正義警官モンジュ
漫画
作者:宮下裕樹,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊サンデーGENE-X,
レーベル:サンデーGXコミックス,
発表期間:2004年,2011年,
巻数:12巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『正義警官モンジュ』(せいぎけいかんモンジュ)は、2004年12月号から2011年8月号まで月刊サンデーGENE-Xで連載されていた宮下裕樹作の漫画である。
あらすじ
東京の治安維持を目的とした対犯罪用汎用兵器部隊、通称「ギンセイ」のプロトタイプとして作られたエリート(自称)警官ロボ「モンジュ」は、とある理由から地方都市の派出所に転勤となってしまった。彼はそこで同僚のスケベ警官・山岸順平やギンセイ開発部の神谷シノと共に地域交流を深めていく。
しかし、警視庁の特別機動部隊指揮官の三堀俊也の策略からその存在を危険視されるようになったモンジュは、自らの存在理由を知る為に山岸・神谷とともに奮闘する。
登場人物
モンジュ
対犯罪用汎用兵器部隊、通称「ギンセイ」のプロトタイプとして作られたエリート(自称)警官ロボ。とある理由から地方都市の派出所へと左遷されている。本庁の前線への復帰を望んでいる。原動力は原子力で、無茶はするものの放射能漏れは起きていない。
体格は大柄、寸胴で短足(俗に言うメタボ体型)、そのせいか走るのは遅い(まれに速く走れる)。体重は500kgもあるが、イスに座っても壊れないし自転車にも乗れる。頭部はカエルのような形をしていて、額には日章が付いている。目で犯罪者の照合ができ、落下物の軌跡を予想することもできるが、あまり役に立っていない。感極まると涙(レンズ洗浄液)を流す。耳(?)は物音に反応してピクッと動き、感情にも連動し驚くと逆立つ。引っ張られると痛がる。口で食物を処理すことができるが、アルコールは処理できない。あごにはUSBケーブルが付いている。股間の部分に男性の生殖器を思わせるような器官が存在しているようだが、実際は冷却水を廃棄する為の器官であるため、身体構造的には厳密な性別は無い。調書や日記を書く様子から右手が利き手のようだが、手先は不器用。右腕には様々な武器が仕込まれており、これまでにバズーカ砲、ブレード、レーザー砲の使用が認められ、他にも警棒、ハンマー、ドリル、ロボットアーム等が確認されている。
性格は真面目だがお人好し。卑屈ですぐに落ち込み、悩むとオーバーヒートする。考え込む時に指を「カリカリ」させる癖を持つ。配属されてから物語初期まではエリート意識が強く、左遷された現実から逃避することが多々あった。また、かんしゃく持ちで馬鹿にされるとブチ切れて「国家権力をなめるんじゃねぇ」の叫び声とともに暴力に走りかけることもあった。物語が進むにつれてそういった点は鳴りを潜め、やや世間知らずで天然な面が目立つようになった。また、山岸や神谷の影響で皮肉屋になっている。
基本的な常識は踏まえているが、人間の感情などには疎く、空気の読めない発言や提案をすることが多々ある。しかし、学習能力が高さから、人の感情をも解析し、「痛み」に似た感情をも持つようになった。上述の通り身体的には性別はないが、意識的には女声のエロ本自販機に恋をするなどやや男性寄り。しかし、意識的にも固定した性別はなく、男らしく振舞うとその後反動で女らしくなる。
ロボットに対する偏見や、フゲンの一件などにより、大人(特に子供を持つ保護者)からはあまり良い印象を持たれていないが、逆にモンジュのありのままを見る子供達からの評判は良い。
2、3の犯罪行為を確認したり、正当防衛が成立すると「正義の執行」というプログラムを作動させ、平常時以上の力を発揮し犯罪者や敵の殲滅を行う。「正義の執行」時は顔が暗くなる。しかし、感情が高揚や些細なことでも作動してしまうというバグがあり、周囲の人間も見境無く襲ってしまう。これが左遷の理由である。
山岸 順平(やまぎし じゅんぺい)
田舎の派出所に勤務する警官。階級は巡査。
ナンパでエロく、勤務中にエロ本を読むなど、性格は不真面目。そのため女性にはあまりモテない。正義感は強く、基本的にいい人間ではあるが、女絡みになるとかなり醜悪な一面を見せ、そのたびに神谷の制裁を受けている。
モンジュとは、彼の「正義の執行」を何度も止め、モンジュの成長を促す良き同僚となっている。しかし、時々モンジュの知らない知識を誇張や皮肉を込めて吹き込み、モンジュの奇行の原因の1つにもなっている。
ケンカは強い方ではなく、もっぱらモンジュ任せである。
高校時代は野球部のエースであり、それなりにモテていたが、過度の投球で肩を壊して部を止め、荒れた時期を経て現在に至った経緯がある。
神谷 シノ(かみや シノ)
源一
柏木 真奈(かしわぎ まな)
三堀 俊也(みつほり としなり)
柳 総一郎(やなぎ そういちろう)
ピープル
コミュニケーションによる犯罪抑止を掲げ、柳博士によって作られたマスコット・ロボ。
作成された順番からモンジュの兄貴分。非常に親しみやすい性格をしている。コミュニケーションを主軸としたロボットのため、モンジュやフゲンと異なり戦闘能力はなく、逆にモンジュが苦手とする酒などは得意。
廃棄直前に逃走し、警察の追跡を何度となく振り切り消息不明となっていたが、新聞の記事でモンジュのことを知り、彼のもとへ訪れる。その後、モンジュの町での様子を見て、彼に「町を守っているが、町に守られてもいる」ということを忘れないように伝え、町を去る直前に警察の狙撃によって破壊される。
彼がモンジュに語った言葉が、最後までモンジュの信じる正義となって残り続ける。
なお、モンジュの中での男性イメージは彼であるらしい。
フゲン
モンジュ開発後の柳博士が、失踪時に持ち去ったモンジュの予備パーツを利用して作成した、もう一つの赤いモンジュ。
作成されたのはモンジュよりも後のため、形の上ではモンジュの弟ということになる。
コミュニケーション能力をほぼ排除し、戦闘においてはモンジュ以上の性能を引き出している。犯罪はどんな軽いものでも見逃さず、見逃そうものなら警官でも容赦なく襲い抹殺しようとする。A・Iはモンジュと同一だが学習能力はなく、戦闘に無用のデータは一定時間ごとに削除される。しかし、東京スラムに住んでいた不法入国者の少女に関しては、データ削除を保留し続け、最後まで殺すことはなかった。
三堀によって東京スラムに投入され、スラムの犯罪を一掃すると同時に、「人を襲う危険なロボット」として喧伝される。その後、モンジュによって確保され、解体される。
七尾 葉月(ななお はづき)
若宮 里緒(わかみや りお)
高杉 鈴太郎(たかすぎ りんたろう)
和弘
ヘキサ
用語
正義の執行プログラム
その発動は必ず行われるわけでは無く、モンジュが暴走する機械であるかどうかの鍵となっている。
ギンセイプロジェクト
この計画は、ギンセイに積み込まれた原子炉が放射能漏れを起こした事により、白紙に戻される。
東京スラム
ジオフロントになっており、警察の目が行き届かない事から犯罪者の温床となっている。