月影ベイベ
以下はWikipediaより引用
要約
『月影ベイベ』(つきかげベイベ)は、小玉ユキによる日本の漫画作品。『月刊フラワーズ』(小学館)にて2013年1月号から2017年4月号まで連載された。単行本は全9巻。2014年度このマンガがすごい!オンナ編第3位に選ばれている。
あらすじ
「月影ベイベ」1巻
偶然蛍子と帰ることになった光は、踊りを見たことを誰にも言わないでほしいと言われる。その帰途、伯父の円の店に寄った光の目の前で、蛍子が伯父を「円くん」と呼び、円も蛍子に驚きを隠せないような様子を見せる。まるで恋人同士を思わせる2人の様子にどきまぎする光だったが、後日、円と蛍子の関係を近所の人が訝しんでいることを知り、円の体裁を守るために自分と付き合っているフリをしようと蛍子に持ちかける。
一方で、蛍子のぎこちない踊りが気に入らなかった松井里央は、体育の授業の際、蛍子に強い口調で注意する。するとそれが功を奏したのか、蛍子はなんとか笠をかぶって人前で踊れるようになる。
「月影ベイベ」2巻
後日、蛍子は里央と訪れた郷土芸能部の部室にて、生徒の指導に来ていた円と遭遇する。光は円の胡弓の演奏を蛍子に聴かせるが、蛍子は何故か号泣してしまう。体育祭当日、出し物の代表に出るために着替えた直後、偶然会った蛍子と円の2人の間に流れている空気を察知した里央は、蛍子は本当に光と付き合っているのかと疑問を抱く。その後蛍子は突然富樫に話しかけられる。
「月影ベイベ」3巻
動揺した光は、そのまま円の家に走っていき、円に詰め寄る。途中から来た富樫と言い争っていると、そこに蛍子が現れる。光は蛍子を連れ去り、城ヶ山公園の長い階段を上るうちに、蛍子から、繭子は既に亡くなっていることを告げられる。また、円は蛍子に恋慕の情を抱いているわけではなく、繭子に生き写しの蛍子を見て繭子を思い出し動揺していたのだと判明する。
蛍子と円の間に隠されていた秘密は解けたが、逆にそのせいで蛍子にどう接したらよいかわからなくなった光は、蛍子を避け始める。一方円と蛍子の間が気になっていた里央は、蛍子が本当に好きなのは円であることを知る。また、光は蛍子から「付き合っているふり」を解消したいと告げられる。
その後蛍子はおわらの講習会である「定例温習会」に参加することになり、そこで指導員から7月にある「演技発表会」への参加を勧められたところ、一旦は断るが、円が出るという話を聞いて参加することになる。光もそれに合わせ参加を申し出る。
後日浩市、光、里央、蛍子の4人でデパートに行ったところ、蛍子は円と見知らぬ女性(河瀬鮎美)が一緒に居る所を見てしまい、円に詰め寄る。
「月影ベイベ」4巻
その後、蛍子は演技発表会に出る高校生たちとともに練習することになるが、蛍子のことをよく思わない鳴美に意地悪をされ、蛍子は仲間外れとなってしまう。その夜に光は蛍子に蛍を見に行かないかと提案し、蛍子と一緒に行くことになる。そこで蛍子がおわらを踊るのを見て自分の心臓が高鳴るのを感じた光は、初めて自分の気持ちに気づく。
その翌日、蛍子は練習会で飯田千夏に踊りを見られ、演技発表会のための的確なアドバイスを受ける。そして演技発表会当日、光は、発表の直前に円と蛍子が一緒に笑う現場を見た影響で、動揺し、緊張の波に襲われる。それを舞台袖で見ていた蛍子、また地方としてずっと見ていた円はそれぞれの形で光を励ます。演技発表会が終わり、富樫と偶然会った光は、富樫に円と繭子の若い頃の話をしてほしいと頼む。
設定
本作は富山市八尾地区(旧 八尾町)を舞台としているため、八尾市街地の日本の道百選にも選ばれた諏訪町本通りの石畳の道、諏訪町公民館、おたや階段、禅寺橋、禅寺坂など、実際の町並みや建物、風景が多く登場する。また登場人物の台詞は、転校生の蛍子以外は富山弁が使われている。
登場人物
佐伯 光(さえき ひかる)
峰岸 蛍子(みねぎし ほたるこ)
松井 里央(まつい りお)
佐伯 円(さえき まどか)
峰岸 繭子(みねぎし まゆこ)
富樫 漸二(とがし ぜんじ)
蛍子のおばあちゃん
その他
- 本作品には、越中八尾観光協会、富山県民謡おわら保存会、富山県立八尾高等学校郷土芸能部などの協力を受けている。
- 毎年2月に八尾で「越中八尾冬浪漫」が開催されているが、2014年には八尾観光会館(曳山展示館)にて、「月影ベイベ展」が同時開催された。
書誌情報
- 小玉ユキ 『月影ベイベ』 小学館〈flowersフラワーコミックスα〉、全9巻
- 2013年6月15日発売、ISBN 978-4-09-135229-3
- 2013年12月15日発売、ISBN 978-4-09-135589-8
- 2014年5月9日発売、ISBN 978-4-09-136112-7
- 2014年10月10日発売、ISBN 978-4-09-136415-9
- 2015年4月10日発売、ISBN 978-4-09-137293-2
- 2015年9月10日発売、ISBN 978-4-09-137438-7
- 2016年6月10日発売、ISBN 978-4-09-138398-3
- 2016年12月9日発売、ISBN 978-4-09-138858-2
- 2017年5月10日発売、ISBN 978-4-09-139289-3