小説

死んだ馬




以下はWikipediaより引用

要約

『死んだ馬』(しんだうま)は、松本清張の小説。『小説宝石』1969年3月号に掲載され、1969年5月に中編集『内海の輪』収録の1作として、光文社(カッパ・ノベルス)から刊行された。

1981年・2002年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

銀座裏のバーのマダム・石上三沙子は、店を開いて3年後、和風建築家の池野典也と出会う。池野が当代一流の建築設計家で、相当の財産を持っているらしいことを聞いた三沙子は、再度の来店時に池野を誘い出した。病妻を失った63歳の池野は、33歳の三沙子と再婚した。

三沙子は夫の設計事務所の経理主任・樋渡忠造を味方に付け、夫の収入の実体を把握したが、二年ほど経つと、池野の肉体的能力の衰退とともに、設計の才能が枯渇してきたことに気づく。夫が死んだ後も設計事務所を維持し、自分の名声を高めたい三沙子は、事務所員のなかでも飛び抜けて優秀な秋岡辰夫に近づく。三沙子はバーで培った技巧を駆使し、女性経験のなかった秋岡は三沙子の術中にはまる。

テレビドラマ
1981年版

「松本清張の死んだ馬 殺人設計図」。1981年4月25日、テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:02-22:51)にて放映。視聴率14.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

キャスト

  • 池野三沙子:小川真由美
  • 秋岡辰夫:山本亘
  • 樋渡忠造:山田吾一
  • ホステス・ユミ:池波志乃
  • 山口菊子:山本みどり
  • クラブ「ケイ」のママ:藤宏子
  • 池野典也:山形勲
  • 所轄刑事:名古屋章
  • 佐竹明夫
  • 渥美国泰

スタッフ

  • 脚本:吉田剛
  • 監督:井上昭
  • 音楽:津島利章
  • プロデュース:植野晃弘、佐々木孟
  • 制作:松竹

テレビ朝日系列 土曜ワイド劇場
前番組 番組名 次番組
松本清張の死んだ馬
殺人設計図
(1981.4.25)

2002年版

「松本清張没後10年特別企画・死んだ馬・殺意の接点」。2002年4月22日、TBS系列(21:00-22:54)にて放映。原作の人間関係を残しつつ、殺人の舞台を蓼科高原とし、殺人方法や犯行発覚の経緯などは、本ドラマオリジナルの設定となっている。

キャスト

  • 池野三沙子:かたせ梨乃 (池野典也の後妻で元銀座のバーのママ)
  • 秋岡辰夫:萩原聖人 (池野建築設計事務所勤務の若手設計士)
  • 田所亜紀:酒井美紀 (アルバイトの大学生)
  • 池野典也:神山繁 (建築家で池野建築設計事務所の所長)
  • 樋渡忠造:蟹江敬三 (事務所の経理主任)
  • 津田弘志:水島涼太 (設計士)
  • 中村和久:佐藤リョースケ (設計士)
  • 神山芳治:友井雄亮 (設計士)
  • 佐藤:六平直政 (茅野東署の刑事)
  • 井沢:渡辺寛二 (茅野東署の刑事)
  • スナックのママ:絵沢萌子
  • 京子ママ:松金よね子
  • 銀座クラブのホステス:上村愛香、友倉由美子
  • 刑事課長:真実一路
  • 茅野東署の刑事:田付貴彦
  • 秋岡の友人:村井克行
  • 記者:角南範子
  • 熊谷章洋、山本英里、仲八郎(東京ボーイズ)、黒沼弘己、佐藤幹雄、飯尾英樹、舘昌美、こまむら守晴 ほか

スタッフ

  • 脚本:金子成人
  • 演出:大岡進
  • 監修:日本設計
  • プロデューサー:中川善晴(TBS)
  • 技術:山本博俊
  • 美術:平野娑一
  • 音響効果:西村喜雄
  • 選曲:御園雅也
  • 編集:新井孝夫
  • 撮影協力:蓼科ビレッジ、長野県道路公社、しらかば2in1スキー場、野地トータルハウジング、DEN AQUAROOM AOYAMA、銀座BORDEAUX、会津若松駅、東日本旅客鉄道、新宿パークタワー ほか
  • 制作:TBSエンタテインメント

松本清張原作のテレビドラマ一覧(放送順)