暴雪圏
以下はWikipediaより引用
要約
『暴雪圏』(ぼうせつけん)は、佐々木譲による日本の長編警察小説。『小説新潮』(新潮社)にて2008年1月号から2009年1月号まで、1度の休載を挟んで連載された。短編集『制服捜査』に続く「駐在警官・川久保篤シリーズ」第2作。川久保が志茂別駐在所に赴任して2年目の冬の物語である。
単行本のキャッチコピーは、暴走を始めた殺人犯―応援は、来ない。
あらすじ
3月の彼岸頃に北日本を襲う、彼岸荒れと呼ばれる嵐。北海道東部では、厳寒期とは違う湿った重い雪が吹き荒れ、嵐による暴風と暴雪が組み合わさり、交通網が完全に遮断されてしまうことも珍しくない。その日も、テレビやラジオでは、午後からの暴風雪に注意を促し続けていた。
通報を受けた川久保が発見した一部白骨化した変死体、余命幾ばくもないことを悲観し、会社の金庫の中の2000万円を奪う計画を立てる会社員・西田、出会い系サイトで知り合った男と縁を切りたい主婦・明美、暴力団組長の家に強盗に入った男・笹原、組長の留守に強盗に入られ、姐さん(組長夫人)を殺され面目丸潰れの組員・足立、義父の魔の手から逃げたい少女・美幸。
猛吹雪で全ての交通手段が停止され、町は閉ざされる。それぞれの事情で一刻も早く町から出たい人々は偶然か必然か、小さなペンションに集い始める。小さな町に、警察官は駐在の川久保のみ、応援は来られない。この極限状態を川久保はどう乗り切るか……。
登場人物
西田 康男(にしだ やすお)
坂口 明美(さかぐち あけみ)
菅原 信也(すがわら しんや)
佐藤 章(さとう あきら)
佐野 美幸(さの みゆき)
甲谷 雄二(かぶとや ゆうじ)