桜ほうさら
以下はWikipediaより引用
要約
『桜ほうさら』(さくらほうさら)は、宮部みゆきの時代小説。2009年3月号から2012年10月号までPHP研究所刊の月刊文庫『文蔵』に連載されたのち、加筆・修正され2013年3月11日にPHP研究所から単行本が刊行された。
2015年12月15日にPHP文芸文庫版が上下2巻で発売された。
タイトルの『桜ほうさら』とは、山梨県の一部で使われる「いろいろあって大変だ」という意味の「ささらほうさら」に、物語の中で象徴的に使われる「桜」を絡めた造語である。
田舎者で心優しい古橋笙之介が、江戸の人々に助けられながら、父の無実を証明しようと奔走する姿を描いた時代ミステリー。
2014年1月1日にNHKでテレビドラマ化された。
あらすじ
上総国搗根藩の古橋宗左右衛門の次男・古橋笙之介は、剣は弱いが学問は得意。藩校「月祥館」に通い、藩の祐筆役を務める加納家に入婿の話も進んでいた。笙之介の父・宗左右衛門は温和で実直な武士で、小納戸役を務めていたが、ある日突然賄賂を受け取った疑いをかけられる。動かぬ証拠とされたのは、宗左右衛門自身も驚くほどそっくりの手跡で書かれた偽文書だった。宗左右衛門の自刃で古橋家は断絶となり、藩の道場の師範代も努めていた長男・勝之介は蟄居の身となった。父の汚名をそそぎたい笙之介は、江戸深川の富勘長屋で写本の仕事で生計を立てながら、密かに事件の真相究明を探る。
符丁の謎解きに挑んだり、手習所の臨時の先生を頼まれたり、淡い恋もあったり。純朴な笙之介が、個性豊かで情に厚い江戸の人々に支えられながら徐々に事件の真相に迫って行く。
書籍情報
- 単行本:PHP研究所、2013年2月25日 ISBN 978-4-569-81013-3
- 文庫本:PHP文芸文庫、2015年12月15日 ISBN 978-4-569-76481-8(上) / ISBN 978-4-569-76482-5(下)
登場人物
古橋 笙之介(ふるはし しょうのすけ)
テレビドラマ
2014年1月1日19時20分 - 20時48分に、NHK総合の正月時代劇で放送された。主演は玉木宏。
NHKのテレビドラマでは初めてとなる、フルハイビジョンの4倍の解像度のフル4Kで制作され、現行のハイビジョンに変換して放送。下方変換の無い放送も4年後の2018年12月、スーパーハイビジョンチャンネル開局後に4K局で行われた。
キャスト
- 古橋 笙之介 - 玉木宏
- 和香 - 貫地谷しほり
- 古橋 勝之介 - 橋本さとし
- 太一 - 鏑木海智
- お秀 - 大路恵美
- おたつ - 小柳友貴美
- 鹿蔵 - 遠山俊也
- おしか - 水木薫
- おかよ - 小川智彩葵
- かなえ - 萬田久子
- 村田屋 治兵衛 - 六角精児
- 代書屋 - 武井壮
- 代書屋 - 螢雪次朗
- 古橋 里江 - 市毛良枝
- 古橋 宗左右衛門 - 桂文珍
- 梨枝 - 高島礼子
- 押込 御免郎 - 風間杜夫
- 坂崎 重秀 - 北大路欣也
スタッフ
- 原作 - 宮部みゆき
- 脚本 - 大森美香
- 音楽 - 佐藤直紀
- 語り - 檀ふみ
- 演出 - 片岡敬司
- 時代考証 - 大石学
- 医事指導 - 冨田泰彦
- 殺陣指導 - 久世浩
- 所作指導 - 橘芳慧
- 書道指導 - 望月暁云
- 書道指導補 - 鈴木暁昇
- 制作統括 - 佐野元彦、原林麻奈
- 技術協力 - NHKメディアテクノロジー
- 美術協力 - NHKアート
- 制作 - NHKエンタープライズ
ロケ地
- 佐倉市武家屋敷 - 古橋宗左右衛門邸
- 彦根市 彦根城 - 上総国搗根城
- 近江八幡市 八幡堀
- 彦根市 玄宮園