本日のバーガー
以下はWikipediaより引用
要約
『本日のバーガー』(ほんじつのバーガー)は、花形怜原作、才谷ウメタロウ作画による日本の漫画。『週刊漫画TIMES』(芳文社)にて、2015年10月16日号(10月2日発売)から2021年2月5日号(1月22日発売)まで連載された。才谷にとっては初の原作付き作品となる。脱サラして自分のハンバーガー店を始めた元食品商社マンを主人公として、海外の実在するハンバーガーを紹介すると共に、うんちくを開示する。丁寧に描き込まれたハンバーガーの描写、表情豊かな登場人物が物語を牽引するとともにハンバーガーを通じた人間ドラマが読みどころ。
2017年5月15日から同月31日にヴィレッジヴァンガードダイナーが本作とコラボレーションし、本作に登場したバーガー「スロッピー・ジョー」を期間限定で提供した。
また、ハードロックカフェも本作とコラボレーションし、2021年5月1日から6月30日に第一弾として本作に登場したバーガー「ボフサンドイッチ(英語版)」を、同年7月1日から8月31日に第二弾として「スロッパー(英語版)」を期間限定で提供した。
あらすじ
神宮寺慧は日本一の食品専門商社「プリンス物産」の腕利きフードバイヤーだったが世界中を渡り歩いた末、どこの国でも食べられ、基本は同じでありながらその土地土地で異なるハンバーガーに強く惹かれ、脱サラを決意する。「ハンバーガーは世界料理」と言う神宮寺は、自らの店「UNLIMITED SOULS」をオープンさせ、店に訪れる客たちに「本日のバーガー」と称して世界中のハンバーガーを紹介していく。さまざまな悩みや思いを抱えた抱えた客に「本日のバーガー」を提供して行くうちにUNLIMITED SOULSの評判は高まってゆき、リピーター客も増えてくる。
やがて、神宮寺は「ハンバーガーを日本の食文化に根付かせる」ため「バーガーフェス」のイベント開催を企画。知り合ったハンバーガーショップの上杉をはじめとする日本国内の人気ハンバーガー専門店や、一見ハンバーガーとは無縁に思える中華料理の大物シェフなどにも声をかける。また、日本未進出の、アメリカの人気ハンバーガーチェーン店にもこのイベントに出店してほしいと考えた神宮寺は、渡米し社長たちに直談。こちらでも神宮寺の熱意と神宮寺が作ったハンバーガーでフェスへの出店にこぎつける。
フェス開催にあたって、および開催中もトラブルがあったものの、フェスは成功裡に終わる。
その後、神宮寺はフェスを通じて日本進出を図ったボスワース・バーガーに協力したり、新鮮な魚介類を売りに回転寿司や居酒屋、レストランチェーンを営む「ミドリヤフードグループ」が新規事業としてハンバーガーチェーンを立ち上げることに協力するなどコンサル的な立場も多くなる。それらを神宮寺は成功させる。
今度はバーガーフェスの成功を見たフードコートを運営するイートリッチは大きなビルのワンフロアに人気ハンバーガー店を集めた「ハンバーガーストリート」を企画。神宮寺はプロデュースを依頼される。
主な登場人物
神宮寺 慧(じんぐうじ さとし)
上杉 剣登(うえすぎ けんと)
島津 紗季(しまづ さき)
浅川 悠平(あさかわ ゆうへい)
畑中(はたなか)
名前は第2話から登場。第3話より神宮寺の前に現れる。女性。
プリンス物産での神宮寺のかつての上司であり、平沢の上司。神宮寺はプリンス物産時代に経営陣からの覚えもよく、辞めた際には畑中が管理不届きを問われることにもなった。神宮寺をプリンス物産に引き戻すため、梅原ミートに圧力をかけUNLIMITED SOULSへの仕入れを停めたり、料理番組で上原と競わせたり、あれこれ策略を巡らせる。
その後、シンガポールのプリンス物産子会社に業務部長として出向。降格人事と受け止めた畑中は退職願いを出すことになるが、神宮寺らによって出向の真意を知る。神宮寺とのわだかまりも消え、その後も帰国した際にはいろいろと相談を行っている。後にシンガポールの男性と結婚する。
岡島 勇介(おかじま ゆうすけ)
潮 ほのか(うしお ほのか)
周 東仁(しゅう とうじん)
松原(まつばら)
夏目 愛子(なつめ あいこ)
アンバー・ボスワース
第63話より登場。女性。
アメリカのハンバーガーチェーン「ボスワース・バーガー」の商品開発責任者兼役員。祖父はボスワースの創業者で、父は現社長。ボスワースはかつては「全米一」とも言われていたが新興チェーン店に押されて過去の店という認識がされている。日本未進出だが、日本のハンバーガー好きの間では知られるチェーン店。
