漫画

暗号学園のいろは


漫画

原作・原案など:西尾維新,

作画:岩崎優次,

出版社:集英社,

掲載誌:週刊少年ジャンプ,

レーベル:ジャンプ コミックス,

発表期間:2022年11月21日 -,

巻数:既刊5巻,



以下はWikipediaより引用

要約

『暗号学園のいろは』(あんごうがくえんのいろは)は、原作:西尾維新、作画:岩崎優次による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、2022年51号より連載中。暗号を題材とした学園ミステリー。

沿革

2022年11月14日発売の『週刊少年ジャンプ』50号より開始された、同誌の「新連載4連弾」の1作として、同年11月21日発売の51号より連載を開始。連載開始を記念して、本作のPVが公開されている。2023年2月10日より、YouTubeのジャンプチャンネルにて本作のボイスコミックを公開。

あらすじ

来たる次の大戦に備えて創設された暗号学園に入学したいろは坂いろはは、洞ヶ峠凍からもらった眼鏡兵器を駆使し世界の戦争を停めるために躍進するのだった。

登場人物

声の項はボイスコミックの声優。

いろは坂 いろは(いろはざか いろは)

声 - 佐藤利奈
本作の主人公。1年A組唯一の男子生徒。洞ヶ峠凍の誘いに乗り戦争を停めるために学級兵長を目指す。中学時代はチアリーディング部で、特技はダンス。あだ名は「いろいろ」。口癖は「いろはのい」。
洞ヶ峠 凍(ほらがとうげ こごえ)

声 - 佐倉綾音
存在しないはずの1年M組の生徒。暗号学園に眠ると言われる500億M(モルグ)の暗号資産を発掘するためにあらゆる眼鏡兵器を自作しては学園にばらまいている。『踏襲図』の元技術顧問。口癖は「大きな声じゃ言えないがね」。
東洲斎 享楽(とうしゅうさい きょら)

声 - 大西沙織
1年A組8番。軍需企業『踏襲図(キックアタックプランニング)』の跡取り娘で、かつて雇っていた洞ヶ峠凍を「戦争屋」と称し探し求めている。あだ名は「きょらりん」。臀部に纏わるスラングが口癖。
徐 綿菓子(おもむろ ゆかこ)

声 - 矢野優美華
1年A組4番。ベリーショートの女子生徒。東洲斎享楽の取り巻きで、享楽、夕方と共に「東洲斎派」と呼ばれる。
夕方 多夕(ゆうがた たゆう)

声 - 結川あさき
1年A組17番。東洲斎享楽の取り巻きであり、彼女の幼馴染でもある。あだ名は「たゆたん」。リボグラムを使った暗号が得意。
絣 縁沙(かすり えんさ)

声 - 琴石ゆうひ
1年A組5番。長髪で目が隠れた女子生徒。学級兵長選抜試験でいろはに指名してもらったことをきっかけに親友になる。
朧 そぼろ(おぼろ そぼろ)

声 - 藍沢歩実
1年A組3番。額の目の文様があり、マントを身に着けている。洞ヶ峠凍から眼鏡兵器を受け取っており、海燕に手渡している。
海燕 寸暇(うみつばめ すんか)

声 - 蓮沼楓
1年A組2番。サングラスとギャルのような口調が特徴の女子生徒。朧の眼鏡置きとして共に行動する。
濃姫 家雪(のうひめ いえすの)

声 - 丸山美紀
1年A組12番。学園唯一の貴族階級。学園創設一族の現当主で洞ヶ峠をM組にスカウトした張本人。東洲斎と夕方とは幼馴染である。あだ名は「のんのん」。口癖は「ノブレス・オブリージュ」。
肉枝 搾(にくえだ しぼり)

1年A組の担当教官で体育担当。左目に眼帯をしている。スパルタだが生徒想い。

用語
暗号学園

来たる大戦に向けて新設された軍人学校で、M資金の一部を使って創設されたと言われている。生徒の大半が女子生徒だが、時節柄クラスに一人だけ男子生徒が在籍させられている。クラスによっては学科が異なり、暗号学園と対をなす塹壕学園も存在する。そちらは生徒の大半が男子生徒で、コマンド育成を目的としている。

  • A組(無差別解読クラス)
  • B組(情報攪乱クラス)
  • C組(精神感応クラス)
  • D組(遺言解読クラス)
  • E組(潜入捜査クラス)
  • F組(特命クラス)
  • M組(メタバース)
眼鏡兵器

洞ヶ峠凍が開発した暗号解読を支援してくれるスマートグラス。いろは坂いろはに渡した物は最新型となっている。

M(モルグ)

暗号資産の一種。ほかの暗号資産とは違い、時価が「先進国の軍事予算の中央値」を下回ることがない。戦争が起きれば起きるほど価値が高くなる。

作風・反響

ライターのキットゥン希美も、『週刊少年ジャンプ』の中で異色な作品である本作は連載開始当初、人気獲得に苦戦していた印象であった。しかし2023年7月時点では熱狂的なファンが増え、ここ数か月で2度センターカラーで掲載されている。キットゥンによると人気のきっかけは、「作品の途中から“暗号の扱い”が変わったことの影響」が考えられる。連載当初の暗号は「読者に対して一種のクイズとして提示されており、さながらミステリー小説における『読者への挑戦状』のような役割」であったが、途中から「たんなる謎解き」だけでなく「登場人物たちの心理戦」や「相手への私的なメッセージ」など、「暗号を通して登場人物のバックボーンやキャラクター性が表現」されるようになり、「“暗号抜き”でストーリーを楽しむこともできる」よう変わっていった。キットゥンの主張によると原作の西尾は、この路線変更を当初より想定していたのではないかと考えることができるという。

書誌情報
  • 西尾維新(原作)・岩崎優次(作画) 『暗号学園のいろは』 集英社〈ジャンプ コミックス〉、既刊5巻(2024年1月4日現在)
  • 「第四次世界大戦は紙と鉛筆でおこなわれる」、2023年3月3日発売、ISBN 978-4-08-883439-9
  • 「戦争は遠くにありて思うもの」、2023年5月2日発売、ISBN 978-4-08-883531-0
  • 「戦争多くして軍艦金山に登る」、2023年8月4日発売、ISBN 978-4-08-883594-5
  • 「敵を知り己を暗号化すれば百戦して危うからず」、2023年10月4日発売、ISBN 978-4-08-883669-0
  • 「二兎追う者は一等兵」、2024年1月4日発売、ISBN 978-4-08-883795-6