と軍人が支配する異常な独裁国家となった2014年の日本を舞台としている。
作者特有のギャグや下ネタは健在であり、本作において一種のシチュエーション・コメディになっている。
あらすじ
昭和編
近未来編
登場人物
主要登場人物
マリア
巨乳で美人なバンパイア。浅草でストリップティーズの踊り子をしている。表向きは21歳と言っているが、物語開始時の体は4歳。屋形船に住んでいる。基本的には人間に対して好意を持ち性格も優しいが、不老不死に取り付かれ自分を狙ってくる人間達に対しては一切容赦せず、殺すこともためらわない。自分を狙う組織が現れると覚醒者(超能力者)を探し出し、共に組織を壊滅させる。常に自分を狙う組織と戦ってきたため、その戦闘能力は非常に高く、武芸百般に通じている。ファンを装い近づいてきた唐沢に襲われたことにより、人間との戦いが近いことを感知し、超能力者を探し昇平と出会う。一時は昇平と離別し、山中で暮らすが、昇平の必死の探索で再会。
本田 昇平(ほんだ しょうへい)
16歳の高校生で足立区在住。祖母と二人暮しをしている。両親と産まれて間もない妹を惨殺されたショックによって10歳にして言葉を失う。元々わずかな念動力を持っていたが、マリアと性行為(キス等)によるカタルシス(浄化)を受け才能を開眼し、テレパシー(触れた相手の心を読む)・念動波(サイキック)も使えるようになり、言葉も取り戻す。だが同時にうわべだけで馴染んでいた周囲が豹変し、不信と嫌悪の目を向けられることになる。以降マリアのパートナーとなるべく共に超能力の修行を積む。篤彦との接触によって彼の考えに共感し、「マリアには秘密」という約束で1級天使としてマリア会に入会する。しかし、梅津同様に現実のマリアと篤彦の中のマリアの違いに気付き、彼の考え方に対し疑念を抱くようになる。近未来編では別人のようにたくましい体付きの青年となり、本田マリアの兄として支えているが能力は弱まっている。
マリア会
10年前に篤彦と梅津の2人からはじまる。当初はマリアを守ることが目的であったが、次第に目的はマリアを神とした新国家の樹立へと変質して行く。信者は篤彦の独断によって1級天使、2級天使、天使候補生とランク付けさる。2級天使は20人おり、1人を除き中央本省庁の若きエリート達。天使候補生は5万人の陸上自衛隊員によって構成されており、新国家樹立のクーデターを起こすために備えている。教義は篤彦がマリアとの生活の中で聞いたマリアの言葉を後年まとめたとされる「マリア律法」。ただし実際にどこまでが本当にマリアの言葉であるかは疑わしく、実際のマリアの言葉であっても篤彦に都合良く解釈されている。「教祖」という言葉は使ってはいないものの、実質的に篤彦が教祖である。
十文字 篤彦(じゅうもんじ あつひこ)
マリア会の創設者であり、最高権力者。また十文字化粧品副社長であり、比丘尼クラブNo.5、青のマスター。歳は40。古田タミによって助命された叶密子の息子であり、10歳まではマリアに育てられた。その後タミに引き取られて養子となり、成人後は弁護士の職に就く。10年前に十文字家からの仕事を請け負い信頼を得ることとなり、所蔵していたマリアの右腕(太平洋戦争中に失った物)を見せられる。この際にいつか十文字家はマリアに迫ることを確信し、マリアを守るためにあえて敵陣の中へ身を投じることを決意し、愛子に近づき結婚する。愛子の婿であることを割り切って十文字家と共に活動しているが、心底から愛子を忌み嫌っていた。以降仕事において見事な手腕を発揮し、正統な血族ではないながらも比丘尼クラブに身を列することとなる。また同じく10年前に梅津と2人でマリア会を設立し、自衛隊員を中心にマリア会の信者を増やしていく。マリア会においては信者には自身を「あーちゃん」と呼ばせている(「あーちゃん」は幼少期にマリアから呼ばれた愛称)。極めて強力なマインドコントロール技能を持ち、十文字 護弘を完全に己の制御下に置き、自分自身を含めるマリア会のほぼ全員を教義で洗脳している(昇平のみ自力で解除)。唐沢に唆されコモンセンス社のマリア捕獲作戦のときにマリアたちを見殺しにした。その後、用済みと判断した唐沢によって射殺されマリア会の歴史から抹殺されていたが実は姿を変え、後述の影山隆としてマリアに近づく。
梅津 直人(うめづ なおと)
元刑事の65歳の老人で、通称は「(梅津の)おっさん」。マリアファンクラブ会長。10年前、駅のホームから線路に落ちた人を助けようと線路に降り、自身も轢かれそうになった所をマリアに救出され、良き知り合いになる。その後、彼に近づいてきた篤彦と共にマリア会を設立。マリア会においては唯一マリアとの接触を許された1級天使。マリア会に所属しながら、マリアを神として崇めてはおらず、一人の女性として惚れているが故、彼女を守ろうとしている。マリアとしばらく行動を共にしていたため、自身の周囲から人間の心の声が聞こえるようになる。篤彦の行動に疑問を感じ始め、マリアに篤彦の秘密を打ち明けようと決心した直後、唐沢によって遠方からの狙撃により死亡。
平山 猛(ひらやま たけし)
十文字グループ
東洋最大の美容グループ。内部に秘密結社として、マリアの右腕から不老不死を研究する比丘尼クラブがあり、会員に天命丸を販売している。
十文字 時子(じゅうもんじ ときこ)
十文字 護弘(じゅうもんじ もりひろ)
十文字 ひとし(じゅうもんじ ひとし)
十文字 愛子(じゅうもんじ あいこ)
その他
唐沢(からさわ)
古田 タミ(ふるた タミ)
用語
バンパイア
覚醒者
闇の霊神会(やみのれいじんかい)
比丘尼クラブ
天命丸(てんめいがん)
白泉会
コモンセンス社
原理派
革新派
書誌情報
全て、徳弘正也著、集英社刊〈ジャンプ・コミックス デラックス〉
- 昭和不老不死伝説バンパイア
- 2005年6月8日初版発行、ISBN 978-4088595139
- 2005年10月9日初版発行、ISBN 978-4088595320
- 2006年2月8日初版発行、ISBN 978-4088595627
- 2006年6月7日初版発行、ISBN 978-4088595818
- 2006年11月7日初版発行、ISBN 978-4088596068
- 近未来不老不死伝説バンパイア
- 2007年5月7日初版発行、ISBN 978-4088596426
- 2007年7月9日初版発行、ISBN 978-4088596549
- 2007年11月7日初版発行、ISBN 978-4088596761
- 2008年3月9日初版発行、ISBN 978-4088596938
- 2008年7月4日初版発行、ISBN 978-4088597157