ハンバーガーチェーン店「ローズバーガー」にフェス参加を依頼するためニューヨークを訪れた神宮寺ととあるバーガーショップで臨席となったことから知り合いとなり、上杉の勧めもあってフェス参加、およびフェスのスポンサーとしての参加を打診されることになる。
フェス後は、ボスワース・バーガーの日本進出責任者として再度来日し、滞在する。祖父は神宮寺との結婚を望んでおり、アンバーもその気であったが、神宮寺は明確に断った。
ニック・ローゼンバーグ
コーディ・ボスワース
加藤 夕飛(かとう ゆうひ)
ミクリ 友恵(ミクリ ともえ)
第97話より登場。初登場時21歳(加藤と同年齢)。
ボスワース・バーガー日本1号店の副店長。当初はアルバイトだったが、能力をアンバーに見いだされて副店長に昇格した。
調理能力はあるが、マネジメント能力に欠けることは自覚している。ボスワース日本店のオリジナルバーガーを決めるためバーガー勝負を神宮寺と行い、味だけなら良い勝負の品を開発したが、神宮寺は「ボスワース・バーガーとはなにか?」というコンセプトも明確にしたため、勝負としては負けることになった。ただし、本来ならそのコンセプトは店長(名前はスゴウ)が提示すべきものであったとして、店長が頭を下げている。
その後の成長もあり、アンバーはスゴウとミクリに日本支店を任せ、ボスワースの本格的なアジア進出のためアメリカにもどって指揮を執ることになった。
書誌情報
- 原作:花形怜・作画:才谷ウメタロウ『本日のバーガー』 芳文社 〈芳文社コミックス〉、全18巻
- 2016年5月1日発行(2016年4月25日発売)、ISBN 978-4-8322-3497-0
- 2016年6月1日発行(2016年5月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3502-1
- 2016年10月1日発行(2016年9月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3519-9
- 2017年2月1日発行(2017年1月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3534-2
- 2017年6月1日発行(2017年5月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3550-2
- 2017年9月1日発行(2017年8月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3560-1
- 2018年1月1日発行(2017年12月15日発売)、ISBN 978-4-8322-3585-4
- 2018年5月1日発行(2018年4月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3604-2
- 2018年9月1日発行(2018年8月9日発売)、ISBN 978-4-8322-3623-3
- 2019年1月1日発行(2018年12月14日発売)、ISBN 978-4-8322-3647-9
- 2019年5月1日発行(2019年4月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3667-7
- 2019年9月1日発行(2019年8月9日発売)、ISBN 978-4-8322-3686-8
- 2020年1月1日発行(2019年12月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3705-6
- 2020年5月1日発行(2020年4月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3730-8
- 2020年9月1日発行(2020年8月17日発売)、ISBN 978-4-8322-3761-2
- 2021年1月1日発行(2020年12月16日発売)、ISBN 978-4-8322-3788-9
- 2021年5月1日発行(2021年4月15日発売)、ISBN 978-4-8322-3819-0
- 2021年8月1日発行(2021年7月15日発売)、ISBN 978-4-8322-3841-1