東京皇帝☆北条恋歌
舞台:東京都,
以下はWikipediaより引用
要約
『東京皇帝☆北条恋歌』(とうきょうこうてい ほうじょうれんが)は、竹井10日による日本のライトノベル。イラストは要河オルカ(11巻以降は高階@聖人)が担当している。角川スニーカー文庫(角川書店→KADOKAWA)より2009年1月から2014年4月まで刊行された。
月刊コンプエース』(角川書店)より綾見ちは、云熊まくによるコミカライズが連載された。
ストーリー
北西は奥多摩から、東は江戸川区、南には伊豆・小笠原諸島にまで広がる独立国家・東京帝国。北条恋歌はその東京を治める第3代東京皇帝であった。ある日、友人である宰相・南徳原来珠に連れられて、来珠の婚約者・西園寺一斗のいる皇泉学園に編入することになる。これに元帥・東小路ゆかり子も加わり、一斗の日常は変わっていくのだった。
登場人物
主要人物
西園寺一斗(さいおんじ かずと) / 北条皇斗(ほうじょう こうと)
本作品の主人公。親は枢密院勤務。g適性の保持者。バスケットボールが得意。
感情の起伏が少なく、状況に流されやすい性格で自分に何の才能もないことにコンプレックスを抱いているが、物語の進行と共に成長し、主体性を持って行動するようになった。また恋愛沙汰には疎いものの、自分に好意を向ける女性達の想いに応えようとする。この他、変人揃いの周囲の中で比較的常識人でツッコミ役に回る場面が多いが、前述の流されやすさや天然的な言動で逆に突っ込まれる事も。
怪蟲との最終決戦にて「局所限定時空崩壊砲」を起動させた反動で2028年にタイムスリップする。そこで真実を知り、東京リベラルのクーデターを指揮して東京帝国を建国する(この際に花恋と結婚して「北条皇斗」と改名している)。その後、未来からやって来た恋歌や衛梨珠と会い、現代に帰還する為に行動する。帰還後は変容した世界の謎を探る。
北条恋歌(ほうじょう れんが)
東小路ゆかり子(あずまこうじ ゆかりこ)
関係者
九州生徒会自治区
聖デルタ王国
巴御劔(ともえ みつるぎ) / ウィガレム・オーヴァーロード
乙女銃士隊の本来の主である聖デルタ王国の君主・聖騎士王で八坂原機関の特殊特務局局長。北条家同様、古代から存在する「12聖王家」の末裔でもある。皇斗とは友人同士で、東京帝国建国にも関わっていたとされ、東京皇帝の即位や継承に関与できる権限を与えられている。自由奔放な性格で普段は月に滞在している。
愛する女性と殺し合う宿命を背負っており、その因果を断ち切ろうと「12聖王家」の末裔達の力を集めている。
同作者の作品『ポケロリ』の主人公と同姓同名で、度々関連があるように描かれている。
新世界での設定
皇子郎の後見人として、その治世を見守っていた事が語られる。怪蟲殲滅作戦の失敗後、花恋と皇子郎を救出し、世界を修正する為、皇泉学園の生徒「山風忍(やまかぜ しのぶ)」と名乗り、救世機関探求部を立ち上げるも、行方不明となる。
一文字満貫(いちもんじ まんがん) / セルヴァーン・クレッツベルン
璃貴フロスト・ホワイト(りき フロスト・ホワイト)
怪蟲(ウェポン)
八田雪絵(はった ゆきえ)
異界の人物
2028年の人物
連風孝文(れんぷう たかふみ)
連風美文(れんぷう みふみ) - 過去
北条皇子(ほうじょう おうじ)
新世界で登場した人物
エニグマ二式(エニグマ・マークツー)
用語解説
帝国歴
皇帝部
新世界では救世機関探求部の新しい名称として用いられている。
怪蟲(ウェポン)
それぞれの特性により様々な呼び名がなされ、強行突撃型・甲種(エスカリボルグタイプ)、強行突撃型・乙種(ニヨルミルタイプ)、中距離戦闘型・甲種(ロンギヌスタイプ)、人型・男性型(メルツェルタイプ)、人型・女性型(コッペリアタイプ)等々の種類がある。
元はウェポン・ウイルス(後述)に感染した人間がDNAを変質させられ、変身したものであるが、この事は帝国内では秘匿されている。
新世界では人類と共存する「聖蟲(アームズ)」と呼ばれる存在に変化している。
ウェポン・ウイルス
帝国建国時の混乱で流出したが、突然変異により、感染者を怪蟲に変えるウイルスとして世界中に蔓延した。
機動魔法兵(エーテルムーバー / きどうまほうへい)
様々な種類が存在し、有人機はウィッチ級(量産型)とビショップ級(改修型)に、無人機はウィザード級とウォーロック級に分かれている。
新世界では人類と対立する「機動魔神兵(アストラルムーバー)」と呼ばれる存在に変化しており、有人機には旧世界でその機のパイロットだった人間が乗り込んでいる。
摩訶(エニグマ)
時空崩壊を引き起こす作用を持つ「局所限定時空崩壊砲」を搭載している。時空崩壊の作用で怪蟲の生命活動を停止させる上に、また人間に戻すことができる。
後に後継機にあたる人型機動魔法兵の二式や時間移動機能を搭載している三式が登場している。キャラクターとしての二式の詳細は#新世界で登場した人物を参照。
乙女銃士隊(おとめじゅうしたい)
局長・副局長の下、12の隊に別れており、隊長・副隊長には騎士の称号が与えられている。隊によって制服が異なり、メイド服やセーラー服等を着ている。
レモンの名に連なる者達
全員が銃士隊の故郷にちなんだ「レモン」の名を持つ。
適性・特殊適性因子
後述のg適性を除いて特殊適性因子は遺伝によって受け継がれており、親子で同じ因子を保有する。
g適性
