死者の書 (折口信夫)
以下はWikipediaより引用
要約
『死者の書』(ししゃのしょ)は、釈迢空(折口信夫)による幻想小説。當麻寺に伝わる当麻曼荼羅縁起・中将姫伝説に想を得て書かれた。
初出は1939年(昭和14年)に『日本評論』1月号・2月号・3月号にそれぞれ「死者の書」「死者の書(正篇)」「死者の書(終篇)」として掲載される。1943年(昭和18年)9月には青磁社から雑誌掲載分を各章の入れ替え・増補校訂した単行本『死者の書』として出版された。
現行版(文庫)は、青磁社本を底本とした中公文庫(改訂版1999年)、岩波文庫(2010年)、角川ソフィア文庫(2017年)。
あらすじ
平城京の都の栄える頃のことである。春の彼岸の中日、二上山に日が落ちたとき中将姫は尊い俤びとの姿を見た。
千部写経の成就に導かれ、非業の死を遂げた大津皇子の亡霊とまみえ、尊い俤びとと重なるその姿を蓮糸で曼荼羅に織り上げた姫は、さまよう魂を鎮め、自らも浄土へといざなわれた。
映画
2006年には、川本喜八郎により人形アニメーション映画化された。2006年2月11日公開。上映時間70分。
声の出演
- 藤原南家の郎女:宮沢りえ
- 大津皇子:観世銕之丞
- 大伴家持:榎木孝明
- 恵美押勝:江守徹
- 當麻の語部の媼:黒柳徹子
- 身狭乳母:新道乃里子
- 魂乞をする村人の長老:三谷昇
- 大伯皇女:観世葉子
- 語り:岸田今日子
スタッフ
- 監督・脚本・人形:川本喜八郎
- 製作:村山英世
- プロデューサー:福間順子
- 撮影:田村実、伊丹邦彦
- 美術:工藤瑞樹
- アニメーション:及川功一、森まさあき、ユーリー・ノルシュテイン(友情アニメーション)
- 音響効果:帆苅幸雄
- 音楽:廣瀬量平
- 照明:田村実、伊丹邦彦
- 人形:保坂純子
漫画
同名タイトルでのコミカライズ作品が、近藤ようこの作画で、月刊コミックビームの2015年1月号より連載。また、企画展「折口信夫と『死者の書』」が2016年9月3日から10月10日にかけて國學院大學博物館でも開催された。「THE BEST MANGA 2017 このマンガを読め!」では、第7位に選出された。