機捜235
以下はWikipediaより引用
要約
『機捜235』(きそう235、MOBILE INVESTIGATION UNIT 235)は、今野敏による日本の推理小説のシリーズ。光文社より2019年3月から刊行されている。
2020年4月から、テレビ東京系列でテレビドラマ化されている(後述)。
あらすじ
警視庁第二機動捜査隊の渋谷分駐所。覆面パトカーで巡回し、事件時には初動捜査も行うことを職務とする。
公務中に負傷した梅原健太に代わって、高丸卓也の新たな相棒として異動・着任してきたのは、白髪交じりでシワも目立ち、風貌からして、いかにも、うだつの上がらぬ定年間際ともいえる男・縞長省一だった。「機捜へこんなロートルがきた上に、俺のパートナーにもなるなんて…」と、意気消沈する高丸。
だが、そんな縞長が居た元の部署は、街の雑踏を行く通行人の中から指名手配犯を見抜く専門家集団・捜査共助課の見当たり捜査班。そこで苦労を重ね、独特の能力と実力を秘めた刑事だった。この二人が、次々に起きる事件を解決していく。
登場人物
警視庁第二機動捜査隊徳田班
高丸卓也(たかまる たくや)
主人公。巡査部長。機捜車コールサイン235。34歳。
捜査一課入りを目標としているが機捜を腰掛けとは思っておらず、彼なりにプライドを持って仕事に励んでいる。しかし心のどこかでは「刑事たちのパシリ」という扱いに諦観しており、事件に対する思い入れは薄かった。
当初は出世を考えていたことから臨時の相棒である縞長を「足さえ引っ張らなければいい(くたびれたオッサンには期待していない)」と見ていたが、彼のことを知るに連れて尊敬するようになる。
ナイーブで気遣いができる性格であり、手柄を上げる縞長に乗っかって上司から褒められることを申し訳なく思っていた。一方で縞長ばかり手柄を立てることを面白くないとも思っていた。
縞長には見透かされていて「高丸がいたからこそ指名手配犯を検挙できた」と言われたことからストレスを低減させ、徐々にだが相棒として距離を詰めて行っている。
年上の縞長には敬語を使っていたが、バディ同士なら無用ということでタメ口で話す間柄となった。しかし随所に敬語が混じっている。
縞長省一(しまなが しょういち)
高丸の相棒。巡査部長。機捜車コールサイン235。57歳。白髪頭で老け顔。柔道3段、合気道5段の腕前。通称「シマさん」。
任務中に怪我をした梅原健太の代わりに第二機動捜査隊に呼ばれ、高丸とバディを組む。
かつては捜査共助課見当たり捜査班に所属しており、指名手配犯500人の顔を脳に叩き込んでいる。整形していたとしても眼で判別が可能。
捜査一課の刑事になったのが40歳と遅く、手柄も立てられなかったため当時を知る者からは無能と誹られている。左遷寸前だった縞長は知り合いの上司から見当たり捜査班に引き上げられ、そこで必死に能力を高め必要とされる存在になろうとしていた。
現在は機動捜査隊の実績を上げたいと考える上層部の思惑により第二機動隊へと配属される。当初は高丸から「定年間際のくたびれた中年」と侮られていたが、次々と指名手配犯を逮捕したことから尊崇と嫉妬の念を抱かれるようになる。
梅原健太(うめはら けんた)
井川栄太郎(いがわ えいたろう)
大久保実乃里(おおくぼ みのり)
その他
新堀陽一(しんぼり よういち)
渋谷署
刑事課
書誌情報・収録作品
機捜235
タイトル
初出
機捜235
『宝石 ザ ミステリー』2011年12月
暁光
『宝石 ザ ミステリー 3』2013年12月
眼力
『宝石 ザ ミステリー 2014冬』2014年12月
不眠
『宝石 ザ ミステリー 2016』2015年12月
指揮
『宝石 ザ ミステリー Blue』2016年12月
潜伏
『小説宝石』2017年7月号
本領
『小説宝石』2018年1月号
初動
『小説宝石』2018年6月号
密行
『小説宝石』2019年1月号
石礫 機捜235
テレビドラマ
『今野敏サスペンス 機捜235』(こんのびんサスペンス・きそうにいさんご)と題して、2020年4月24日の19時57分 - 21時48分(JST)にテレビ東京系列で放送された。主演は中村梅雀。また、天童隆一管理官役には『警視庁強行犯係・樋口顕』のテレビ東京ドラマ版(主演・内藤剛志)でも同役を演じる榎木孝明が務める。
当初は、同年4月27日に放送を予定していたが、「金曜8時のドラマ」で開始予定だった『らせんの迷宮〜DNA科学捜査〜』の初回放送延期を受けて3日前倒しされ、単独のスペシャルドラマに変更して放送されることになった。
