桜多吾作
以下はWikipediaより引用
要約
桜多 吾作(おうた ごさく、1948年3月16日 - 2022年12月12日)は、日本の漫画家。山形県上山市出身。本名は太田順一(おおた じゅんいち)。
経歴・人物
石ノ森章太郎のアシスタントを経た後、「ボーイフレンドや~い」で少女漫画家・山上純一郎としてデビュー。単独名義のほか、萩尾望都との合作なども発表する。
少年誌に活躍の場を移行後、北川寛、本名の太田順一などのペンネームを経て「桜多吾作」名となる。一時、石森プロの先輩でもある永井豪が率いるダイナミックプロにも合流、同プロ原作アニメ作品のコミック化を数多く手がける。一方で、「桜多吾作とプロダクション・アドベンチャー」としても独立した作品を発表した。児童誌のコミックボンボンで執筆する際には、おうたごさくと平仮名表記で執筆している。
代表作の『釣りバカ大将』を始めとして、趣味である釣りをテーマにした釣り漫画を多く執筆しており、スポーツニッポン釣り面では1981年から2019年までイラストエッセイを連載していた。ほか、釣り関係の入門書や学習漫画の執筆にも数多く携わっていた。
2022年11月末、新型コロナウイルスに感染して救急搬送され、一時状態は安定していたものの同年12月12日、肺炎のため死去した。74歳没。桜多の訃報は、作家の高千穂遙のTwitter投稿で翌2023年1月1日に明らかになった。
作品リスト
主な作品
- あいつをやっつけろ! - 北川賢 名義
- アア!! もうダメ! - 北川賢 名義
- マッドマッドケイ -北川寛名義
- ショートスポーツユーモアシリーズ 弁解屋 -北川寛名義
- はみだし婦警 ひまわりちゃん
- ジャネットリン物語 - 別冊少年ジャンプ 1972年10号
- 死爵の館
- 劇画ロードショー - 「月刊少年チャンピオン」に掲載されたロードショー映画のコミカライズ。
- アドベンチャー・ファミリー - 1977年2月号
- サイレントムービー - 1977年3月号
- パニック・イン・スタジアム - 1977年4月号
- ザ・チャイルド - 1977年6月号
- ザ・ディープ - 1977年8月号
- スタードキュメント - 「月刊少年チャンピオン」にて、やまと虹一・岡崎優・鈴原研一郎らと交代で執筆した、人気芸能人ドキュメンタリー漫画。それまでは女性芸能人、それもアイドル歌手が多かったが、桜多担当回では男性グループやコメディアンが多かった。
- ずうとるび物語 - 1975年7月号
- ダウン・タウン・ブギウギ・バンド物語 - 1975年10月号
- 笑福亭鶴光物語 - 1975年11月号
- 岩崎宏美物語
- 萩原健一物語 - 1976年1月号
- 萩本欽一物語 - 1976年2月号
- 桂三枝物語
- 子門真人物語
- 西川きよし物語
- 海原千里・万里物語 - 「原作:松下和見」(以降は全て「原作:加東康一」)
- 松本ちえこ物語
- グロイザーX - アニメ原作
- チクタク大冒険 - 元は石ノ森の作品。作画を担当。
- 快傑赤ずきんちゃん
- 悪ガキどろんこ伝
- ホームラン・コング!
- 恐竜サイボーグ マシンザウラー
- マッハSOS
- 月光騎士(ムーンナイト)
- 釣りバカ大将
- ラジコンマン
- 誘遊フィッシング
- おやじ弁慶
- おとこ騎馬戦
- 今昔物語 - 旺文社より刊行された「世界名作シリーズ」のひとつ。後にほるぷ出版からも再刊された。
- くにおくんの時代劇だよ全員集合!- おうたごさく名義 - コミックボンボン1992年夏休みジャンボ増刊号掲載。
- レスラー軍団大抗争! - おうたごさく名義
- 聖戦士ロビンJr. - おうたごさく名義
- ミラクルジャイアンツ童夢くん(原作:石ノ森章太郎)
- マホマホ! - おうたごさく名義
- 新・都市伝説・八甲田山亡者の行進(原作:山口敏太郎) - コアマガジンのコンビニコミック
- 奇跡の食育 - 真弓定夫監修。美健ガイド社から刊行された加工食品陰謀論本のシリーズ。
- 白い悪魔白砂糖はもーいらない!!
- 牛乳はもーいらない!!
- パンはもーいらない!!
- 子宮頸がんワクチンはもーいらない!!
- アドベンチャー・ファミリー - 1977年2月号
- サイレントムービー - 1977年3月号
- パニック・イン・スタジアム - 1977年4月号
- ザ・チャイルド - 1977年6月号
- ザ・ディープ - 1977年8月号
- ずうとるび物語 - 1975年7月号
- ダウン・タウン・ブギウギ・バンド物語 - 1975年10月号
- 笑福亭鶴光物語 - 1975年11月号
- 岩崎宏美物語
- 萩原健一物語 - 1976年1月号
- 萩本欽一物語 - 1976年2月号
- 桂三枝物語
- 子門真人物語
- 西川きよし物語
- 海原千里・万里物語 - 「原作:松下和見」(以降は全て「原作:加東康一」)
- 松本ちえこ物語
- 白い悪魔白砂糖はもーいらない!!
- 牛乳はもーいらない!!
- パンはもーいらない!!
- 子宮頸がんワクチンはもーいらない!!
