極北ラプソディ
以下はWikipediaより引用
要約
『極北ラプソディ』(きょくほくラプソディ)は、2011年12月7日に朝日新聞出版から刊行された海堂尊の長編小説。
概要
朝日新聞出版から刊行された『極北クレイマー』のその後を描いた続編。著者は今作をもって「極北篇」と称した極北市で展開される物語は終幕だと明言している。2011年2月から11月にかけて『週刊朝日』で連載され、同年12月に単行本化。
物語は東城医大出身の世良雅志、速水晃一そして終盤に登場する神威島の医師・久世敦夫を中核に展開、主人公の今中の視点から極北市民病院の再建に向ける動き、ドクターヘリを用いた救急医療現場の最前線、ドクタージェット構想が起点となって登場人物の物語が収束する様が描かれている。また劇中で『アリアドネの弾丸』『ナニワ・モンスター』で語られる事柄とリンクする場面も登場する。
ストーリー
極北市が財政再建団体に指定された中、今中良夫が赴任する極北市民病院では、赤字を立て直すため病院再建請負人・世良雅志が同院長に就任する。就任当初から世良は人員削減、薬剤費抑制、救急患者の受け入れ拒否の姿勢を打ち出し、メディアや市役所を相手取りながら改革断行に乗り出していく。だが、あまりに合理的に物事を進める世良の姿勢に、今中は疑念を拭いきれずにいた。そして極北市民病院が診察拒否した患者が死亡する事件で世論の非難に晒される中、今中は世良の指示によりドクターヘリが配備されている雪見市・極北救命救急センターへの出向、ドクターヘリによる救急の最前線を経験していく。
今中が極北市民病院に戻ってしばらく経った頃、雪見市のスキー会場で表層雪崩が発生、やがてそれはドクターヘリの存続が危ぶまれる事態に発展していく。一方、今中と世良は雪見市の政策の一環でもあるドクタージェット・トライアルのため、オホーツク海にある孤島・神威島にやってくる。自らの原点となったその島で、世良はこれまで自分が歩んだ道のりを見つめ直していく。
登場人物
極北市民病院
今中 良夫
世良 雅志
角田 サキ子
極北救命救急センター
速水晃一
桃倉 義治
伊達 伸也
五條 郁美
大月
越川
極北市周辺の関係者
西野 昌孝
神威島
久世 敦夫
後藤 継夫
テレビドラマ
2013年3月19日・20日にNHK総合で瑛太主演のテレビドラマとして全2回に渡り放送された。放送時間は22:00 - 23:13(JST)。
瑛太のNHKドラマの出演は2008年の『篤姫』以来となり、NHKドラマ主演は本作が初となる。また制作統括の佐野元彦は『篤姫』でも制作統括を担当しており、「理想と現実の間に揺れながら前へ進んでいく主人公は瑛太さん以外に考えられなかった」と起用理由を語っている。ちなみに並木梢を演じた加藤あいはフジテレビのジェネラル・ルージュの凱旋にも出演している。
撮影は2012年9月16日にクランクイン、松坂慶子の東京でのシーン以外は札幌・小樽・倶知安・ 手稲・ニセコなどの北海道各所でロケが敢行され、2013年1月中旬にクランクアップを迎えた。
出演
- 今中 良夫 - 瑛太
- 並木 梢 - 加藤あい
- 世良 雅志 - 小林薫
- 速水 晃一 - 山口祐一郎
- 今中 万里子 - 松坂慶子
- 田所 豊作 - 徳井優
- 神名 るみ子 - 曽川留三子
- 飯島 ミヨ - りりィ
- 伊達 伸也 - 三宅弘城
- 並木 彰吾 - 高橋昌也
スタッフ
- 原作 - 海堂尊『極北クレイマー』『極北ラプソディ』
- 脚本 - 宮村優子
- 音楽 - 吉俣良
- 演出 - 西谷真一(NHKエンタープライズ)
- 制作統括 - 佐野元彦(NHKエンタープライズ)、谷口卓敬(NHKドラマ番組部)