2023年1月27日から3月10日まで「金曜8時のドラマ」枠で連続ドラマが放送された。『今野敏サスペンス 機捜235×強行犯係 樋口顕』(こんのびんサスペンス・きそうにいさんご バイ きょうこうはんがかり・ひぐちあきら)と題し、全編にわたって『警視庁強行犯係 樋口顕』とのコラボレーションが展開される。
2023年4月期より『金曜8時のドラマ』が『ドラマ8』にリニューアルされることに伴い、2013年10月から約9年5か月続いた本枠の最終作となる。
キャスト
警視庁第二機動捜査隊渋谷分駐所
事務所は「警視庁渋谷中央警察署」内に設置。
縞長省一
徳田班。階級は巡査部長。機捜235。
任務中に怪我をした梅原健太の代わりに第二機動捜査隊に呼ばれ、高丸とバディを組む。
高丸卓也
徳田班。階級は巡査部長。機捜235。
徳田一誠
徳田班の班長。階級は警部補。機捜234(第1作 - 第3作) → 機捜231(連ドラ)。
大久保実乃里
徳田班。階級は巡査。機捜234(第1作 - 第3作) → 機捜231(連ドラ)。
浜川誠
徳田班。階級は巡査。機捜231。サイバー対策課から第二機動捜査隊渋谷分駐所に新たに配属された。
安永知世
所長。階級は警部。
樋口班
樋口顕
警視庁捜査一課強行犯第三係一班(樋口班)係長。階級は警部。
中田裕之
樋口班。階級は巡査部長。
藤本由美
樋口班。階級は巡査長。
菊池和馬
樋口班。階級は巡査。天童管理官の甥。
警察関係者
天童隆一
警視庁捜査一課の管理官。階級は警視。
船橋保
警視庁捜査一課の刑事。
市川陽介
警視庁捜査一課の刑事。
吉崎衛
警視庁鑑識課。階級は警部補。
その他
佐野亜里沙
高丸の恋人。
ゲスト
第1作 - 第3作 / 連続ドラマ
第1作 - 第3作(2020年 - 2022年)
第1作(2020年)
第2作(2021年)
第3作(2022年)
連続ドラマ(2023年)
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
最終話
スタッフ
- 原作 - 今野敏
- 第1作 - 第3作 - 『機捜235』
- 連続ドラマ - 『機捜235』シリーズ(光文社) / 『警視庁強行犯係・樋口顕』シリーズ(幻冬舎)
- 脚本
- 第1作 - 安井国穂
- 第2作・第3作 - 安井国穂、村川康敏
- 連続ドラマ - 安井国穂、村川康敏、坂上かつえ、政池洋佑、山岡潤平
- 監督
- 第1作 - 第3作 - 児玉宜久
- 連続ドラマ - 児玉宜久、川口浩史、細川光信、本田隆一
- テーマ音楽 - 安部潤 feat.中村梅雀(78label)(第2作・第3作)
- 音楽 - 安部潤、下田義浩(連続ドラマ)
- テーマ曲 - 中村梅雀(連続ドラマ)
- 主題歌 - 小林柊矢「愛がなきゃ」(Polydor Records)(連続ドラマ)
- 警察監修 - 石坂隆昌
- アクション - 深作覚
- カースタント - スーパードライバーズ(雨宮正信、川上敏夫)
- 技術協力 - アップサイド
- 美術協力 - 京映アーツ
- チーフプロデューサー - 中川順平(テレビ東京)、山鹿達也(テレビ東京)
- プロデューサー - 川村庄子(テレビ東京)、元信克則(ユニオン映画)、岡本慶章(ユニオン映画)
- 制作著作 - テレビ東京、BSテレ東、ユニオン映画(第1作 - 第3作)
- 製作 - テレビ東京、ユニオン映画(連続ドラマ)
- 第1作 - 第3作 - 『機捜235』
- 連続ドラマ - 『機捜235』シリーズ(光文社) / 『警視庁強行犯係・樋口顕』シリーズ(幻冬舎)
- 第1作 - 安井国穂
- 第2作・第3作 - 安井国穂、村川康敏
- 連続ドラマ - 安井国穂、村川康敏、坂上かつえ、政池洋佑、山岡潤平
- 第1作 - 第3作 - 児玉宜久
- 連続ドラマ - 児玉宜久、川口浩史、細川光信、本田隆一
放送日程
第1作 - 第3作
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
1 | 2020年4月24日 | 今野敏サスペンス 機捜235 春の新作!主演中村梅雀 |
安井国穂 | 児玉宜久 |
2 | 2021年7月19日 | 今野敏サスペンス 機捜235II 中村梅雀主演 傑作痛快エンターテインメント |
安井国穂 村川康敏 | |
3 | 2022年5月16日 | 今野敏サスペンス 機捜235III |
連続ドラマ
- 初回は2時間スペシャル。