東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
以下はWikipediaより引用
要約
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(とうきょうタワー オカンとボクと、ときどき、オトン)は、リリー・フランキーの自伝的長編小説である。『en-taxi』(扶桑社)創刊号から9号に連載、2005年6月29日に扶桑社から刊行された。著者初の長編小説で、著者の少年時代から青春の彷徨を経て「オカン」と過ごした最期の日々までを描く。第3回「2006年本屋大賞」受賞作。
2006年と2007年にテレビドラマ化(単発ドラマと連続ドラマ)、2007年に映画化、舞台化されている。
概要
- リリー・フランキーが自身の母親との半生を綴った小説である。扶桑社の『en-taxi』創刊号(2003年)から9号まで連載された。連載開始時(創刊号)は「連載長編エッセイ」とされていたが、第3号から単に「連載長編」と表記されるようになった。
- 2005年6月29日、扶桑社より発売された。装丁もリリー本人。初版は3万部だった。2006年1月には100万部を突破。2006年10月31日には200万部(扶桑社発表)を越すベストセラーとなった。
- トーハン発表の「2005年年間ベストセラー」総合11位と、「2006年年間ベストセラー」総合3位を記録した。
- 2006年4月5日、第3回本屋大賞を受賞した。
- 2010年7月1日、新潮文庫として文庫化された。
- 帯には福山雅治・仲畑貴志・みうらじゅん・田辺あゆみ・藤代冥砂などが感想を寄せた。
- この本の発売以前から既にサブカルチャーの分野では知られていたリリーの名は、この本の大ヒットで一般にも有名になった。
- 久世光彦が「泣いてしまった…。これは、ひらかなで書かれた聖書である」と評価した。
- 流通の過程でこの本を大切に扱ってほしいという思いから、著者のリリー・フランキーの提案で『汚れやすい白い表紙と壊れやすい金の縁取り』の本となった。
- 江國香織の小説『東京タワー』とは関係ない。
- ドラマはフジテレビが放送したのに対し、映画、舞台は日本テレビが協力している。
あらすじ
登場人物
受賞歴
- 第3回 2006年本屋大賞
- 2007年 第1回 読ませ大賞 文芸部門賞
書誌情報
- 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2005年6月29日、扶桑社、ISBN 978-4-594-04966-9)
- 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2010年7月10日、新潮文庫、ISBN 978-4-10-127571-0)
翻案作品
テレビドラマ(2006年)
フジテレビ系「土曜プレミアム」で2006年11月18日に放送された。
テレビドラマ(2007年)
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』と題してフジテレビ系「月9ドラマ」枠で2007年1月8日から3月19日まで放送された。全11回。主演は速水もこみち。
映画
松竹配給で2007年4月14日に公開された。松岡錠司監督、松尾スズキ脚本。オダギリジョー主演。第31回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作。
舞台
2007年に蓬莱竜太(モダンスイマーズ)脚本、G2演出、萩原聖人主演で舞台化作品が上演された。
キャスト
- ボク:萩原聖人
- オカン:加賀まりこ
- 彼女:石田ひかり
- オカンの妹 / オトンの母:千葉雅子
- 三上市朗
- 八十田勇一
- オカンの母:新谷真弓
- 津村知与支
- オトン:林隆三
スタッフ
- 原作:リリー・フランキー
- 脚本:蓬莱竜太(モダンスイマーズ)
- 演出:G2
- 企画・制作:日本テレビ、キューブ、北九州芸術劇場
公演日程
公演 | 公演日 | 劇場 |
---|---|---|
福岡公演 | 2007年6月29日 - 7月1日 | 北九州芸術劇場 中ホール |
東京公演 | 2007年7月5日 - 7月16日 | 天王洲 銀河劇場 |
大阪公演 | 2007年7月20日 - 7月22日 | シアター・ドラマシティ |
愛知公演 | 2007年7月24日 | 愛知厚生年金会館 |
関連商品
DVD
各作品ごとの配役
役名 | 単発ドラマ | 連続ドラマ | 映画 | 舞台 |
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ボク | 大泉洋 神木隆之介(11-13歳) |
速水もこみち 広田亮平(8-10歳) |
オダギリジョー 冨浦智嗣(中高生) 田中祥平(小学生) |
萩原聖人 |
オカン | 田中裕子 | 倍賞美津子 | 樹木希林 内田也哉子(若い頃) |
加賀まりこ |
オトン | 蟹江敬三 | 泉谷しげる | 小林薫 | 林隆三 |
彼女 | 広末涼子 | 香椎由宇 | 松たか子 | 石田ひかり |
オカンの母 | 加藤治子 | 赤木春恵 | 渡辺美佐子 | 新谷真弓 |
オカンの妹 | 大塚寧々 | 浅田美代子 | 猫背椿 | 千葉雅子 |
オトンの母 | 佐々木すみ江 | 佐々木すみ江 | 千葉雅子 | |
幼馴染 | 塚地武雅 岡田義徳 |
柄本佑 | 勝地涼 | |
榎本 | 佐藤隆太 | 荒川良々 |
- 彼女と幼馴染はそれぞれ作品ごとに役名・設定が違う。
- オトンの母は連ドラ版、映画版ともに佐々木すみ江が演じている。
- 樹木希林と小林薫は単発版にもそれぞれ違う役で出演している。
- 映画版ボク役のオダギリジョーと連続ドラマ版彼女役の香椎由宇は結婚している。