東福門院和子の涙
以下はWikipediaより引用
要約
『東福門院和子の涙』(とうふくもんいんまさこのなみだ)は、宮尾登美子による日本の時代小説。
『家庭画報』(世界文化社)にて1990年4月号から1993年3月号まで連載され、加筆を経て1993年4月に講談社で刊行された。1996年9月に講談社文庫が刊行(上下に改版、2016年2月)。
あらすじ
徳川二代将軍・秀忠の末娘・和子(まさこ)は、武家から朝廷へ嫁いだ初めての女性だった。
「幸運の姫君」と称えられる傍らで、彼女は朝廷の冷たい仕打ちに耐え忍び、心から笑った日はなかった。
和子が8歳の頃から、16歳で朝廷へ嫁ぎ、72歳で崩御するまで仕え続けた今大路ゆきが語り手となり和子の生涯が語られる。
登場人物
徳川和子(とくがわ まさこ)→東福門院和子(とうふくもんいん まさこ)
本作の主人公。お江与と秀忠の末っ子、第八子。大変な難産の末に産まれた。生来より天真爛漫な気質で、不思議と周りをも明るくしてしまう性格。
幼い頃より「朝廷へ嫁ぐ」ことを念頭に育てられ、大御所・家康の死と先帝・後陽成上皇の死が相次いだことや、およつご寮人が既に二子をもうけていたことが問題となり、婚儀は延期されたものの、16歳で京へ。後水尾天皇付きの典侍らにより、寝所への招きを伝えられないなど嫌がらせを受け、入内から2年以上経って初めて寝所を共にした。後水尾天皇が和子より年上の多数の女御たちと床を共にする中、わずか28歳でお褥下がりとなるなど、後水尾天皇を取り巻くほかの女人の存在に悩み続けたが、一切弱音を吐かなかった。一の宮・興子内親王のほか、7人の子をもうけた。
今大路 ゆき(いまおおじ ゆき)
後水尾天皇(ごみずのおてんのう)
およつご寮人(綾小路)