コミカライズ作品
- マジンガーZ
- グレートマジンガー
- UFOロボ グレンダイザー
- ゲッターロボ
- ゲッターロボG
- 鋼鉄ジーグ
- SF西遊記スタージンガー
- 闘士ゴーディアン
- サイボーグ009超銀河伝説
桜多版マジンガーシリーズ
桜多吾作版『マジンガーZ』は、初期は『別冊少年ジャンプ』(集英社)に掲載された後、『冒険王』(秋田書店)に連載された。また続編の『グレートマジンガー』『UFOロボ グレンダイザー』も同誌で引き続き連載された。そのベースとなったアニメ版は登場人物や世界設定を共有するゆるやかな連作だったのに対し、桜多版コミックではシリーズとしての継続性をさらに強めている。
第1作目の『マジンガーZ』序盤までは、一般的な「TVアニメのコミカライズ」の範疇だったが、徐々に桜多自身のオリジナリティを発揮した。ペシミスティックな社会的視点、TVアニメでは語られなかった部分への言及・補完などが盛りこまれ、大河ドラマ的な一大SFストーリーへと変貌していった。
マジンガーZ
自衛隊との関係
自衛隊の岡部指揮官はセミレギュラー化し、『グレートマジンガー』にも引き続き登場する。
劇場版の扱い
幹部たち
厳密にはヘル傘下でないが、ゴーゴン大公とヘルは当初から相互不信関係にあり、マジンガーに勝ったと思ったヘルがゴーゴン大公を暗殺しようとしたが失敗する。地獄城での決戦の際、TVアニメでは見殺しにとどめたが、桜多版ではゴーゴンがヘルを暗殺する。また前述の反乱の際、あしゅらに妖機械獣を提供したところが初登場となる。
なおTVアニメでは反乱を起こしたピグマン子爵は、最後まで忠実だった。
オリジナル異色短編
「チップカモイ編」
「戦え!!ドクターヘル」
兜甲児のサイボーグ化
『グレートマジンガー』以降では、桜多はこの設定には触れられていない。
グレートマジンガー
ミケーネ帝国の思惑
量産型グレート
この種のストーリーでは、軍需産業の社長は私腹を肥やすことが目的というのが定番であるが、本作では「輸出立国日本が今後も生計を立てていくためには有力な輸出品が無ければならない。世界中に品物が行き渡った現在、もはやグレートを外国に売るしかない」という、国益を重視した明確な主張が語られている。
最終的に社長の娘の犠牲によってグレート量産計画は阻止されたが、社長の危惧した通り日本には未曾有の大不況が訪れることになる。
ミケーネ帝国と日本政府の密約
兜博士以下、科学要塞研究所のメンバーは、弓教授の説得により脱出。岡部指揮官ほか、一部の自衛隊員も同行する。一同は流浪の民と化し、各地で強盗を働き物資を調達しながら、ゲリラ活動を続けた。
科学要塞研究所の陥落を確認したミケーネ帝国は、密約を一方的に破棄して東京を武力占領する。
グレートが登場しない事が言及され、都民がグレートに助けを求める姿が描かれている。
みさとの登場
宇宙からの攻撃
兜博士は攻撃のため、アメリカ政府(NASA)に協力を要請。アメリカ政府はミケーネ帝国と兜一行を天秤にかける。そのためタイムリミットとなり、グレート、ビューナス、岡部指揮官などは実力行使に出るが、最終的に会談はまとまる。
氷塊レンズはバーダラー率いる戦闘獣軍団が護衛していたが、グレートとビューナスのダミー風船、核兵器により全滅。氷塊レンズも破壊される。
剣鉄也の戦死
鉄也の戦死についてはTV版でも協議されたが、不採用となっている。
他
UFOロボ グレンダイザー
デューク・フリードとしての記憶
ベガ星連合軍の地球襲撃を目の当たりにして、デューク・フリードとしての記憶が蘇る。
ミケーネ帝国の登場
会談を前にしてミケーネ帝国がベガ星連合軍に襲撃される。闇の帝王の本体である頭脳が入った培養ケースを、安全な場所へ運び出そうとした時、甲児が誤って落として割ってしまう。闇の帝王は死亡、ミケーネ帝国も壊滅する。
事後、父親や鉄也の死の元凶である闇の帝王を憎んでいた甲児は、自分はケースをわざと落としてしまったのでは、と自問する。
フリード星人と円盤獣
このエピソードは感銘を受けた演出家の勝間田具治の手によって、桜多に了解を取ったうえでアニメに逆輸入された(第25話)。なお円盤獣にフリード星人の脳が使われている説明はアニメ版でも(洗脳状態のナイーダの発言が事実かどうかはともかく)そのまま取り入れられており、洗脳されたフリード星人がパイロットになっている訳ではない。
円盤獣達が味方に
「かつての部下達」の名前は、古典SF作家のエドガー・ライス・バローズ、エドモンド・ハミルトンとその作品の火星のプリンセスからとったもの。
デュークの離反と帰還
ラーガの登場
終末
しかし、時すでに遅く核戦争が勃発。放射能に覆われてゆく地球を前に、グレンダイザーとラーガは先史文明から託されていた「本来の機能」を発動。世界各地の古代遺跡と呼応して天変地異を引き起こし、地表を破壊して宇門博士や団兵衛達を含む地球人類を全滅させ、操縦席にいたデュークと妹のマリア、そしてラーガに搭乗したさやかを冷凍冬眠させたまま、地中深く潜って眠りについてしまう。
環境が激変し文明が滅んだ地球に生き残った兜甲児と牧葉ひかるは、いつの日かデュークたちが目覚めるその時まで、人類を絶やさぬよう復興を決意する。