漫画

正反対な君と僕


ジャンル:ラブコメディ,恋愛,

舞台:高等学校,

漫画:正反対な君と僕

作者:阿賀沢紅茶,

出版社:集英社,

掲載サイト:少年ジャンプ+,

レーベル:ジャンプ・コミックス,

発表期間:2022年5月2日 -,

巻数:既刊5巻,



以下はWikipediaより引用

要約

『正反対な君と僕』(せいはんたいなきみとぼく)は、阿賀沢紅茶による日本の漫画作品。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)で読切版が2021年1月7日に公開された後、読切版を第一話として、2022年5月2日より連載中。

概要
概要・評価

本作は、主人公の性格が正反対なカップルと、その友人たちをとおして高校生活を描いたラブコメである。第1話から主人公のカップルの交際が始まり、付き合いたての「感情の忙しさ」を体現した描写がたまらないとされる。

また、作中の会話のノリやテンポが今風で面白いと評され、「人間関係をめぐる深いセリフなど読んでいてハッとさせられる場面も多い」とされる。本作では主人公のクラスメイトたちの会話劇についても、青春のまぶしさを思い出させ、当時の気持ちをよみがえらせるようなものになっており、「何気ない会話の一つ一つがとにかく秀逸」である。

さらに、主人公の正反対なカップルがすれ違いのたびにコミュニケーションを丁寧に行うことで絆を深めていく点、コミュニケーションの大切さが描かれた作品とも評される。この丁寧なコミュニケーションについては、作者の阿賀沢も、本作は付き合った後の話が主軸であるから「継続的な関係性を表現するなら現実、そして恋人同士の対話や言葉をきちんと描かなければ」と意識している。

本作は、次にくるマンガ大賞2022のWebマンガ部門で第2位に選出され、全国書店員が選んだおすすめコミック2023でも第12位に選出された。また、このマンガがすごい!2023オトコ編でも第9位に選ばれ、マンガ大賞2023では第3位に選ばれた。「第7回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」では6位を獲得。

あらすじ

主人公の女子高校生・鈴木は、エネルギッシュで誰とでも仲良くできるが、実は真面目で周りの空気を読み、他人の目を気にしてしまう。それに対し、男子高校生・谷は、寡黙だが、自分の意見をはっきり言え、しっかりとした「自分」を持っている。そんな正反対な性格の2人が付き合い始め、2人が織りなす青春ラブコメディが描かれる。

登場人物

声の項は3巻発売時のPVの声優。

鈴木みゆ(すずき みゆ)

声 - 篠原侑
2年7組の女子生徒。エネルギッシュで誰とでも仲良くできるギャル系女子。しかし、実のところ真面目で周りの空気を読み、他人の目を気にしてしまう性格。勇気を出して友達に谷への想いを伝え、その後本人に告白したことから谷と付き合い始める。
谷悠介(たに ゆうすけ)

声 - 上村祐翔
2年7組の男子生徒。図書委員会に所属している。寡黙だが、自分の意見をはっきり言え、しっかりとした「自分」を持っている。作品開始時点での友達は皆無で、頻繁に話してくれる鈴木に自然と惹かれていった。鈴木と付き合い始めてからは彼女の友達との交流も増え、他人の言葉の言外の意味や、自分の言葉がどう伝わるかということを気にしていくようになる。
山田健太郎(やまだ けんたろう)

2年7組の男子生徒。裏表のない明るい性格。あまり自覚はないが「不意に見せる笑顔」に魅力を感じる傾向にあり、それがもとで後述の西に惹かれるようになっていく。
佐藤葵(さとう あおい)

2年7組の女子生徒。鈴木の友達の一人で、ややクールな性格。ショートカットが特徴。
渡辺真奈美(わたなべ まなみ)

2年7組の女子生徒。鈴木の友達の一人で、積極的に遊びに誘う。普段の髪型はロングだが、修学旅行時は三つ編みにしていた。
東(あずま)

2年7組の女子生徒。鈴木の友達の一人で、大人びている。ダメ男と付き合っては別れるという経験が多く、鈴木と谷の恋を応援しつつ、うらやましいとも感じている。後述の平とは中学時代の同級生。
平(たいら)

2年7組の男子生徒。高校に入り茶髪に染め、高校デビューをしている。斜に構えた性格をしているが、あまりにもまっすぐな鈴木や他の人物たちと自分との差に一人落ち込むことも多い。コンビニでアルバイトをしている。
西奈津美(にし なつみ)

2年8組の女子生徒。図書委員会と写真部を掛け持ちしている。遠くで面白い話を聞いたときにつられ笑いをするのが癖。しかし、会話の際に受け答えについて考えすぎてしまうため、ワンテンポ遅れてしまうことを悩んでいる。図書委員活動中に自分の事を見つめてきた山田を気にしており、それがきっかけで山田と連絡先を交換することになる。
本田梨花子(ほんだ りかこ)

2年8組の女子生徒。学級委員をしている。西からは「ホンちゃん」と呼ばれている。ややドライな性格だが、西が唯一まともにコミュニケーションを取れる相手。山田とは1年次に同じクラスで、彼の性格を把握したうえで西のコミュニケーションの練習相手として最適と考えていたが、次第に山田と西の仲の進展を見守るようになっていく。美人で鈴木からは「お人形さんみたい」と評されていた。
岡理人(おかりひと)

鈴木の中学校の同級生。中学時代、仲間たちに流される形で鈴木と恋人として付き合うことになったが、互いに違和感を感じてすぐに「友達」に戻る。その後なんとなく気まずくなったまま、鈴木たちとは別の高校に通うことになる。鈴木の高校の文化祭に来訪した際、改めて鈴木に謝罪したうえで和解した。現在の高校の静かな雰囲気に馴染めず、中学時代の思い出を拗らせている。
ガパチョ

山田の話にたびたび登場する生徒。第23話での言及から、主要人物たちと同学年ではあるが、山田や西のクラスとは別であることがわかっている。2023年5月現在、作中で姿は確認できない。

書誌情報
単行本
  • 阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊5巻(2023年11月2日現在)
  • 2022年7月4日発売、ISBN 978-4-08-883125-1
  • 2022年10月4日発売、ISBN 978-4-08-883275-3
  • 2023年3月3日発売、ISBN 978-4-08-883395-8
  • 2023年7月4日発売、ISBN 978-4-08-883630-0
  • 2023年11月2日発売、ISBN 978-4-08-883697-3
小説
  • 阿賀沢紅茶(原作)西馬舜人(小説)『正反対な君と僕 サニー&レイニー』 集英社〈
  • JUMP j BOOKS〉、2023年11月2日発売、ISBN 978-4-08-703539-1