別名ジェンマに愛されし者。現在、この適正の持ち主と断定されている者は西園寺一斗とその子供達、椿姫子・EE・インフェルノ、クィニス・ヤハウェ。
この適性は遺伝でなく、死に瀕した時に「アレ」と呼ばれる存在と取引をして仮初めの命と共に与えられる。
この取引をした者は授受者と呼ばれ、その運命を何者かに何かと引き換えに託された者は継承者と呼ばれる。インフェルノは前者であり、クィニスは後者である。
g適性
この適性は遺伝でなく、死に瀕した時に「アレ」と呼ばれる存在と取引をして仮初めの命と共に与えられる。
この取引をした者は授受者と呼ばれ、その運命を何者かに何かと引き換えに託された者は継承者と呼ばれる。インフェルノは前者であり、クィニスは後者である。
12聖王家(じゅうにせいおうけ)
御劔によると不可思議な力と旧い盟約を受け継ぐとされる。
八坂原機関(やさかはらきかん)
神代から存在しているが、近代の時点では隠匿されており、一部の政治家が知るのみだった。
主な舞台
東京帝国(とうきょうていこく)
東京皇帝(とうきょうこうてい)
本編開始時の皇帝は3代目にあたる北条恋歌。
東京リベラル(とうきょうリベラル)
新世界では後継組織「ネオ東京リベラル」が登場する。
皇泉学園(おおいずみがくえん)
帝国建国を記念して設立されており、帝国屈指の学力を誇っている。
九州生徒会自治区(きゅうしゅうせいとかいじちく)
亡命者や国を失った者を積極的に受け入れており、学業や訓練を積ませている。
名阪防衛戦線(めいはんぼうえいせんせん)、蝦夷城塞都市(えぞじょうさいとし)
新潟自治領(にいがたじちりょう)
「百年に一度鬼が現れて領主の娘を攫う」という伝承があり、日本地図にダーツの矢を投げ当たった地域の人間の元に嫁ぐ対策が行われている。
聖デルタ王国(せいデルタおうこく)
才能ある人材に恵まれており、デルタ聖騎士団やアヴァロン魔導師団といった精鋭部隊を抱えている。
過去世界(かこせかい)
新世界(しんせかい)
帝国歴77年に皇帝・北条皇子郎が発案した対怪蟲殲滅計画の失敗により発生。その際、膨大な魔力の暴走により人々は記憶を歪め、怪蟲と機動魔法兵を聖蟲や機動魔神兵にその性質を変質させた。
進化の塔(しんかのとう)
新世界の皇泉学園に存在する不可視の塔。617階以上の高層建築物であり、塔内は迷宮になっている。
御劔やカナートによると「試練の塔」であり、彼らのいた世界にも存在していた事が語られている。
救世機関探求部(きゅうせいきかんたんきゅうぶ)
皇泉学園の部の一つで進化の塔を探る集団。登場時はインフェルノと近衛が在籍していた。一斗や恋歌、雪絵の加入後、機動魔神兵のパイロット達も加わり、最終的には100人以上の大所帯となる。
活動内容から評判が悪く、廃部にされかけたが恋歌の発案で、皇帝部に改称した。
進化の塔(しんかのとう)
御劔やカナートによると「試練の塔」であり、彼らのいた世界にも存在していた事が語られている。
救世機関探求部(きゅうせいきかんたんきゅうぶ)
活動内容から評判が悪く、廃部にされかけたが恋歌の発案で、皇帝部に改称した。
既刊一覧
小説
- 竹井10日(著) / 要河オルカ(イラスト、10巻まで) / 高階@聖人(イラスト、11巻以降) 『東京皇帝☆北条恋歌』 角川書店→KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、全13巻
- 2009年2月1日初版発行(1月31日発売)、ISBN 978-4-04-471206-8
- 2009年6月1日初版発行(5月30日発売)、ISBN 978-4-04-471207-5
- 2009年10月1日初版発行(9月30日発売)、ISBN 978-4-04-471208-2
- 2010年1月1日初版発行(2009年12月26日発売)、ISBN 978-4-04-471209-9
- 2010年5月1日初版発行(4月28日発売)、ISBN 978-4-04-471210-5
- 2010年8月1日初版発行(7月31日発売)、ISBN 978-4-04-471211-2
- 2010年11月1日初版発行(10月30日発売)、ISBN 978-4-04-471212-9
- 2011年4月1日初版発行(3月31日発売)、ISBN 978-4-04-471213-6
- 2011年8月1日初版発行(7月30日発売)、ISBN 978-4-04-471214-3
- 2012年10月1日初版発行(9月29日発売)、ISBN 978-4-04-471215-0
- 2013年8月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-100937-6
- 2013年12月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-101116-4
- 2014年4月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-101298-7
漫画
- 竹井10日(原作) / 要河オルカ(キャラクター原案) / 綾見ちは(作画) / 云熊まく(作画) 『東京皇帝☆北条恋歌』 角川書店〈角川コミック・エース〉、2010年11月20日発売、ISBN 978-4-04-715573-2