小説

殺意の風景




以下はWikipediaより引用

要約

『殺意の風景』(さついのふうけい)は、日本の紀行作家・宮脇俊三の推理小説。1985年に新潮社から刊行された。連作小説集であり、各短編は鉄道という要素を含んだトリックが使用されている。

第13回泉鏡花文学賞受賞。また、1985年上半期の直木賞の候補にも選ばれている。

作品概要

宮脇の初の小説となっており、推理小説である。宮脇が著した推理小説はこれが唯一である。

小説内で殺人そのものが起こることはなく、だれかが殺される寸前、または強い殺意が表れたときにはなしが終わる。

第18話まであり、ストーリーの舞台はそれぞれ全国各地に散っていて、すべてに特色がある。

第12話「石油コンビナートの巻」がのちに火曜サスペンス劇場「弁護士・高林鮎子 寝台特急あさかぜ4号殺人風景」(1986年、主演:眞野あずさ)として、また第14話「砂丘の巻」がテレビ東京系月曜女のサスペンス傑作推理受賞作シリーズ「殺意の風景・砂色の迷宮」(1989年、主演:石野真子)としてドラマ化された。

構成
  • 樹海の巻[青木ケ原]
  • 潮汐の巻[鬼ケ城]
  • 湿原の巻[シラルト沼]
  • カルスト台地の巻[平尾台]
  • 段々畑の巻[御三戸]
  • 溶結凝灰岩の巻[高千穂峡]
  • 火砕流の巻[北軽井沢]
  • 舌生層の巻[奥大井川]
  • トレッスル橋の巻[余部]
  • 豪雪地帯の巻[松之山温泉]
  • 隆起海岸の巻[鵜ノ巣断崖]
  • 石油コンビナートの巻[徳山]
  • 硬玉産地の巻[姫川]
  • 砂丘の巻[鹿島灘]
  • 廃駅の巻[日和佐]
  • 海蝕崖の巻[摩天崖]
  • 噴火口の巻[十勝岳]
  • 海の見える家の巻[須磨]
書誌情報
  • 新潮社 1985年4月 ISBN 4-10-333504-1 定価 1000円(税別)
  • 新潮文庫 1988年4月 ISBN 4-10-126806-1
  • 光文社文庫 2006年5月 ISBN 4-334-74063-4