杉下右京の事件簿
以下はWikipediaより引用
要約
『杉下右京の事件簿』(すぎしたうきょうのじけんぼ)は、碇卯人による日本の推理小説。
概要
テレビ朝日のテレビドラマ『相棒』シリーズのノベライズを手掛けてきた碇が挑んだシリーズ初のオリジナル小説で、イギリスのスコットランドを舞台とした「霧と樽」と奄美大島を舞台とした「ケンムンの森」の2編が収められている。 時系列としては「霧と樽」はドラマのseason1とseason2の間、休暇中の右京がイギリス滞在時に遭遇した出来事で、「ケンムンの森」はseason7の第10話から第18話の間、右京の相棒だった亀山薫が特命係を去り、新たな相棒の神戸尊が来る前までの出来事である。2012年に続編『杉下右京の冒険』が刊行された。
霧と樽
休暇を利用してスコットランドへやって来た杉下右京は、50年物の長期熟成シングル・モルトの蔵開きが行われると聞き、スペイサイド地区の小さなウイスキー蒸溜所、グレンジール蒸溜所を訪ねる。
その地方には〈スコッチの神〉という巨人の伝説があり、その巨人が現れた年はウイスキーの出来栄えが良いが、蒸溜所に不幸が起こると言われており、30年前には当主の祖父が、そして10年前には当主の父親が亡くなっていた。
そして蔵開き当日、鍵を開け蔵に入ると、空の樽が一つ転がり落ちており、従業員たちが持ち上げると、中から虫の息の状態の職人頭、ゴードン・ミルズが転がり出てきた。ミルズは病院へ搬送中に亡くなり、状況から殺人と判断され、地元警察が捜査を開始する。
登場人物
杉下 右京(すぎした うきょう)
特命係時代に数々の事件を解決に導いたことが上の不興を買い、警察学校の教官に異動させられるが、「人手は足りている」と判断し、休暇を取り、慣れ親しんだ地であるイギリスにフラットを借り、スコットランドを訪れる。
グレンジール蒸溜所〈マクミラン家〉
アンディ・マクミラン
ケイト・マクミラン
ウォルター・マクミラン
ポール・マクミラン
イアン・マクミラン
スーザン・マクミラン
サイモン・カーク
ルース・カーライル
ゴードン・ミルズ
ロッホアラン蒸溜所〈バックマスター家〉
ピート・バックマスター
ジャック・ブリッグス
スペイサイド警察署
ロバート・スウィニー
フレッド・レイノルズ / アラン・コフ
ルドルフ・マッケンジー
リチャード・スコット
その他
ベン・コープランド
〈スコッチの神〉
ケンムンの森
組織犯罪対策五課の角田課長に頼まれ、暴力団幹部の身柄護送を引き受けた右京は奄美大島へと降り立つ。だが、一足先に被疑者は中国人の仲間2人と共に逃亡してしまう。すぐに検問が張られ、捕まるのは時間の問題と思われた。
その日の夜、奄美署の警官の誘いを断れず、地場の料理を楽しんでいた右京は、居合わせた観光客と地元のツアーガイドから、原生林で奄美に古くから伝わる「“ケンムン”を見た」と聞かされる。
翌朝、“ケンムン”が目撃された森で、逃亡していた中国人の死体が発見される。
登場人物
杉下 右京(すぎした うきょう)
角田 六郎(かくた ろくろう)
不審船
安田 隆博(やすだ たかひろ)
孫 偉(スン ウェイ)
王 暁東(ワン シャオトン)
楊 敏君(ヤン ミンジュン)
奄美警察署
富田 真吾(とみた しんご)
泉(いずみ)
徳島(とくしま)
名瀬消防署
尾方(おがた)
西(にし)
真木(まき)
その他
清正 修(せいしょう おさむ)
西條 忠秀(さいじょう ただひで)
矢岡 義仁(やおか よしひと)
〈ケンムン〉